前回は使用する道具などの説明をしました。今回は船体の加工になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】エッチングパーツ同封艦船キットの製作(アイラブキット 1/700 ノースカロナイナ)~①準備編~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
アイラブキット 1/700 アメリカ海軍 USS ノースカロライナ BB-55 トップグレードキット プラモデル
=🐣製作の前に=
最初からエッチングパーツを使用する事を前提に作られたキットならば、説明書にキットパーツとエッチッングパーツの取り付け位置や順番が記入されていますが、今回のような後付けパーツとして同封させた場合はキットとエッチングパーツそれぞれ説明書が別になっています。
そのため、事前にそれぞれの説明書をしっかり読んで、どうように製作していくか決める必要があります。塗装しやすく、破損しにくいように製作の順番を決めていく事が大事です。エッチングパーツの形状などを考えて、工程を事前に考えて下さい。
=🐣木製甲板について=
今回使用しているキットには、写真1、2の塗装済み木製甲板が付属しています。
木製甲板はシール状になっていて、砲塔部分などの船体構造物に干渉する部分はカットされているので、甲板シール自体の加工は必要ないです。しかし、甲板シールをはるために、甲板パーツのモールドを削り取る必要があります。
キットの甲板パーツには、写真3、4のように弾薬箱や錨のアンカーチェーンなど様々なモールドが存在します。木製甲板を取り付ける場合は、それら切断したモールドをエッチングパーツで再現する事になります。
🐥木製甲板にするために甲板上のモールドをエッチングにするのか、甲板上のモールドをエッチングパーツで再現したいために木製甲板にするのかは解りませんが、木製甲板と甲板上のエッチングパーツはセットとして考えた方がよいです。
モールドを削る事自体は平ノミさえあれば問題なく作業できるのですが、削り取ったモールドをエッチングパーツに変更するのはそれなりに大変です。
ちなみに弾薬箱はエッチングを箱組みするのですが、船体全てで86個製作する必要があります。船首のアンカーチェーンは金属製のチェーンを使用して製作をします。木製甲板を使用する場合は、それらの作業が必須になるので、よく考えて選択して下さい。
付属エッチングパーツの中で甲板部分のエッチングパーツは約5分の1程度になるので、木製甲板を使用しないともったいないと思うでしょうが、使用した事によって完成度が下がってしまうようなら、キットのモールドを生かした方が得策です。
手すりや、アンテナ、カタパルト、クレーンなどエッチングに変更する事で、木製甲板よりも高い効果が得られる箇所は数多く存在します。自分の技術と照らし合わせて無理しない事が、きれいに仕上げるコツのひとつなので、エッチングに変更した事による効果と、変更する事によって発生する作業を比べて考えてみて下さい。
木製甲板を取り付ける事を選択したなら、写真5、6のように甲板のモールドを切断します。
🐦️甲板のモールドを削るのに便利な模型用平ノミを下記に載せておきます。参考にして下さい。
上から甲板シールを貼るので、切り口の見た目をきれいにしたり、消えてしまった木目モールドを気にする必要はないですが、凹凸が残っているとシールの接着力に影響するので、削り取った箇所が平らになるようにして下さい。
今回はここで終了です。次回は甲板シールの接着になります。