前回はエアインテークの組み立てをしました。今回は機首部分の組み立てになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ハセガワ 1/72 F/A-18E スーパーホーネットを効率良く製作する~⑥機体の製作編その1~
=🐣機体上部パーツの接着=
機体パーツは複座型と共通なので、写真1のように後部座席部分にパーツを接着します。
このパーツ自体は問題なく接着できます。接着線もパネルラインなので合わせ目処理の必要もないのですが、逆に接着した時にはみ出した接着剤でパネルラインが消えてしまう場合があります。
接着剤で消えたモールドを彫り直すのは難しいので、接着前にパネルラインがはっきりするように加工します。刃を立てたナイフでパーツのパネルライン部分を擦って角を軽く削ります。これで、接着してもラインが消える事はなくなります。削り過ぎるとパネルラインが深くなり過ぎてしまうので注意して下さい。
逆にパーツの合わせ目が深い谷になる場合があります。その場合の修正方法は主翼の接着時に説明します。
=🐣機首の接着とパテ盛り=
機首パーツを写真2のように機体と接着します。黒線部分パネルラインではないのでパテ盛りで合わせ目を消す部分です。
機体パーツから機首パーツにかけて縦に伸びるモールドはパネルラインになるので残すのですが、写真3のようラインがズレています。
機体パーツのラインをパテで埋めて、機首のラインに合わせてモールドを彫り直せば簡単に修正ができます。作業は簡単ですが、モールドを埋めて新しく彫るというのは難しそうで抵抗がある人もいると思うので、今回は彫り直さずに、パネルラインっぽく仕上げてみます。
写真3のようにラインがずれている状態なので、機体パーツと機首パーツのラインが繋がりません。段を作って繋げてもいいのですが、ちょっと不自然なパネルラインになります。そのため、写真4のエアインデークから伸びる黒線部分の接着線を、パネルラインにして自然な感じで上下のラインが繋がるようにします。
接着剤でラインが消えないように、ラインとして残す部分の角をすこしだけナイフの刃を立ててカンナがけのように削ってラインが出るようにします。
実際のパネルラインとは異なりますが、修正作業や、難しい部分の合わせ目消しなどで失敗するよりは、きれいな仕上がりになります。難しい箇所の合わせ目は、自然な感じのパネルラインになるようにして処理するのもひとつの方法なので、合わせ目の処理で困った時は参考にして下さい。
写真5の丸で囲んだ部分には、丸いパネルのモールドがあります。ここは機体パーツとの合わせ目と、機首パーツの合わせ目が重なり、T字型の合わせ目ができています。
この状態で丸いパネルラインを彫りながら合わせ目を消すのはかなり大変なので、写真6のように丸いパネルをパテで埋めてしまいました。
ヤスリがけの邪魔になるようなら、このようにパネルごと埋めてしまうのもひとつの方法です。丸いパネルを彫り直して、グチャグチャなパネルラインになってしまうよりは、パテで埋めてしまいパネルラインが最初から無い事にした方が仕上がりはずっときれいになります。
🐥リアルさよりも仕上がりのきれいさを求めるならば、合わせ目の処理がしやすいようにパネルラインを消したり追加するのもありだと思うので、きれいに仕上げたい場合は参考にしてみて下さい。
機首周りには細かいモールドが多く存在します。パテが付着させたくない箇所は、写真6のようにマスキングテープで保護します。
マスキングをしたら写真7のようにパテ盛りをします。
これでパテが乾燥するまで1日放置します。説明は長くなりましたが、前回と今回の記事の作業時間は合わせて1時間程度です。パテの乾燥待ちなどもあるので、主翼裏面のパテ盛り、エアインテーク、機首パーツの接着とパテ盛りの作業を一緒に行うと、今後の作業がスムーズに進みます。
今回はここで終了です。次回は機体の組み立ての続きになります。
🐦️今回使用しているキットと別売りパーツを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ハセガワ 1/72 アメリカ海軍 艦上戦闘・攻撃機 F/A-18E スーパーホーネット プラモデル E19
ハセガワ 1/72 アメリカ空軍 U.S.エアクラフトウェポンVI スマート爆弾セット プラモデル X72-11
ファインモールド 1/72 ナノ・アヴィエーションシリーズ 現用機用シートベルト1 F-14・F/A-18用 プラモデル用パーツ NA7
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。