前回はムギ球の配線について説明をしました。今回はコンテナの製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ムギ球を使用して模型を光らせる!(ゲッコーモデル 1/35 コンテナ兵舎)~④ムギ球の配線編その2~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
=🐣台座の製作=
地面の製作はまだ先ですが、配置などの確認があるので台座の基部は早い段階で製作しておきます。
台座は木製の物を使用しますが、木は吸水性が高いので直接テクスチャーペイントや石膏を盛り付けると、水分を吸い込んでしまい思ったような仕上がりにならない場合があります。そのため、写真1のようにスチレンボードなどを敷いてから作業をする事をお勧めします。

スチレンボードや発砲スチロールを敷くと、フィギュア固定用の真鍮線も刺しやすくなるので、不安定な物を配置する際にも固定用として敷いてみて下さい。
今回は5mmのスチレンボードを使用しています。テクスチャーペイントで地面を製作するので、はみ出さないように縁にプラ板を貼って枠を作っています。
=🐣コンテナ製作=
コンテナ全体の大きさを知りたかったので、外枠の土嚢から製作しています。

パーツの接着面には写真3のように合わせ目が発生します。ここは目立つので地面の製作までにパテで処理しておきます。この土嚢パーツの合わせ目はラッカーパテだとヒケが発生しやすくなるので、エポキシパテを使用した方がスムーズに合わせ目の処理ができると思います。

🐥エポキシパテは硬化前にラッカー溶剤を浸した筆で撫でると表面が滑らかになります。凹凸が激しくてヤスリがけが難しい箇所は、ヤスリがけの代わりにラッカー溶剤で表面を滑らかにして下さい。
土嚢を台座に配置した状態が写真4になります。これで配置スペースの最終確認をします。とくに問題なかったので、このまま製作を続ける事にします。

コンテナを組立てます。組立て自体に問題はないですが、内部を点灯させるので隙間が空かないように注意します。合わせ目はコンテナの凹凸に合わせてあるので、隙間や合わせ目は目立たないですが、内部を点灯させる場合は隙間から光が漏れてしまうので注意して下さい。
接着ガイドが干渉して若干隙間が空いてしまう場合は、接着ガイドを削って接着剤をベタ付けしてしっかり固定して下さい。小物の配置や塗装が面倒になるので天井は最後に接着します。
組み立てたコンテナに土嚢をセットした状態が写真4、5になります。全体的にしっかりコンテナにフィットしますが、左右端の部分が土嚢の結び目付近と少し干渉してしまいます。干渉する部分を少し削れば問題なくフィットできるので、そこだけコンテナに合わせて土嚢部分をヤスリで削って調節します。


天井部分を仮組します。土嚢パーツは接着面がやや湾曲しているので、ヤスリがけをして平らにしています。目の荒い大きめの紙ヤスリを敷いて、その上で土嚢パーツを動かせば接着面を簡単に平らにできます。
土嚢パーツの背面にコードを通すため、写真6のように土嚢パーツに切り込みをいれます。土嚢パーツは左右同じパーツなので、切り込みをいれる箇所を前後逆にすれば、左右のモールドに変化が出ます。同じ向きで切り込みを入れてしまうと、土嚢のモールドが左右対称になってしまうので注意して下さい。

天井部分を仮組した状態が写真7のようになります。点灯させて光漏れを確認しておきます。

今回はムギ球のコードを思いきり外に出してしまいましたが、内部に配置するロッカーなどにコードを通して土嚢裏部分にコードを逃がせば、コードを目立たなくする事ができます。イメージだと簡単そうですが、実際にやるとなるとかなり面倒な作業が必要になります。
どうしても配線やスイッチを隠したくなってしまいますが、配線作業に慣れるまでは光らせる事だけを重視して製作した方が、ストレス無しで製作を進められると思います。
完成した作品を飾る向きを決めて、背面は舞台裏の装置として考えてしまえば、開き直って配線作業を進める事ができます。配線やスイッチを上手く隠せなくても、模型を光らせたという事だけで完成後の満足度はかなり高くなります。
慣れてくれば配線やスイッチを上手く隠す事ができるようになると思うので、まずは一定方向から見れば、配線やスイッチが目立たないという条件で取りかかってみて下さい。
今回はここで終了です。次回は小物の製作になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。
