前回は石垣上の地面を製作しました。今回は車両周りの地面製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!草木のあるジオラマ製作法~④地面の製作編その1~
=🐣地面製作の前に=
製作前に地面の状態を決めておきます。乾いた地面と泥濘の地面では、材料が同じでも製作方法が異なるので作業前にしっかりと決めておいて下さい。今回は乾いた地面で製作していきます。
=🐣車両周りの地面製作=
慣れていないうちは地面を複数に分割して製作する方法をお勧めします。まずは車両周りの地面を製作していきます。
車両を写真1のように決めた場所に配置します。片ひざを付く兵士は車両を盾にしているので、一緒に配置して位置の確認をします。
次にキャタピラが設置する部分とキャタピラ跡になる部分に、写真2、3のように印を付けます。キャタピラの接地部分やキャタピラ跡は、別にして製作した方が上手く作業が出来ます。戦車を使用したジオラマの際は参考にしてみて下さい。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.377 ドイツ軍 Sd.Kfz.2 ケッテンクラート中期型
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.196 ドイツ陸軍 歩兵 アタックチームセット
車両周りにテクスチャーペイントのダークアースを写真4~5のように盛り付けます。テクスチャーペイントは塗るのではなく、厚さ2~3mm程度になるように盛り付けるようにして下さい。
🐦️下記に今回使用しているテクスチャーペイント(土 ダークアース)を載せておきます。水性で扱いやすく地面の質感もリアルです。ある程度の盛り付けも可能で、激しい泥汚れとして車両にも使用できるのでお勧めです。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.121 情景テクスチャーペイント (土 ダークアース) 250ml 87121
キャタピラとの接地面は別で製作するので、この時点では盛り付けしないようにします。ヘラの跡が付いても問題ないので、ある程度の厚さになるように盛り付けて下さい。
表面に水っぽさが無くなって、指で軽く触れてもテクスチャーペイントが付着しなくなったら、表面を軽く荒らしていきます。
歯ブラシや毛先の硬い筆で表面を叩いて、写真6のように表面を荒らしていきます。先に製作しておいた小石を、ランダムにばら撒き上から軽く押して地面と密着させます。テクスチャーペイントは乾くとボンドの様に固着させる性質があるので、小石をばら蒔く時はボンドは不必要です。
🐥泥濘の地面にするのならば、足跡やタイヤ、キャタピラの跡をしっかりと付けて地面の凹凸を激しくします。テクスチャーペイント自体の重さによって、時間が経つと全体が平らになってしまう場合があるので、ある程度テクスチャーペイントが固まりかけた段階で凹凸を付けるようにして下さい。
様々な状態の地面を製作できるので、いろいろ試しながら、テクスチャーペイントのコツを掴んでみて下さい。
地面の製作が終了したら、写真7のように車両を配置して前輪を地面にフィットさせます。
前輪部分は浮かないように軽く地面に押し付けて、ほんの少しだけ跡が付くようにします。あまり強く押すと前輪周りの土が盛り上がってしまうので注意して下さい。
写真8~10は車両周囲の地面製作が終了した状態になります。
テクスチャーペイントは木工用ボンドのような性質もあるので、車両の接地面積が大きいと乾燥後にガッチリ固着してしまう場合があります。接地面が大きい場合や、泥濘状態で地面に強く押し込んだ場合は、破損を防ぐために完全乾燥する前に車両を取り外して下さい。
🐥どうしてもテクスチャーペイントがベタベタと車両に付着して上手くいかないという人は、接地面にベビーパウダーを撒いてから車両を乗せて下さい。ベビーパウダーが水分を吸収するので、車両にテクスチャーペイントが付着し難くなります。乾燥後にエアブラシの空吹きや、柔らかい筆で表面のベビーパウダーを払えば塗装に影響はないです。
このままテクスチャーペイントが乾燥するまで放置します。
車両を取り外すと写真11の丸で囲んだ部分に前輪の跡があります。ここが地面と車両のガイドになるので、後の作業で削ったり埋めたりしないようにして下さい。
車両周りの製作が終了した状態が写真12になります。
テクスチャーペイントが半乾きになるまで待つ必要があるので、多少時間はかかりますが実質の作業時間は30分程度です。作業自体も簡単なものなので、ジオラマに興味のある人は是非参考にしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は地面製作の続きになります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。