【初心者向け】簡単!5分で出来る荷台の荷物製作法

砲塔や車体側面や後部の収納バスケットがある車両は結構多いです。汚し塗装をして完成させても、バスケット部分が空になっているとちょっと違和感があります。別売りの荷物セットを使用してもバスケットの大きさによっては、不自然な隙間ができたりする場合があります。今回はそのような時に役立つ簡単な荷物製作法について説明したいと思います。

今回はモンモデルのメルカバMARKⅢを使用して説明します。

🐦今回使用したキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

モンモデル 1/35 メルカバMk.3D 後期型 LIC 低強度紛争型 MENTS-025 プラモデル

=🐣材料=

材料はエポキシパテとラッカー用の溶剤と筆になります。荷物の大きさによっては重くなるのを防止するために、スチレンボードや、発泡スチロールを使用して芯を製作するので収納バスケットが大きい場合は用意しておきます。

🐦今回使用した道具を載せておきます。参考にして下さい。

エポキシ造形パテ (速硬化タイプ)

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.77 ラッカー溶剤 (250ml) 87077

=🐣製作方法=

今回は5分で出来る簡単作業なので、精密さには欠けますが、手間がかからずに製作出来ます。それなりの完成度もあるので、バスケットの荷物で困っている方は参考にして下さい。

1. 準備

メルカバ戦車の砲塔部分のバスケットの荷物を製作します。写真1が今回荷物をのせる部分です。

写真1

ちょっとバスケットが大きめなので、写真2のように芯を少し入れておきます。固定した方がやりやすいので、木工用ボンドで固定します。

写真2

2.砲塔バスケットの荷物製作

エポキシパテを練ります。今回は写真3の速硬化タイプを使用します。速硬化タイプはだいたい15分くらいで、硬くなり始めるので注意して下さい。

捨身3

パテを練ったら、写真4ように芯にパテを盛り付けていきます。今回は指紋など気にせず、厚みにムラができるように適当に盛り付けます。今回は本当に適当で大丈夫です。

写真4

写真5にように全体に盛り付けます。端の部分は爪楊枝やヘラで奥に押し込むと自然な感じにします。パテを継ぎ足した箇所には線が出来ますが、これも気にせず全体をパテで覆います。

写真5

通常なら盛り付ける際に、ヘラや爪楊枝でシワを付けるのですが、今回はパテで盛り付けた時の、凹凸をそのままシワにしてしまいます。ラッカー用溶剤を染み込ませた筆で、全体を撫でていきます。すると写真6のように表面が滑らかになり凹凸がシワのようになります。やってみると解りますが、パテの継ぎ目や指紋が面白いように消えていきます。

写真6

最後にへこんでいる部分をラッカー用溶剤を染み込ませた筆でもう一度撫でてシワの調節をします。細かいシワにしたい場合は小さめの筆、大きめのシワは大きめの筆で撫でるとうまくいきます。この時にシワの深さや大きさなどを調節します。

写真7

これで完成になります。ラッカー用溶剤で撫でた部分は通常の状態よりも柔らかくなっているので、乾燥するまで触らないようにして下さい。

3.車体後部バスケットの荷物製作

車体後部バスケットも空のままだと物足りないので、荷物を詰めていきます。底面はごく一部しか見えないので、見える部分のみにパテを詰めます。側面はパテを写真8のように裏側から側面のパイプに押し付けるようにします。

写真8

正面から見ると写真9のようになります。

写真9

パテを詰め込んだ際にできたシワをそのまま荷物のシワをして活用します。シワの部分やパイプに接する部分を、ラッカー用溶剤を染み込ませた筆で撫でていきます。写真10のように表面が自然になるまで筆で撫でます。筆の太さを変える事によってシワの太さも変えられるので、試してみて下さい。

写真10

上面は片方は中の荷物が少なくてへこんだ状態、もう一方は中の荷物で膨らんだ状態にして製作します。パテを写真11のようにへこんだ感じに盛り付けます。

写真11

同じようにラッカー用溶剤で撫でていきます。写真12のように滑らかになったら終了です。

写真12

同様にもう一方のバスケットも製作します。中に硬い物が入っているように見せるため、写真12の用にちょっと角張った感じの箇所も作ってみました。これは軽く爪楊枝やヘラで簡単に形をつけて、ラッカー用溶剤で撫でて形を整えれば簡単に製作出来ます。

写真12

以上で完成になります。ラッカー用溶剤を使用すると、水を使用した時よりパテがベタつくので触れないようにします。触れて形が崩れたら再びラッカー用溶剤で撫でていく事で修正可能です。

写真13

=🐣仕上げ=

乾燥したら、表面を軽くスチールウールや、紙ヤスリなどでこすり表面を写真14のように軽く整えます。

写真14

最後に塗装して終了となります。

写真15
写真16
写真17

パテの乾燥時間は別として、荷物部分の製作は一個につき5分程度で完成出来ます。作業自体は簡単ですが、ちょっと精密さに欠けるのと、全面布を被せた状態の荷物になってしまいます。端から弾薬箱の一部が出ていたりするともっと変化がでてきます。その際はフチのパテを薄くするなどの工夫が必要になりますが、よりリアルになるので是非挑戦してみて下さい。

🐥簡単に出来て作業の幅も広がるので、バスケットの荷物などで悩んでいる方は試してみて下さい。