前回はジオラマ製作の準備を説明しました。今回は車輌の製作などを説明します。
🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】初めての簡単ジオラマ製作方法(アルンヘム 1944)~①準備編~
=🐣製作の順番=
まずは製作しやすいように簡単に予定を決めておきます。
車輌の製作→フィギュアの製作→地面の製作→車輌と地面の下地塗装→車輌と地面の塗装→車輌と地面の仕上げ→フィギュアの塗装→車輌の配置→フィギュアの配置→小物の製作と配置→完成
上記の順番で製作していく予定です。
=🐣情景のイメージ=
前回で使用するキットは決めましたが、どのような情景にするかを製作前に簡単に決めておきます。先に絵コンテのように紙に描いてから製作してもいいのですが、小さめのジオラマなので、頭の中のイメージで製作していきます。
今回はマーケット・ガーデン作戦中のアルンヘムの情景で。中心に破棄された車輌を配置して、車輌を盾にして最後の抵抗をするイギリス空挺部隊の情景を製作します。
=🐣車輌の製作=
1.使用するキット
古いキットですが、グンゼ産業(現クレオス)のSdKfz250を製作します。この車輌はアルテとも呼ばれているので、今回はアルテと表記します。
2.どのような状態にするかを決める
廃棄された車輌なので、どのような状況で廃棄されたのかを考えます。片方のキャタピラが切れて行動不能になって破棄された事にします。車体に装備された機関銃や、ライフル銃などは持ち去られた事にして、後部ハッチは開けたままの状態にしておきます。
このように製作前にある程度の状態を決めておかないと、車輌が完成した後に手直しする事になるので先にハッチの開閉や、装備品の有無、ダメージ表現ぐらいは決めておくことをお勧めします。
キット付属のキャタピラが連結可動式なので問題ありませんが、ベルト式キャタピラのキットでキャタピラが切れている車輌を製作したい場合は、別売りの連結式のキャタピラが必要になります。
車輌の下に段差や、高低差を付ける場合はサスペンションを動かします。その場合は、地面が完成しないと作業できないので、サスペンションを接着しないで仮組にするか、地面の完成後に足回りを組み立てる事にします
🐥サスペンションを動かす場合も、キャタピラを連結式にした方が効果的です。やや高価ですが、ベルト式では不可能な表現が可能になるので必要ならば用意した方がいいです。
🐦別売りの連結可動式のキャタピラを載せておきます。参考にして下さい。
AFVクラブ 1/35 Sd.Kfz.251用キャタピラ ラバー付最後期型
モデルカステン 1/35 IV号戦車中期型タイプB履帯 可動式
3.車輌の製作
塗装は後で行うので、塗装までの作業を終了させておきます。ハッチの開閉などで迷っている部分があったら、下地塗装までに決めればいいので、接着せずにおく事をお勧めします。
組み立てが完了した状態が写真2になります。装甲板に大きな隙間ができてしまい、そこを修正するのが大変でした。下地塗装前の状態まで完成させています。
右側のキャタピラは外れた状態にするので、キャタピラはつけていません。フェンダーに多少キズとへこみを入れて、後部ハッチは開状態にしています。車体内部は銃火器のみ取り外して製作しています。
今回はここで終了です。次回はフィギュアの製作になります。
🐦ジオラマに使えそうな小型の車輌をいくつか下記に載せておきます。車輌選択の参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.219 アメリカ陸軍 U.S.ジープ ウイリスMB プラモデル 35219
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.263 アメリカ陸軍 M1025 ハンビー ウェポンキャリヤー プラモデル 35263
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.313 アメリカ陸軍 軽戦車 M5A1 ヘッジホッグ 追撃作戦セット 人形4体付 プラモデル 35313