今回は接着式連結キャタピラの組み立て方について説明します。
=🐣キャタピラについて=
戦車の足回りはキャタピラになっています。装甲車両や、工事車両にもキャタピラが使われています。日常では工事現場のブルドーザー、パワーショベルなどで見ることができます。
通常プラモデルのキットに付属しているキャタピラは大きく3種類に分かれています。
1.ゴム製キャタピラ
一番楽に製作できます。ゴム製のため、リアルなキャタピラのたるみを表現するのはちょっと難しいです。古いキットだと塗装不可の物もあります。
2.可動式連結キャタピラ
キャタピラ一枚一枚を、プラスチック製のピンで繋げる事によって、本物と同じように可動します。製作時間は一番長くなりますが、キャタピラのたるみは自然な表現になります。
3.接着式連結キャタピラ
キャタピラを一枚一枚繋げていくものです。可動式ではないので、ピンを使用せずにキャタピラ同士を接着していきます。キャタピラのたるみは表現できますが、たるみ具合は接着式のため自分で決める必要があります。最近では、直前部分が1つのパーツになっているものもあり、手間や時間の削減になっています。
以上の3種類に分かれています。今回は3の接着式連結キャタピラの組み立て方について説明します。
=🐣接着式連結キャタピラの組み立て方=
今回はドラゴンの1/35、Ⅳ号戦車J型最後期型を使用します。1枚1枚の連結接着式になっています。
1. 足回りの組み立て
まずは足回りを組み立てます。転輪がまっすぐ平らになるように組み立てます。定規等で小まめに確認しながら組み立てていきます。
転輪の間の隙間がずれていると、上手くいかないのでここも写真2のように定規で確認しながら組み立てていきます。
2.誘導輪について
通常は車体の前後に誘導輪と起動輪があります。起動輪は文字通りエンジンの起動を伝えるもので、キャタピラに引っ掛けるツメのようなものがたくさん付いている車輪です。Ⅳ号戦車は起動輪が前にありますが、後ろに付いている戦車もあります。起動輪と前後逆側に付いている車輪が誘導輪になります。誘導輪と起動輪の間にある、たくさんの車輪は転輪と言います。
誘導輪を車体と接着する際は、クランク状のパーツを使用する場合が多いです。
クランク状のパーツは誘導輪と接着しますが、車体には接着しないようにします。接着しない事によって、誘導輪を写真4のように軽く動かす事ができるようになります。
これで最後のキャタピラの微調整ができるので、必ず誘導輪は車体と接着しないようにします。
今回はここで終了です。続きは次回になります。
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