前回はオイル汚れ表現の説明をしました。今回はオイル汚れ表現の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】タミヤ 1/35 M4A3E8 シャーマン イージーエイト(朝鮮戦争)製作法~⑲車両の汚し塗装編その4~
=🐣ピグメントの付着=
もう一度ピグメントやパステル粉を表面に付着させます。乾いた筆を使用して、薄く土埃のような感じになるようにピグメントをのせていきます。付け過ぎて粉っぽくなってしまったら、エナメル溶剤で伸ばしたり拭き取ってから、もう一度付着させていきます。
🐥ピグメントやパステル粉は、付着と拭き取りを繰り返す事で深みのある汚れを表現する事ができます。また、オイル染みの上から軽く付着させる事で光沢を抑える事も可能です。テカり過ぎてしまった箇所に使用してみて下さい。
ピグメントを付着させた状態が写真1~6になります。
フィールドカーにも写真7、8のようにピグメントを付着させます。フィールドカーは放置された状態なので、ピグメントを付着させてオイル汚れのツヤを抑えています。
=🐣泥はね表現=
泥はねの表現を軽くしておきます。泥はねの塗料を濃い色にすると目立ちますが、泥はねの位置や大きさに気をつけて作業をする必要があります。砲塔などの上部に付着した泥はねは溶剤などで拭き取った方が自然な感じになります。
薄目の色を使用すると泥はね表現があまり目立たないですが、位置や大きさをあまり気にせずに作業ができます。一色だと単調になりやすいので、今回はクレオスから発売されている、ウェザリングカラーのオーカーソイル、マットアンバー、シェイドブラウンを使用しています。
筆にウエザリングカラーを付けて、つま楊枝やヘラで飛沫が車体に付着するように筆先をはじいていきます。泥はね表現が終了した状態が写真9~11になります。
やや薄目の色なので何度か繰り返し作業をして、丁度良いと思った時点で終了させて下さい。
🐦️今回使用したウェザリングカラーを下記に載せておきます。参考にして下さい。泥はねを薄目に仕上げたい場合はお勧めです。
GSIクレオス Mr.ウェザリングカラ- オーカーソイル 40ml
GSIクレオス Mr.ウェザリングカラ- マットアンバー 40ml
GSIクレオス Mr.ウェザリングカラ- シェイドブラウン 40ml
=🐣オイル汚れ=
新しいオイル汚れ表現をします。前回と同じように、オイル汚れ用の塗料にタミヤスミ入れ用塗料を加えて塗料を製作します。今回は新しいオイル汚れなので、加えるスミ入れ用塗料の量を少なくしてツヤが出るようにしています。
製作したオイル汚れ塗料を塗装していきます。前回行ったの古いオイル汚れの塗装と同じように、オイル染みは点々で湿った箇所は流し込むようにして塗装していきます。
オイル汚れの塗装が終了した状態が写真12~15になります。
=🐣拭き取り=
そのままだと、オイル汚れがハッキリし過ぎるので、溶剤で軽く拭き取ったりフチをぼかしていきます。
拭き取りが終了した状態が写真16~20になります。
フィールドカーも同じように塗装をしていきます。拭き取りまで終了した状態が写真21、22になります。
失敗しても全部拭き取る事で、最初からやり直す事が可能なので、自分が気に入った状態になるまで挑戦してみて下さい。
🐦️汚れ塗装に使える塗料セットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
GSIクレオス 八雲<YAKUMO>カラーセット 第二次世界大戦 標準セット
=🐣仕上げ=
最後にピグメントをうっすらと土埃がのるような感じで付着させて、ツヤや車両の色具合を調節をします。
特に問題がなけれはこれで完成になります。物足りない部分があったら、ピグメントやオイル汚れの付着を繰り返してみて下さい。
汚し塗装が終了した状態が写真23~26になります。
汚し塗装の付着と拭き取りを繰り返していくと、徐々に深みのある汚れになっていきます。時間はかかりますが、特に高等なテクニックを必要としないので、初心者にはお勧めの塗装法です。やり直しも簡単にできるので、汚し塗装で悩んでいる方はちょっと試してみて下さい。
コツは拭き取り作業の時に、しっかりと拭き取るのではなく少し塗料が残るようにして拭き取る事です。
今回はここで終了です。次回は地面の仕上げ作業になります。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.359 アメリカ戦車 M4A3E8 シャーマン イージーエイト 朝鮮戦争