【初心者向け】車体に合わせた戦車兵フィギュアの改造方法(ドラゴン 1/35 ヘッツァー コマンドバージョン)~③ポーズ変更編その2~

前回はポーズ変更について説明をしました。今回はポーズ変更の続きになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】車体に合わせた戦車兵フィギュアの改造方法(ドラゴン 1/35 ヘッツァー コマンドバージョン)~②ポーズ変更編その1~

=🐣ポーズ変更その1=

まずは左側ハッチに配置するフィギュアのポーズを変更します。

手や肘などを体重をかけるような感じで車体に乗せると、車体とフィギュアに一体感が出ます。一部分だけでもそのような感じで車体に触れ合うようにすれば、車両との一体感が増します。

右腕を通常に接着した状態が写真1になります。車体と右手に大きな間隔があります。

写真1

右腕パーツの脇の下部分を、デザインナイフで少し斜めに削って接着した状態が写真2になります。少し車体との間隔が狭まってきました。

写真2

さらに少し脇の下を削って角度を調節した状態が写真3になります。ここから、微調整で手のひらを車体に密着させます。

写真3

手のひらを車体に密着させるには、腕を削って調節するよりも、手首の角度を変えた方が密着感が出るので、写真4のように右手首を切断します。

写真4

フィギュアを配置してから、腕と車体の間に手首を入れ込むような感じで接着します。腕と手首の隙間は気にしないで、とりあえず車体と密着するように手首を取り付けて下さい。

手首の角度が合わないときは、接着面を削って角度を調節して下さい。接着面は固着できる程度あれば大丈夫なので、隙間よりも角度や密着感を重視して接着して下さい。

手首を取り付けた状態が写真5、6になります。

写真5

腕や手首の角度が決まったらしっかり固着するまで放置します。接着力が弱いとパテ盛りの際にパーツが外れてしまい、パーツの接着からやり直しになるので注意して下さい。

写真6

このフィギュアは両腕が車体と接するので、右手の位置に印を付けておきます。写真7のように中指の先にマジックで点を付けます。

この時点ではフィギュアは接着していないので、位置がズレやすいです。位置がズレた状態で左手を車体に合わせると、車体に合わせて接着した右手が浮いてしまう事もあります。きっちり印を付ける必要はないですが、大体の位置がわかるように目印や画像に残すなどしてフィギュアの配置位置を確認して下さい。

写真7

目印に合わせて配置したフィギュアに左手を取り付けます。機銃に手をかけている状態にするので、接着面の干渉する部分を削って写真8、9のように接着します。

隙間は気にしないで、機銃に腕を乗せている感じを重視して腕を取り付けて下さい。位置が決まったらしっかり固着するまで放置します。

写真8

写真8、9のように隙間が大きい場合は、接着面が減少してしまいます。そのような時はパーツを接着面に合わせて少し削って、固定できる程度の接着面を確保するようにして下さい。

肩の隙間が広くなれば、その分肩幅が大きくなってしまうので、胴体パーツの肩部分を削って少し肩幅を縮めています。

写真9

車両から外した状態が写真10になります。左肩と右手首の隙間は後でパテ埋めで修正します。

写真10

=🐣ポーズ変更その2=

次に右側ハッチに配置するフィギュアを製作します。

通常に接着した状態が写真11になります。左手をハッチに密着させたいので伸ばした状態にします。

写真11

他フィギュアから伸ばした状態の腕を流用してもよいのですが、ハッチを掴む手首の状態が気に入ったので、関節を伸ばす事にします。

腕パーツを肘部分で切断して関節を伸びた状態にします。上腕は横に広がった状態なので、脇の下部分を削って角度を下向きにしています。少し長さが足りなかったのでランナーなどの不要パーツを削って間に挟み込んで接着しています。

左腕のポーズ変更を終えた状態が写真12、13になります。

写真12

今回は腕の長さを少しだけ伸ばしただけなので違和感はなかったですが、どうしても腕の長さに違和感が発生する場合は、フィギュアの足底を削って胴体を車体に沈めたり、腰を左側に傾けて左肩を下げるなど、胴体の方を削って調節してみて下さい。

写真13

右腕は双眼鏡を持っている状態を再現しているので、写真14のような感じでやや親指が広がった感じになっています。

写真14

煙草を持たせるにはちょっと不自然だったので、ピンセットで親指を摘まんで写真15のように曲げて親指を狭めた状態にしてみました。やや強引に曲げたので根元が裂けてしまいましたが、パテ埋めで修正するので問題ないです。

写真15

右腕を接着したら車両に乗せて、写真16のように頭部を接着します。ここも隙間は気にしないで、顔の向きや視線が自然な感じになる事を重視して取り付けます。接着面を削って角度や位置を調節します。

写真16

一方の頭部の位置が決まったら、それに合わせてもう一方のフィギュアの頭部を接着します。向きや視線が不自然にならないように注意しながら、角度や位置を決めます。

2体の頭部を接着した状態が写真17~19になります。

写真17
写真18
写真19

接着剤が乾いたらフィギュアを取り出します。固着する前に取り外すと、ポーズがズレてしまうので固着するまでしっかり放置させて下さい。

フィギュアのポーズ変更を終えた状態が写真20、21になります。付属の帽子はちょっとモールドが甘かったので、余りパーツから流用しています。

写真20

帽子はやや小さめでしたが、後頭部を少し削って帽子に大きさを合わせています。隙間や削った髪のモールドはパテで修正するのであまり気にせずに、頭部を帽子に合わせる事を重視して作業をします。

写真21

今回はここで終了です。次回はパテ盛り作業になります。