【初心者向け】1/350艦船模型を気軽に製作してみる(ピットロード 1/350 日本海軍海防艦 丙型)~⑥船体構造物の製作編~

前回は艦橋の製作について説明をしました。今回は船体構造物の製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】1/350艦船模型を気軽に製作してみる(ピットロード 1/350 日本海軍海防艦 丙型)~⑤艦橋の製作編~

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。エッチングパーツのない通常版も載せておくので参考にして下さい。

=🐣船体構造物の製作=

前部マストや中央の探照灯台座、船体後部の構造物を製作します。

探照灯台座と後部構造物は壁面に合わせ目が発生します。あまり目立たないですが、気になる人はパテで処理をしてみて下さい。

艦橋上面の防弾板はエッチングが用意されていますが、パーツを削ってエッチングパーツに置き換えるタイプです。上面が微妙に傾斜しているので、やや難易度が高くなります。技術的にキットのまま製作した方がきれいに仕上がりそうだったので、今回はエッチングパーツに変更せずに製作しています。

防弾板の形状はキットとエッチングでは異なるタイプになります。加工の難易度や、製作したい形状に合わせてパーツを選択して下さい。

写真1

船体後部の構造物にハンドレールセットを使用して、手すりを取り付けます。手すりの取り付けは船体周囲の手すりと同じやり方なのですが、写真2のような箇所はモールドがあるので縁に支柱を取り付けるのが難しいです。

そういった箇所は側面に取り付けるタイプの支柱を使用します。これは、支柱の取り付けガイドがくの字になっていて、写真2のように側面に取り付けるタイプです。モールドが邪魔で上手く支柱が取り付けられない箇所に使用して下さい。

写真2

艦橋後部の張り出し部分にも手すりを取り付けるのですが、この部分はエッチングに変更したので、ピンバイスで穴を開けるのは難しいです。そのため、くの字型接着ガイドの支柱を使用します。写真3のように穴を開けるのではなく、フロア裏面にくの字になったガイドを接着して支柱を取り付けています。

穴を開けていないいため、他の箇所よりは強度的に若干不安があるので、銅線を通す際は少し注意しながら作業をして下さい。

写真3

🐦️今回使用しているハンドレールセットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

🐥艦橋窓の開口にこだわらない場合は、プラパーツの方が手すりの取り付け作業がしやすいです。窓の開口よりも手すりの方が重要と考えている人には、艦橋部分をキットパーツのまま製作する事をお勧めします。

探照灯の台座にも手すりを取り付けます。ここは円形なので、支柱を取り付けて銅線を通す方法だと、かなり難易度が高くなります。ここは際に銅線を通した支柱を接着する方法で作業をしてみました。

写真4

🐥このような細かい部分の手すりは銅線の代わりに、細切りにしたプラペーパーを貼り付けて、布張りをした手すりとして表現するのも有りだと思います。接着した支柱にプラペーパーを貼るだけなので銅線を通すよりも作業が簡単です。作業に困った時はちょっと試してみて下さい。

塗装と組み立てを繰り返しながら、写真5のように作業を進めていきます。

写真5

=🐣船体下部の塗装=

船体側面の塗装が終了したら船体下部の塗装をします。満載喫水線はキットにモールドされているので、モールドに合わせて写真7、8のようにマスキングテープを貼ります。

写真6
写真7

マスキングテープを貼ったら船体下部を塗装します。ここも筆を上から下に動かせば筆ムラが汚れの流れのように見えます。船底は完成すれば持ち上げない限り見る事はできないので、見える部分だけ筆の動きに注意して塗装をします。

船底の塗装はタミヤカラーだとXF9ハルレッドが一般的ですが、ハルレッドはやや茶色が強めになっています。赤味を強く出したい人は、フラットレッドにハルレッドやブラウンなどを少量ずつ混ぜて、好みの色を調合してみて下さい。

船底の塗装が終了した状態が写真8、9になります。

写真8
写真9

船体下部の塗料が乾燥したら、写真10、11のようにマスキングテープを貼って持ち手を作ります。

何度も触れてしまうと塗料が剥がれてしまう事があるので、作業中に多く触れる箇所には、塗膜剥がれ防止のためマスキングテープで保護する事をお勧めします。

写真10
写真11

今回はここで終了です。次回は細部パーツの取り付けと塗装になります。