前回はスケールモデル(建築物、航空機)について説明しました。今回は戦車、艦船模型について説明します。
🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。
『初心者向け』ジャンル別キットの説明③~これから模型を始めたい方へ~
=🐣戦車、軍用車両=
1/35スケールが標準サイズとなっています。重戦車だと、タブレット端末、軽戦車だと郵便はがきほどの大きさになります。接着と塗装する事を前提にしたキットになっています。迷彩塗装の車両が多いので、エアブラシ等で塗装した方が楽に製作できます。
戦車のキャタピラがゴム製の物と、プラスチック製の物があります。最近のゴム製キャタピラは塗装もできて、接着剤で接着できるのですが、古いキットだと熱したドライバーなどでゴムを溶かして接着する事になります。
プラスチック製のキャタピラは組み立てが面倒ですが、リアルなたるみを再現できます。ゴム製のキャタピラだと真ちゅう線で押さえたり、ティッシュをすき間に詰めて癖を付ける感じでたるみの表現を作ります。思い通りのたるみを表現するのはプラスチック製の方が適しています。
フィギュアが付属している事も特徴です。1/35スケールだと、タミヤ模型の製品が主流になっています。タミヤ製品にはほとんど車両と組み合わせるフィギュアが付属してます。フィギュアや、アクセサリーの別売り製品もあるため、比較的ジオラマが作りやすいジャンルになっています。
🐥海外製品のものは、逆にフィギュアが付属しているものがほとんどありません。戦車兵などを乗せたい時は、別売りのフィギュアを購入する必要があります。
🐔戦車模型についての記事を載せておきます。よかったら参考にして下さい。
初心者でも簡単にできる泥汚れの方法①【タミヤ 38t戦車】~準備編~
【初心者向け】フィギュア塗装の方法(タミヤ1/35マーダーⅠ)~①準備編~
【初心者向け】オープントップ車両の作り方(タミヤ マーダーⅠ)~①準備編~
=🐣艦船=
1/700のウォーターラインシリーズが標準サイズになります。ウォーターラインとは、喫水線より下の部分は再現せず、海面から上に出ている部分のみ再現したキットになります。駆逐艦だとボールペン、戦艦だとコッペパンほどの大きさになります。
大半のキットは接着、塗装が前提となっていますが、最近では少数ですが塗装、接着剤いらずのキットも発売されています。ウォーターラインシリーズは、リニューアル化が進んでいますが、30~40年前に発売されたキットもあります。古いキットだとある程度の手直しが必要になるので、初心者の方には近年発売された比較的新しいキットをお勧めします。
細かいパーツが多いですが、ピンセットがあれば普通に製作できます。塗装は塗り分けがやや大変ですが、筆塗りでも問題なく塗装ができます。ウォーターラインシリーズだと、艦底部分が平らなので飾るときの安定感はしっかりしています。異なる種類の艦船を並べて、大きさを比較できる事もウォーターラインシリーズの楽しみの一つです。
🐔艦船模型の製作記事を載せておきます。参考にして下さい。
初心者向け艦船模型製作方法 【アオシマ 陽炎】① ~道具準備編~
【初心者向け】戦艦製作方法 (アオシマ 1/700 山城)~①準備編~
=🐣まとめ=
長くなりましたが、思いつくままにジャンル別の特徴を説明しました。独自の意見なので簡単な参考程度にして下さい。気になるジャンルの模型があったら、そこから作ってみたいキットを探してみて下さい。
一番大切な事は、興味あるキットを購入する事です。子供の頃、欲しかった物を買って家まで帰る時のワクワク感、家に帰って箱を開けた時の充実感、その感覚を思い出してくれるようなキットに出会える事を願います。
キットを買ってみたけど、難易度が高くて作れないという方はもう一つ同じキットを買ってみて下さい。一度目はどんな形になってもいいので塗装まで完成させます。続いて二度目の製作を行います。一度目の経験を覚えているので、二度目は最初よりも効率良く、さらにきれいに組み立てる事ができます。
🐥いつかは上手く作りたいというキットがあったら、何度も繰り返し作ってみて下さい。回数を重ねるたびに、組み立て効率、塗装、完成度が確実に高くなります。何度も作って、飽きてきた頃にはきっと素晴らしい作品が出来ていると思います。