【初心者向け】1/350艦船模型を気軽に製作してみる(ピットロード 1/350 日本海軍海防艦 丙型)~⑤艦橋の製作編~

前回はハンドレールセットを使用した手すりの取り付けについて説明をしました。今回は艦橋の製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】1/350艦船模型を気軽に製作してみる(ピットロード 1/350 日本海軍海防艦 丙型)~④タミヤハンドレールセットを使用した手すりの製作編その2~

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。エッチングパーツのない通常版も載せておくので参考にして下さい。

=🐣艦橋の製作=

付属エッチングパーツの艦橋部分は、キットパーツを切断してエッチングに置き換えるため、失敗すると修復がちょっと難しくなるので注意して下さい。

この部分をエッチングに変更する利点は、艦橋の窓が開口されているので艦橋内部が覗けるところです。船員フィギュアを艦橋内部に配置したり、窓部分を塗装で再現するのが嫌な場合はエッチングに変更した方が良いと思いますが、そういった状況に当てはまらない場合はプラパーツのままで十分だと思います。

艦橋を組み立てた状態が写真1になります。艦橋の組み立て後に甲板を塗装するのはちょっと大変そうだったので、先に甲板のリノリウム部分を塗装してから艦橋を取り付けています。

写真1

1/350だと防盾などの厚さは1/700ほど気にならないです。付属のエッチングパーツはやや厚めでプラパーツとさほど変わらないので、無理に変更する必要もないと思います。作業の難易度や仕上がり具合の変化を考えてからエッチングパーツの使用を選択して下さい。

エッチングパーツはキットパーツにモールドされている部分が省略されている場合もあります。今回使用したパーツだと艦橋脇にある航行灯、機銃座の弾薬箱、前部張り出し部分の迫撃砲などが省略されています。

今回はキットパーツのモールドをナイフで切断し写真2のようにエッチング部分に取り付けました。それなりに面倒な作業なので窓の開口やパーツの厚さなどにこだわりがない場合は、キットパーツを使用した方が気楽に製作を進める事ができると思います。

写真2

エッチングに変更すれば確実にディテールアップになるとついつい思い込んでしまいますが、そのままキットパーツを使用した方が良い場合もあります。とくにキットを切断して取り付ける場合は、作業をする前にエッチングに変更する効果や消えてしまうモールドの有無などをよく考えてから作業を進めて下さい。

=🐣船員の塗装=

艦橋内部が覗けるようになったので船員を配置します。甲板に船員を配置しているのに、艦橋内部がガラガラだと違和感が発生します。艦橋内部が覗けるタイプのキットに船員フィギュアを使用する場合は、天井パーツを取り付ける前に船員を艦橋内部に配置するのを忘れないようにして下さい。

今回はタミヤから発売されている写真3の船員セットを使用します。1枚のランナーに6種類のポーズでそれぞれ8体ずつ、計48体の船員が付属しています。これが3枚封入されているので、1セットで144体の船員が製作できます。

写真4

ペラペラな感じで立体感が乏しく見えますが、顔の部分は少し凹凸があるので塗装をすると少し立体感が出てます。胴体部分と裏面は平らなので、気になる人は瞬間接着剤などを塗って少し肉付けをしてみて下さい。

簡単に塗装法を説明します。まずは顔と手に肌色を塗ります。XF15フラットフレッシュで写真5のように顔を腕を塗装します。半袖にする場合は腕全体を肌色で塗装して下さい。

顔の裏面は頭髪なので、XF1フラットブラックで塗装します。

写真5

帽子の塗装がしやすいように、写真6のように頭部のランナーを切り離して塗装をします。全て切り離してしまうと塗装が難しくなるので、足元のランナーは切り離さないようにして下さい。

写真6

XF55デッキタンで帽子や服を塗装します。腰のベルトを黒で塗るように指示があったので塗ってみましたが、この部分は無理に塗らなくてもよいのではと感じました。塗らない方が自然な感じにも見えるので、ベルトの塗装は好みで決めて下さい。靴はフラットブラックで塗装しています。

塗装が終了した状態が写真7になります。手の肌色は結構重要なアクセントになるので、やや面倒ですが顔だけじゃなく手にも肌色を塗るようにしてみて下さい。

写真7

艦橋内部を塗装したら船員を写真8のように配置します。接着は木工用ボンドを使用しています。艦橋内部の状態は再現されていませんが、船員を配置するだけでも十分に雰囲気は出ます。

写真8

やや船員の身長が高かったので、そのまま配置すると窓の高さが胸部分になってしまいます。写真9のように外を覗いている感じにしたかったので、足元を少し切断して身長を調節してから接着しています。

写真9

🐦️今回使用している船員セットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣船体の塗装=

製作と塗装は同時に行っています。1/350だと船体が大きくなり、筆が入り難い箇所が少なくなるので完成後に一気に塗装する事も可能ですが、万が一塗装できない箇所が発生するのが嫌なので、組み立てと塗装を同時進行で行います。

船体側面は面が広くなるので筆ムラが気になってしまいますが、筆を上から下に動かして写真10~12のように塗れば、筆ムラが汚れの流れに見えるので自然な感じになります。

写真10

ロールアウト直後のようなきれいな状態で仕上げたい場合は、エアブラシの使用をお勧めしますが、汚し塗装やスミ入れを加えて使い古した状態を表現したい場合は筆塗りの方が向いています。

船体側面を上面から下面に流れる汚れ表現は汚し塗装で表現するのは結構大変ですが、筆ムラで汚れの流れを表現しておけば表面全体にスミ入れをするだけで、上から下に流れるような汚れの表現を加える事ができます。

写真11

1/700だと汚れの流れ表現などは気にしなくて大丈夫ですが、1/350になると汚れ表現やスミ入れをしないと、単調になっておもちゃ感が強く出てしまいます。

艦が大型になるほど船体側面や甲板が単調になりやすくなるので、単調になるのがイヤな人は筆塗りで汚れの流れを表現してみて下さい。

写真12

今回はここで終了です。次回は船体製作の続きになります。

🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

【初心者向け】1/350艦船模型を気軽に製作してみる(ピットロード 1/350 日本海軍海防艦 丙型)

~①準備編~

~②船体の製作編~

~③タミヤハンドレールセットを使用した手すりの製作編その1~

~④タミヤハンドレールセットを使用した手すりの製作編その2~

コメントを残す