【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 オッター)~①準備編~

装甲で囲まれた兵員輸送車両は戦車よりも製作が楽に思われますが、実は戦車よりも難易度が高いです。今回は装甲兵員輸送車両の製作方法を説明していきます。製作手順や塗装手順などで迷っている人は参考にしてみて下さい。

=🐣兵員輸送車両の製作について=

第二次世界大戦時の兵員輸送車両は、オープントップタイプが多かったのですが、近年では砲弾の破片などから兵員を守るため、上面も装甲板で囲まれている車両が多くなっています。

そのため、車内からの射撃や降車がスムーズに行えるように、車体上面や後面に大きなハッチがある車両が多いです。そのため、開放したハッチから内部が覗けるように、内部パーツが再現されているキットも多くあります。内部パーツが再現されていないキットはハッチを閉じて製作をすれば良いのですが、内部パーツが再現されていると、どうしてもハッチを開放して中を見せたくなります。

内部を見せるとなると、塗装手順やマスキングなどの事を考える必要があるので、全体を組み立ててから塗装をする戦車模型と行程が異なります。今回はゲッコーモデルから発売されているM76オッターを使用して、全てのハッチをオープン状態にした装甲車両の製作方法を説明していきます。

=🐣使用するキットについて=

今回は写真1のゲッコーモデルから発売されているM76オッター前期型を製作します。

写真1

かなり変わった形状の車両ですが、マイナーな車両なのでキットが発売されるまで存在を知らなかったという人も多いと思います。車体後部にはスクリューがあり、浮上航行も可能な水陸両用車両になります。兵員輸送というよりは偵察や物資輸送がメインの車両ですが、ハッチも多く装甲車両の製作記事にピッタリのキットなので今回使用する事にしました。

キャタピラは部分連結式で、車体全面と側面のウインドウはクリアーパーツで再現されています。エッチングパーツも付属しています。フィギュアは付属していないので、兵員を搭乗させる場合は別途用意して下さい。今回はフィギュア無しで製作します。

🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。この記事を書いている2025年8月現在では発売されていませんが、後期型も近日発売予定です。こちらも一緒に載せておくので参考にして下さい。

=🐣使用する道具=

ニッパー、プラスチック用接着剤、デザインナイフなどの基本的な工具は必須になります。細かいパーツが多いので、ピンセットも用意した方が良いです。エッチングパーツの接着があるので、瞬間接着剤も必要になります。押し出しピン跡の処理も必要になるので、ピン跡が気になる人はラッカーパテとヤスリも用意して下さい。

フロントガラスや開状態のハッチ内部をマスキングするので、マスキングテープが必要になります。大型ハッチもあるので、大小数種類のマスキングテープがあると便利です。

=🐣塗装について=

下地、基本塗装はタミヤアクリル塗料を使用します。細部塗装やスミ入れ、汚し塗装はエナメル塗料を使用していきます。面積が広いエッチングパーツもあるので、メタルプライマーがあると塗装が楽になります。

今回はここで終了です。次回から製作になります。

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