前回は汚し塗装について説明をしました。今回はワンポイント工作について説明をします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~⑪汚し塗装編その3~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
AFVクラブ(AFV CLUB) 1/35 ベトナム戦争 アメリカ陸軍 M54A2 5t ガントラック プラモデル
=🐣装甲板の穴開け=
装甲板にはボルト止め用の穴が空いています。モールドで再現されているのですが、デカールで隠れてしまう箇所もあります。
付属のデカールはちょっと硬めなので、軟化剤を使用しても小さい穴に密着させるのは難しいです。そのため、デカールで隠れた部分の穴を、写真1のようにピンバイスで開口していきます。

ついでなので、銃弾によって開いた穴も表現します。やり過ぎに注意して写真2、3のように穴を開けます。
今回は左側から銃撃を受けている設定なので、左側だけに新しい銃弾の痕を表現する事にします。使い古した車両などには全方向に銃弾の痕があっても不自然ではないので、製作したい車両のイメージに合わせてダメージ表現をして下さい。


このままでは目立たないのでシルバーを穴の周りに塗って、着弾で塗料が剥がれた状態を表現します。穴が小さく筆塗りが難しいので爪楊枝を使用して塗装をします。
まずは写真4のように爪楊枝の先端をナイフで削って細く尖らせます。

尖らせた楊枝の先端にシルバーを少量付着させて、開けた穴に差し込みます。すると、写真5、6のように穴の回りにシルバーが付着します。一度では上手く塗料が付着しない場合がありますが、何度が繰り返すと穴の周りの塗料が剥げたような感じになります。
使用するシルバーをエナメル塗料にすれば失敗しても拭き取りが可能になります。


今回は新しい銃弾の痕を表現したので、汚し塗装後の作業になりました。上から汚し塗装を重ねていくと古い感じになるので、古い傷にしたい場合はコーティング塗装の前に、銃弾の痕を加えるようにして下さい。
=🐣薬莢の製作と接着=
銃撃をしている状況なので薬莢を車内にばらまきます。M2機関銃は銃弾の口径が大きいので、大小2種類の薬莢を製作します。M2用の薬莢は0、5㎜、M60とM16の薬莢は0、3㎜の真鍮線を使用しています。
🐔薬莢の製作について詳しく説明した記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】初めての簡単ジオラマ製作方法(アルンヘム 1944)~⑯小物の製作編~
写真7の中央の薬莢がM2用、右上はM60とM16用の薬莢になります。

木工用ボンドだと光沢が出てしまうので、モーリンから発売されているスーパーフィックスを使用して接着をします。
🐦️スーパーフィックスは乾燥するとつや消しになるので、情景製作などの固定用として重宝される接着剤です。界面活性剤が入っているので水で薄めても表面に広く浸透します。下記に載せておくので参考にして下さい。
スーパーフィックスは写真8のように水で薄めて使用します。

🐥木工用ボンドでも代用できますが、水で薄めると表面張力のため浸透し難くなるので界面活性剤入りの台所用中性洗剤を1滴加えて下さい。また、テカリが出てしまうので、多めに薄めるようにして下さい。
薬莢をピンセットで摘まみ薄めた固着剤に軽く浸してから、配置させたい箇所に薬莢をおきます。薬莢を一つ一つ配置するので、手間はかかりますが根気よく作業を続けて下さい。車内の状況を考えながら薬莢を接着していくのは結構楽しいので、それほど辛い作業ではないと思います。
薬莢を配置した状態が写真9~11になります。

固着剤によって付着させた土埃がシミになったり流れたりしますが、乾燥後に上からもう一度土埃を付着させれば目立たなくなります。
機銃やフィギュアの位置に合わせて薬莢を配置します。薬莢は満遍なく全体に敷き詰めるよりも、固まって配置した方が臨場感が出るので、状況を考えながら配置してみて下さい。

助手席にも忘れないように薬莢を配置します。

今回はここで終了です。次回はフィギュアの配置になります。