【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~⑪汚し塗装編その3~

前回は汚し塗装について説明をしました。今回は汚し塗装の続きになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~⑩汚し塗装編その2~

今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣荷台内部の製作=

荷台内部に弾薬箱などのアクセサリーパーツを配置します。弾薬箱は足元に敷き詰めている状態なので、機銃とフィギュアを仮配置しながらフィギュアに合わせてアクセサリーパーツを接着して下さい。

アクセサリーパーツを接着したら、スミ入れや軽くパステル粉やピグメントで土埃の表現をアクセサリーパーツに加えておきます。

荷台内部の製作を終えた状態が写真1、2になります。

写真1

アクセサリーパーツが車体と同じ程度に汚れているのは不自然ですが、全く汚れていないというのも不自然なので、適度な汚しを加えるようにして下さい。

写真2

=🐣泥はね表現=

土色の塗料を付けた筆先をヘラや爪楊枝で弾いて飛沫を飛ばし、泥がはねたような汚れを表現します。

泥はね表現の塗料は、クレオスから発売されているウェザリングカラーのオーカーソイル、マットアンバー、シェイドブラウンを使用します。この3色は少しぼんやりとした色合いなので、1回の塗装ではハッキリとした色が着かないですが、重ね塗りを繰り返していくと深みのある泥はね表現ができます。

手動で飛沫を飛ばすため、エアブラシや筆での塗装と違いランダム性が高く強弱のコントロールをするのは難しいですが、これも付着と拭き取りの繰り返し作業を利用すれば簡単にコントロールする事ができます。

これから説明するので、泥はね表現で悩んでいる人は参考にしてみて下さい。

🐦️今回使用するウェザリングカラーを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣泥はね表現1回目=

上記で説明した3色を使用して、車体の前後左右に泥はね表現を加えていきます。1色で前後左右4面、3色で合計12面の塗装が1セットの作業になります。ちょっと面倒ですが、作業自体は簡単なので根気よく行って下さい。飛沫を飛ばす作業なのでマスクは必ず着用するようにして下さい。

使用する塗料の順番はランダムで大丈夫です。泥はね表現を加えたい箇所に飛沫を飛ばすようにして下さい。筆に塗料を付け過ぎると飛沫が大きくなってしまうので、筆先の塗料を適度に調節しながら飛沫をヘラや爪楊枝で飛ばして下さい。

1セット目の作業が終了した状態が写真3~5になります。

写真3

最初はあまり飛沫が目立たないですが、3色での作業が終了するとほんのりと泥はねっぽく見えてくるので、焦らずに作業をして下さい。

写真4

とくに難しいテクニックは必要ないので、飛沫の大きさにだけ気をつけて作業をします。飛沫が大きくなってしまった箇所は、エナメル溶剤で拭き取ります。

写真5

泥はねを弱くしたい箇所があるなら、1セット目が終了した時点で、その部分の泥はねをエナメル溶剤できれいに拭き取ります。

例えば、タイヤや足回りは泥はねを激しくしたいけど、荷台部分は少し抑えて表現したいという場合、荷台部分に飛んだ泥はねを一度エナメル溶剤できれいに拭き取ります。時間が経過すると拭き取り難くなるので、1セット目が終了したらすぐに拭き取り作業をして下さい。

泥はねを弱くしたい部分は、作業終了後に拭き取りをすれば1セット分表現が弱くなります。今回は泥はね作業を3セット行うのですが、2セット目終了後にもう一度拭き取れば、最終的に足回りは3セット分、拭き取りをした部分は1セット分の泥はね表現になります。

泥はね表現の強弱のコントロールは難しいですが、繰り返しと拭き取りを上手く使用すると簡単にできます。繰り返す回数を増やせば、より複雑な強弱のコントロールが可能になります。根気のある方は試してみて下さい。

=🐣泥はね表現2回目=

2セット目の泥はねを行います。1セット目の拭き取りで土埃が流れてしまった部分には、もう一度土埃を付着させてから作業をすると、さらに汚れの深みが増していきます。

2セット目の作業が終了した状態が写真6~8になります。

写真6
写真7
写真8

泥はね表現をさらに弱くしたい箇所がある場合は、2セット目の終了後に拭き取り作業を行います。

=🐣泥はね作業3回目=

3セット目の作業を行います。作業が終了した状態が写真9~13になります。

写真9
写真10
写真11

不要な箇所に飛んでしまった飛沫はエナメル溶剤で拭き取って下さい。

写真12
写真13

最後に拭き取りで消えてしまったオイル汚れや土埃を加えて、汚し塗装は終了になります。

ひらすら拭き取りと付着を繰り返すだけで、深みのある汚しを表現する事ができます。繰り返し作業は手間がかかって面倒ですが、作業自体は簡単なので初心者でも気軽に挑戦可能です。

一度の塗装で汚し塗装を仕上げるのは、かなりの経験と技術が必要になりますが、繰り返し作業だと特別な技術は必要ないです。汚れの形も拭き取りで整えれるようにすれば、失敗を心配する必要がないので気楽に作業ができます。

汚し塗装は苦手と感じている人は、ちょっと面倒ですが付着と拭き取りを繰り返してみて下さい。

今回はここで終了です。次回はワンポイント工作になります。

コメントを残す