前回は汚し塗装について説明をしました。今回は汚し塗装の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~⑨汚し塗装編その1~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
AFVクラブ(AFV CLUB) 1/35 ベトナム戦争 アメリカ陸軍 M54A2 5t ガントラック プラモデル
=🐣古いオイル汚れとシミの表現=
古いオイル汚れやシミを加えていきます。ツヤがテカっていると新しい感じ、くすんでいると古い感じのオイル汚れやシミに見えてきます。
古いオイル汚れは、ガイアノーツのオイルカラーにタミヤスミ入れ用塗料ダークブラウンを加えたものを使用します。加えるスミ入れ用塗料を多くしてツヤを抑えるとくすんだ感じが強くなります。
製作した塗料でオイル汚れやシミを加えていきます。凹部分や車体下部など、オイル汚れが溜まりそうな部分に塗ります。最後にエナメル溶剤で、オイル汚れの縁をぼかしたり濃さや形を調節します。
古いオイル汚れやシミを付着させた状態が写真1~4になります。

フラットベースを混ぜたエナメル溶剤を使用すれば、ツヤを抑える事が出来ます。ツヤを抑えたい箇所には、フラットベース入りの溶剤を使用して下さい。

縁がハッキリしてない方が古い汚れに見えるので、エナメル溶剤で縁をぼかすのがコツです。縁をぼかしながら形を整えて下さい。

荷台内部もオイル汚れとシミを加えていきます。

🐦️ガイアノーツのオイルカラーは、ツヤと色合いが自分の好みに合うので重宝しています。エナメル系なので、拭き取りも容易でタミヤスミ入れ用塗料と混合させて色やツヤの調節も可能です。下記に載せておくので、オイル汚れの色で悩んでいる人は一度使用してみて下さい。
=🐣土埃の付着=
オイル汚れの形を整える際に付着させた土埃が流れてしまったので、もう一度土埃を付着させていきます。
3度目の土埃付着をした状態が写真5~9になります。

3度目の付着なので、全体にではなく土埃を付着させたい部分に集中して付着させます。もう大丈夫と思った箇所は、そのままにしています。

オイル汚れのツヤは、パステル粉やピグメントでも抑える事が可能です。少しツヤが強いと思ったら、筆で表面に少量の土埃を加えてみて下さい。



=🐣新しいオイル汚れとシミの表現=
今度は新しいオイル汚れを加えていきます。混合するスミ入れ用塗料の量を調節して、ツヤが少し強めになるようにします。ツヤを変えるだけで、新旧2種類のオイル汚れが可能になります。オイル汚れが単調になって悩んでしまった時は参考にして下さい。
ガイアノーツのオイルカラーにタミヤスミ入れ用塗料のオレンジブラウンを混ぜた物を使用します。基本色が黒なのであまり違いが解らないですが、オレンジ味を出すと新しいオイル汚れっぽく見えます。
新しいオイル汚れやシミを加えた状態が写真10~18になります。

ボンネットの周りなどは、整備中にオイルなどが付着しそうなので少し多めにオイル汚れを加えていきます。

オイル汚れ用の塗料ですが、隅に溜まった湿り気のある汚れや濡れた状態を表現する事もできます。湿った感じの仕上がりにしたいときは、オイル汚れ塗料を窪んだ部分に流し込むような感じで塗ってみて下さい。
土汚れに重ねて塗ると湿った泥汚れになります。製作する状況に合わせていろいろと試してみて下さい。

縁をハッキリさせると新しい感じのオイル汚れに見えるので、溶剤で形を整える際は、あまり縁がぼやけないように注意して下さい。

荷台部分にも新しいオイル汚れを加えていきます。


給油口周りは少し多めにオイル汚れを付けます。

上手くいかなかった箇所は、エナメル溶剤で拭き取ってからもう一度やり直して下さい。その際、しっかり拭き取りをせずに少し塗料が残るようにしておくと、重ね塗りの際により重厚な感じの汚れになります。

付着と拭き取りを繰り返していくと、自然に深みのある汚れになっていきます。失敗しても拭き取ってやり直しができるので、初心者でも簡単に深みのある汚し塗装ができるようになります。繰り返し作業に決まった回数はないので、やめ時の判断は間違えないようにして下さい。
汚れやシミは拭き取りで形を整えるようにすれば、失敗しても拭き取ってやり直せば良いので失敗する事自体が無くなります。塗って汚れの形を整えるのは難しいですが、拭き取りだと形だけでなく濃さやツヤも簡単に調節する事が可能です。汚し塗装で悩んでいる方はちょっと参考にしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は汚し塗装の続きになります。
🐔今回の製作記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。