前回は細部塗装について説明をしました。今回は汚し塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑱細部塗装(フンメル)編~
=🐣スミ入れ=
タミヤスミ入れ用塗料ダークブラウンでスミ入れをします。スミ入れ用塗料を拭き取る際は、筆を上から下に動かすようにすれば拭き残しが汚れの流れのように見えて自然な感じになります。
スミ入れが終了したら、全体にかるく土色のパステル粉やピグメントを付着させて土埃を付着させます。
スミ入れが終了した状態が写真1~4になります。




=🐣オイル汚れ=
ガイアノーツのオイルカラーにタミヤスミ入れ用塗料ダークブラウンを加えてツヤを調節した塗料を使用して、オイル汚れやシミを加えていきます。
汚れが溜まりやすそうな凹部分を中心に加えていきます。形や濃さはあまり気にしないで、オイル汚れやシミを加えたい場所に写真5~8のようにオイル汚れ塗料を塗っていきます。

やり過ぎてもエナメル溶剤で拭き取る事ができるので、汚れやシミの大きさや数は気にしなくて大丈夫です。



エナメル溶剤を付けた筆で境目をぼかしたり表面を撫でて、オイル汚れやシミの形や濃さを整えていきます。あまりツヤを出したくなかったので、フラットベースを少し混ぜた溶剤を使用しています。
エナメル溶剤を使用して汚れを整えた状態が写真9~12になります。汚れの調節が終了したら、もう一度土色のパステル粉やピグメントで土埃を付着させていきます。




汚れやシミの形が気に入らない場合は、溶剤で拭き取ってからもう一度オイル汚れの付着からやり直すようにして下さい。やり直す場合は、わざと拭き残しがあるようにしておくと、汚れ全体に深みが出ていきます。
付着と拭き取りを繰り返していくと自然に深みのある汚れになっていきます。汚し塗装が上手くいかない場合は付着と拭き取りを数回繰り返してみて下さい。
=🐣仕上げ塗装=
雨垂れを加えていきます。自走砲は垂直面の装甲板が目立つので、雨垂れを加えると立体感が増していきます。やり過ぎに注意しながら雨垂れ表現を加えていきます。
🐔下記に雨垂れ表現について詳しく説明をした記事を載せておきます。雨垂れ表現に興味のある方はこちらを参考にして下さい。
IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ ⑦~塗装編(汚し塗装・雨垂れ)~
オイルカラーにスミ入れ用塗料のオレンジブラウンを加えた塗料で、追加のオイル汚れを加えていきます。オレンジやツヤを強くすれば 新しい感じのオイル汚れになります。先に加えたオイル汚れに重ねるように塗ると、オイル汚れに深みが出ます。
最後にもう一度土色のパステル粉やピグメントを付着させて終了です。
仕上げ塗装が終了した状態が写真13~15になります。



パステル粉やピグメントを使用した砂ぼこりも、オイル汚れと同様に付着とエナメル溶剤での拭き取りを繰り返す事で深みが出ます。パステル粉やピグメントを使うと、どうしても粉っぽくなってしまうと悩んでいる人はちょっと試してみて下さい。
=🐣戦闘室内部の配置作業=
フィギュア塗装を終えた状態が写真16になります。これを戦闘しる内部に接着していきます。
🐔フィギュア塗装について詳しく説明した記事を下記に載せておきます。フィギュア塗装はこちらを参考にして下さい。
【初心者向け】フィギュアの塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~①準備編~

塗装したフィギュアを戦闘室内部に接着します。接着は塗膜に影響しない木工用ボンドで問題ないですが、固着まで少し時間がかかります。フィギュアの重心が不安定だと徐々に傾いてしまう場合があるので、ある程度固着するまで小まめに体勢をチェックをして下さい。
フィギュアを配置したら砲弾や薬莢などのアクセサリーパーツを配置します。榴弾砲は対戦車砲よりも作業性が高いので、乱雑ではなく射撃がしやすいように規則的な感じでアクセサリーパーツを配置していきます。
戦闘室内部の配置作業が終了した状態が写真17~19になります。



これでフンメルの製作は終了です。
=🐣完成=
これで完成になります。


射撃状態にすると随分雰囲気が変わります。車外に出ているフィギュアも車内に上手くまとめる事が出来ました。


フィギュアの改造が必要ですが地面を作る必要がないので、ジオラマ仕立てにするのが苦手な人は射撃状態での製作も考えてみて下さい。


ナースホルンと並べてみると、榴弾砲と対戦車砲の違いがよく解ります。外見が似ている車両を比べながら製作をして、違いを理解していくのも模型ならではの醍醐味です。このような車両は数多くあるので、興味のある方は是非挑戦してみて下さい。


🐦️今回使用したキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.335 ドイツ陸軍 重対戦車自走砲 ナースホルン
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.367 ドイツ重自走榴弾砲 フンメル 後期型
今回はここで終了です。次回は簡単なまとめになります。