今回は普通の模型店でも購入可能なパテについて、それぞれの特性や使用法を説明していきます。どのような場合にどういったパテを使用すればいいか簡単に説明していくので、興味のある方は読んでみて下さい。
=🐣パテの種類=
模型店で売られているパテは主に、ラッカーパテ、エポキシパテ、ポリエステルパテの3種類になります。メーカーによって販売名が異なりますが、基本的にはこの3種がパテの主流になります。今回はこの3種類のパテについて説明していきます。
=🐣ラッカーパテ=
合わせ目の処理などに使用します。名前の通りラッカー系なので、ラッカー系溶剤に溶かして溶きパテとして使用する事も可能です。ペースト状でチューブから出してそのまま使用できるので一番手軽に使用できるパテです。ペースト状なので隙間などに埋め込みやすいですが、立体的な造形には不向きなパテになります。
プラスチックに対する食いつきは良いのですが、パテ自体に接着する力はないので、接着剤を使用してない部分の合わせ目処理は出来ないです。スナップフィットモデルの合わせ目処理をする際は、接着剤でパーツを接着してからパテ盛りする必要があります。

揮発成分が入っているので、時間が経過すると成分が揮発して体積が減少してしまいます。そのため深い溝や窪みを埋めると、パテが乾燥した際に盛った部分にヒケが発生してしまい、大きく凹んでしまう場合があります。ヒケが発生しそうな箇所は厚く盛るか、乾燥後にもう一度重ねて盛る事を前提にして作業をすれば対応できます。
適度に表面が荒れてくれるので、パテを薄く塗って乾く前に固めのブラシなどで表面を叩くと、荒れた装甲や鋳造跡を表現できます。逆に目の細かいヤスリで表面を磨けばツルツルな表面になります。用途に合わせて使い分けてみて下さい。
ラッカー系なので、使用する際はしっかり換気をして下さい。キャップをしっかり閉めれば開封後でも長期間保管可能です。キャップがゆるくなっていると、口の部分が硬化して中身が出てこなくなるので注意して下さい。
🐦️下記に代表的なラッカーパテを載せておきます。参考にして下さい。
GSI クレオス(GSI Creos) Mr.ホワイトパテR 低粘度タイプ 25g
=🐣エポキシパテ=
2種類の粘土状シートを混ぜて使用するパテです。写真2のようにシートはバラバラになっているので、シートを重ねてハサミで同じ大きさに切って混ぜ合わせます。シートは粘性が高いので、切れ味の良いハサミを使用する事をお勧めします。
🐥2枚重ねてシートを切断するので、使用したい量よりも多めに作ってしまう場合が多いです。2枚重ねなので切断した部分の倍になるという事を意識して、シートを切断するようにして下さい。

粘土状なので立体的な細かい造形を作るのに向いています。ベタベタして指やヘラなどに付きやすいので、水を付けながら作業をするようにして下さい。水を付けると粘着力が少し落ちるのでスムーズに作業ができるようになります。 有機溶媒を使用していないので、臭いもなく閉めきった部屋でも作業可能です。
硬化前に表面を水で濡らした筆で撫でると表面が滑らかになります。ラッカー溶剤を使用した方が水よりも滑らかになりますが、乾燥が遅くなるので注意が必要です。
硬化するとかなり固くなるので、ナイフやヤスリで削るのはちょっと大変になります。ナイフや針でモールドを加えたい時は硬化前に行うようにして下さい。
接着力はありますがラッカーパテのような食いつきはないので、硬化後に力をいれると剥がれてしまう場合もあります。プラスチック用の接着剤では固着できないので、剥がれた部分を取り付ける時や上から別のパーツを取り付ける時は、瞬間接着剤や木工用ボンドを使用して下さい。
薄く盛り付けるのは難しいので平面の合わせ目処理には不向きですが、ヒケが発生し難いので深い溝や穴を埋めるには適しています。大きな溝や穴を埋める際は、エポキシパテで埋めてからラッカーパテを盛って表面を整えるときれいな仕上がりになります。
開封しても2つのシートが付かないようにすれば、密封しなくても長期保管が可能です。保管中に固くなった部分があれば、そこだけ切断して使用すれば良いので、特に保管に気を遣う必要はないです。
🐦️下記に代表的なエポキシパテを載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.51 エポキシ造形パテ(速硬化タイプ) 25g
ウェーブ マテリアルシリーズ ウェーブ・エポキシパテ 軽量グレータイプ ホビー用素材
=🐣ポリエステルパテ=
前回の記事でツィンメリットコーティングに使用したパテです。写真3のように主剤と硬化剤が入っていて、この2つを混ぜ合わせて使用します。

混ぜ合わせるとペースト状になります。ラッカーパテよりも厚く盛り付ける事が可能ですが、エポキシパテのように細かい造形を作るのはちょっと難しいです。硬化後はエポキシパテよりも加工しやすいので、全体のプロポーションを変えたり、パーツ自体を一回り大きくしたい場合などの肉付けに向いています。硬化が始まる時間が早いのでやや取り扱いにコツが必要ですが、慣れてくれば特に問題ないです。
ツィンメリットコーティング以外は、プロポーションの変更に使用する事が多いので、初心者にはなかなか縁のないパテです。しかし、エポキシパテよりは軽量で加工しやすいので、パテを大量に使用する場合は選択肢の中に入れてみて下さい。
臭いはややキツいので換気は必要になります。キャップをしっかり閉めておけば長期保管は可能ですがラッカーパテよりデリケートな感じがするので、密封したパックなどに入れて保管した方が良いと思います。どちらかと言えば硬化剤の方が乾燥しやすいので注意して下さい。硬化剤は別売りもされているので、足りなくなったり乾燥してしまった場合は単品で購入する事も可能です。
🐦️下記に代表的なポリエステルパテを載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.97 タミヤ ポリエステルパテ 40g
以上が模型店で簡単に購入できるパテについての説明になります。
まずはパテの特性を知って扱いに慣れて、気軽にパテを使用できるようにしてみて下さい。パテを気軽に使えるようになれば、自然に製作の幅が拡がっていきます。パテを使用した合わせ目の処理やちょっとした改造などは、模型上達の足掛かりになるのでちょっと興味のある方は是非挑戦してみて下さい。
ここで述べた使用法よりも有効な使い方も有ると思うので、いろいろ試行錯誤しながら探してみて下さい。