ガンプラで空中戦ジオラマを製作する(バンダイ 1/35 ワッパ)~⑥下地塗装編~

前回は台座の取り付けについて説明をしました。今回は下地塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

ガンプラで空中戦ジオラマを製作する(バンダイ 1/35 ワッパ)~⑤台座の取り付け作業編~

=🐣フィギュアのパテ盛り作業=

配置が決まったので、フィギュアのパテ盛り作業をします。

パイロットを機体から外した状態が写真1になります。操縦桿と手首を接着したので、写真2のようにクリップ部分で切り離しています。

写真1
写真2

脇の下や脇腹の隙間に、写真3のようにエポキシパテを詰めていきます。

写真3

回りのモールドと繋がるように、爪楊枝やデザインナイフでシワや服のモールドを加えます。服のシワを一から作るのは難しいですが、回りのシワに繋がるように合わせていくと結構簡単にできます。

大きく曲がった間接を伸ばしたり、伸びている関節を大きく曲げるなど、角度にして90°以上のポーズ変更をした場合は関節回り全体のシワを作り直した方が良いですが、浅い角度で変更した場合は、周囲のシワに合わせるだけで十分だと思います。

最後にラッカー溶剤を付けた筆で撫でると、表面が滑らかになってヤスリがけの手間が省けます。

隙間埋めが終了した状態が写真4になります。

写真4

左手の親指をパテで製作して、写真5のように操縦桿を握っている状態にします。親指を握った状態にするだけで、随分雰囲気が変わってきます。銃やハンドルなどにも応用できるので、親指の位置で悩んだ場合は、思いきって親指だけ作り直してみて下さい。

写真5

最後に肩パット部分をパテで修正します。パテ埋めした部分に重なる箇所は、下になる部分が硬化してから作業する事をお勧めします。上下に重なる部分は別々で製作した方が、モールドをハッキリさせやすくなります。

フィギュアのパテ盛りが終了した状態が写真6、7になります。

写真6
写真7

🐦️今回使用したエポキシパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣下地塗装=

機体の下地塗装を行います。塗装しやすいよう写真8のように分割しています。手首や指の関節部分は固定していますが、塗装しやすいように手首は取り外し出来るようにしています。

写真8

ますは写真9のようにタミヤアクリル塗料XF1フラットブラックを全体に吹き付けます。

ローターカバーは写真だと取り付けた状態になっていますが、黒塗装の時は外して、ローターカバーに隠れる部分やカバー裏側にも黒を吹き付けていきます。塗り残しが無いようにしっかりと吹き付けます。

写真9

次にタミヤアクリル塗料XF2フラットホワイトを、写真10のように光が当たる場所や強調したい箇所に吹き付けます。ワッパのローターカバーは取り付けた状態で白塗装をします。

🐥主役になる機体を強調させたい場合は、他の機体よりも少し強めに白を吹き付けておくと鮮やかに見えるようになります。

写真10

白塗装が終了したら、針やつま楊枝などで表面を軽く削って写真11のように傷を付けます。白塗装を削って下地の黒塗装が出るのが最善ですが、削り過ぎて下地のプラスチックがむき出しになっても問題ないです。

色調が違うと、上から基本塗装を吹き付けた際に色の変化がでます。そのため、プラスチックがむき出しになっても下地塗装の白と色調が違っていれば、基本塗装をした後に傷っぽく見えるようになります。削りすぎに注意するよりも傷の形に注意して作業をして下さい。

写真11

次に塗装剥がれを付着させます。台所用のスポンジをちぎってフラットブラックを付着させて、スタンプのように叩きながら色を付着させていきます。塗装が剥がれやすいエッジ部分を中心に塗っていきます。

塗装剥がれを加えた状態が写真12~14になります。

写真12
写真13
写真14

物足りない場合はタミヤエナメル塗料X11クロームシルバーを使用して、退色した感じの塗装剥がれを加えます。やり方はフラットブラックと同じスポンジを使用して行います。

アクリル塗料のシルバーだとラメ感が強いのでエナメル塗料を使用しましたが、ラメ感が少ないものだったらアクリル塗料でも問題ないです。また、フラットホワイトでも似たような退色表現になるので、ラメ感の少ないシルバーが手元に無い場合はホワイトを使用してみて下さい。

写真15

黒い部分は地肌が見えるような塗装剥がれ、シルバーの部分は表面の塗装だけ剥がれて退色したような感じの塗装剥がれになります。

写真16
写真17

下地塗装の段階で、塗装剥がれを付けるとちょっと色褪せた感じの古い塗装剥がれになります。基本塗装後に同じように新しい塗装剥がれ表現を加える事で変化が出す事が可能になります。

塗装剥がれは一色だと単調になりやすく、やり過ぎた場合しつこく感じてしまいます。複数の色合いにするとやり過ぎてもしつこさをあまり感じなくなるので、塗装剥がれを多めに加えたい人にはお勧めです。塗装剥がれが単調に感じてしまう方はちょっと参考にしてみて下さい。

今回はここで終了です。次回は基本塗装になります。

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