ガンプラで空中戦ジオラマを製作する(バンダイ 1/35 ワッパ)~①準備編~

アニメなどに登場するメカモデルを使用してジオラマを製作する場合、二つの難点があります。

まずは地面や建物などのストラクチャーの問題で、これはキットのスケールに合うものを探す必要があるのと、実際には存在しない物なので、スケールに合う物を配置しても実感がわきにくいという点があります。

次はポーズの問題です。地面に乗せる場合は地面と固定させる箇所が必要になり、そのためにポーズの自由度が大きく制限されてしまいます。宙に浮いた状態で飾れる飾り台だと躍動感あるポーズが取れたのに、地面に立たせると急に地味なポーズになってしまったという経験がある人も多いと思います。

今回はその二つを一気に解決できる空中戦ジオラマを製作していきたいと思います。地面などのストラクチャーは使用しませんが、下になる機体をベースだと考えて製作すればそれも立派なジオラマになります。今回は1/35スケールのキットを使用しますが、1/144や1/100にも応用できるので、興味のある方は製作の参考にしてみて下さい。

空中戦ジオラマは通常よりも高さが増しますが、意識をすれば縦横のスペースを節約する事が可能になります。飾る場所がちょっと手狭になっきたと感じた人も参考にしてみて下さい。

=🐣キットについて=

今回は写真1のジオン公国軍機動偵察セットを使用します。堅苦しい名称のキットですが、偵察用兵器であるワッパがメインになります。このシリーズは1/35スケールでミニタリー色が強く、かなりマニアックな仕様となっています。

スケールが1/35なので戦車模型を製作しているガンダム好きの人にはそこそこ売れたと思いますが、ちょっとマニアック過ぎて数種類で終了してしまった不遇なシリーズです。同スケールの変形可能なコアファイターやザクの頭部など、かなりマニアックなラインアップなので興味のある方は再販される事を祈りながら待ってみて下さい。

写真1

キットはちょっとミニタリーモデル側に寄せているので、通常のガンプラと異なり接着剤が必要になります。金属製のパーツは無いですがデカールは水転写タイプになります。フィギュアは着座した操縦者と立ち姿のジオン兵の二体が付属しています。

色分けはされていますが、パッケージや説明書を見る限り塗装前提のキットという雰囲気なので注意して下さい。

=🐣ジオラマについて=

ワッパといえば機動戦士ガンダム第14話『時間よ、とまれ』を思い浮かべる人が多いと思います。というか、この14話しか思い出せない人が大半だと思います。

本編とあまり関係ないサイドストーリー的な一話でしたが、話のインパクトが強かったので、ワッパを忘れていても話としては覚えている方も多いと思います。知らない方や忘れてしまっている方は、ちょっと配信などで観てみて下さい。

ワッパといえばガンダムに爆弾を取り付ける場面が一番に思い浮かぶので、今回は爆弾を取り付ける情景を製作します。1/35のガンダム?と思う人もいるでしょうが、今回のジオラマにピッタリのキットがあったのでそれを使用することにします。

写真2の地球連邦軍対MS特技兵セットを使用します。このキットはワッパと同じシリーズで連邦軍兵士のフィギュアセットになります。おまけで1/35スケールの陸戦型ガンダムの腕が付属しているので、この腕をベースにして空中戦のジオラマを製作していきたいと思います。

写真2

=🐣必要な道具=

ニッパー、デザインナイフ、プラスチック接着剤などの基本的な組み立て道具は必要です。フィギュアのポーズ変更や、台座に安定感を出す必要があるのでエポキシパテも用意します。今回は空中戦のジオラマになるので、固定用として1mm~1、5mmの真鍮線も用意しておきます。

=🐣塗装について=

下地塗装、基本塗装はアクリル塗料で行います。細部塗装やスミ入れ、汚し塗装はエナメル塗料を使用します。

今回はここで終了です。次回から製作になります。

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