城郭模型は様々なスケールがありますが、その多くは1/350以上のスケールになります。そのため、樹木や草木の製作に苦労した方も多いと思います。
今回は1/200という比較的大きいスケールの城模型を製作していきます。Nゲージが約1/150なので多少の誤差はありますが、1/200だとNゲージのストラクチャーがそのまま使用できる貴重なスケールになるので、庭師になった気分で自由に地面を製作していきたいと思います。
=🐣上田城について=
今回はPLUMから発売されている上田城を製作していきます。PLUMは長野県にある模型会社で、諏訪大社や高島城など長野県にある建築物の模型を発売しています。
🐦️下記に長野県の建築物シリーズを載せておきます。参考にして下さい。
ピーエムオフィスエー 1/200 Castle Collection 諏訪高島城 プラモデル PP085
ピーエムオフィスエー 1/150スケール プラモデル 信濃國一宮 諏訪大社 下社秋宮
ピーエムオフィスエー 1/200 国宝 松本城 全高約180mm プラモデル PP168
パッケージ(写真1)を見ると、これは城ではなく門では?と思う人も多いと思います。
上田城は戦国時代に真田昌幸が現在の長野県上田市に築いた城です。関ケ原の戦い以後、真田時代の上田城は一度取り壊されましたが、江戸時代に再建されています。
現在の上田城は、江戸時代に再建されたものを復元したものになります。当時は取り壊しといっても、いつでも城として再建できるように、こっそりと石垣などの基礎部分はそのまま残した事が多かったらしいので、真田時代の上田城と大きな変化は無いような気もします。
再建された上田城は、本丸が櫓と城門に囲まれて天守が存在しない城となっているので、門と櫓だけに見えるキットですがしっかりと上田城の一部を再現した模型になっています。
キット自体は観光地となっている現在の上田城を再現しているようですが、今回は江戸時代に再建された平穏な上田城を勝手に想像しながら、自由に製作していきたいと思います。
=🐣キットについて=
きっと自体はパーツ数が少なく、組み立てやすいキットになっています。水堀用の水面パーツが付属されていますが、城郭模型では定番のシーナリーパウダーなどの情景用素材は付属されていないので芝などを再現したい場合は別途購入する必要があります。
パッケージ写真だけだと堀と門だけのように見えますが、門や塀の裏に隠されている敷地部分の面積がそれなりにあるので、自分の好きなように草木を生やす事が可能になります。
現在の上田城を再現しているので、柵や立て看板などのパーツも入っています。
🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ピーエムオフィスエー 1/200 CASTLE Collection 02 信州 上田城 (真田兜ペーパークラフト付)
=🐣必要な道具、塗料=
接着剤なしでも組み立てる事が可能なキットですが、強度と安定感を出すために接着剤を使用します。ニッパーやナイフなど基本的な組み立て道具は必要です。地面部分に発生する隙間が大きいので、隙間埋めのエポキシパテがあると便利です。
下地塗装と基本塗装はタミヤアクリル塗装で行い、細部塗装やスミ入れはエナメル塗料を使用します。
=🐣使用する素材=
地面のモールドがいまいちなので、タミヤテクスチャーペイントで変化を付けていきます。草木は鉄道模型用のストラクチャーを使用していきます。
今回は使用しませんが、Nゲージ用のフィギュアも使用可能です。若干のオーバースケール感はありますが、扉のような人物と大きさが直接対比できる箇所のそばに配置しなければ、違和感なく使用できます。
鉄道模型の素材は色々あるので、理想の情景になるようような素材を選んでみて下さい。
今回はここで終了です。次回から製作になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。