今回も汚し塗装の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】汎用パーツでディテールアップする方法(タミヤ 1/35 ドイツⅣ号戦車G型初期生産車)~⑮汚し塗装編その2~
=🐣古いオイル汚れとシミ=
古いオイル汚れはテカりを抑えたいので、市販のオイル汚れ塗料にタミヤスミ入れ用塗料のダーグブラウンを混ぜてツヤを抑えています。
🐦️市販のオイル汚れ用の塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
🐥オイル汚れ用の塗料がない場合は、タミヤエナメル塗料X26クリアーオレンジにX1ブラックを少量混ぜて製作してみて下さい。
製作したオイル汚れ塗料を写真1のように、オイル汚れやシミを付けたい箇所に塗っていきます。溶剤できれいに拭き取れるので塗りすぎても問題ないです。シミの形も溶剤で調節できるので、あまり細かいことは気にしないで塗ってみて下さい。
ツヤを抑えていきたいので、エナメル溶剤にブラットベースを混ぜたものを拭き取り用の溶剤として使用します。溶剤とフラットベースの比率は8:2で混合しています。比率によってツヤが変化しますが、フラットベースを入れ過ぎると乾燥後に粉を吹いたようになるので注意して下さい。
写真2のように空ビンに入れて保管しておくと便利です。
溶剤で拭き取り作業をした状態が写真3~6になります。失敗した箇所があったら、溶剤で拭き取ってからもう一度やり直して下さい。何度でもやり直しができるので、自分の気に入った仕上がりになるまで挑戦する事ができます。
排気管のオイル汚れは溶剤で拭き取ると、付着させたピグメントが流れてしまうので別の方法を説明します。
まずは写真7のように普通にオイル汚れを加えたい部分に塗装をします。
溶剤は使用できないので、排気管の汚れで使用したピグメントをオイル汚れ部分に付着させてツヤやシミの大きさを調節していきます。乾いた筆を使用して叩くような感じでピグメントを付着させていきます。目立たないシミにしたいのなら、何度もピグメントを重ねて薄くします。はっきりしたシミにしたい場合はピグメントを軽く付着させるようにして下さい。
ピグメントでツヤを調節した状態が写真8になります。
今回は砂漠用の車両なので、雨垂れや泥はねの表現はしなかったですが、雨垂れ表現を加える場合はオイル汚れの前に行って下さい。
=🐣ピグメントの付着=
オイル汚れの拭き取りで付着させた土色のピグメントが流れてしまったので、さらに土色のピグメントを加えていきます。
ピグメントの付着が終了した状態が写真9~12になります。
今回使用した土色のピグメントは一色だけですが、付着と拭き取りを繰り返す事で深みのある汚れになったと思います。単色でもスミ入れ用塗料やオイル汚れと混ざって複雑な色になってくれるので、できるだけ付着と拭き取りを繰り返すようにして下さい。
きれいに拭き取るのではなく、表面に多少塗料やピグメントが残る感じで拭き取るのがコツです。作業回数が多いのでちょっと面倒ですがひとつひとつの作業は簡単です。難しい作業をせずに深みのある汚し塗装ができるので、初心者の方にもお勧めの汚し塗装法です。汚し塗装で悩んでいる方はちょっと試してみて下さい。
=🐣新しいオイル汚れ=
最後に新しいオイル汚れやシミを付着させます。
新しいオイル汚れは、オイル汚れ塗料になにも加えずに光沢状態のまま使用します。
新しいオイル汚れを写真12のように加えていきます。やり過ぎると古い汚れとの変化が目立たないので、ほどほどにしておきます。
写真13のようにエナメル溶剤で形を整えたり薄くするなどして調節をします。ツヤが気になる時は、ツヤ消しの溶剤を使用して下さい。
新しいオイル汚れを加えた状態が写真14~18になります。
最後に塗装したフィギュアを乗せて完成になります。砲塔に乗せるフィギュアは足元が見えないので、写真19のように見えない部分は塗装していないです。
写真20のフィギュアはエンジンデッキの上に立っているため、足元まで見えてしまうので写真20のようにウェザリングスティックで軽く足元を汚しています。
フィギュアを乗せる際に、プラスチック用の接着剤を使用する場合は塗料が溶けてしまうので慎重に作業をして下さい。今回は塗膜に影響しないように、木工用ボンドを使用して車両に取り付けています。
🐔フィギュア塗装に関する記事を下記に載せておきます。フィギュア塗装の参考にして下さい。
【初心者向け】フィギュアの塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~①準備編~
【初心者向け】1/35フィギュアの製作と塗装法(ドイツ歩兵)~①準備編~
【初心者向け】フィギュア塗装の方法(タミヤ1/35マーダーⅠ)~①準備編~
=🐣完成=
これで完成になります。
脱落防止用のチェーンはエッチングパーツでペラペラした感じでしたが、塗装をすると立体感があるように見えます。
フェンダーを斜めに傾けるだけで、ちょっとしたダメージ表現になります。真っ直ぐに取り付けるよりも使用感が出るので、ちょっと手を加えたい人にはお勧めの加工です。
🐦️今回使用したキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.378 ドイツ軍 IV号戦車G型 初期生産車
今回で製作は終了です。次回は簡単なまとめになります。