前回は組み立て前の下処理について説明をしました。今回は足周りの組み立てになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】汎用パーツでディテールアップする方法(タミヤ 1/35 ドイツⅣ号戦車G型初期生産車)~②下処理編~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.378 ドイツ軍 IV号戦車G型 初期生産車
=🐣リアパネルの組み立て=
車体後後部のピンには、脱落防止のためチェーンが取り付けられています。小さい物なのでキットでは省略されていますが、今回は写真1のようなチェーンのエッチングパーツを使用して再現します。
チェーンのエッチングは太さの異なるものが写真1のように、複数含まれた状態で販売されています。チェーン自体あまり大量に使用するものではないので、これだけあればかなりの台数の車両を製作できます。現用の戦車にも使用できるので、汎用ディテールアップパーツとしてはお勧めです。
🐦️チェーンのエッチングパーツを下記に載せておきます。参考にして下さい。
パッションモデルズ 1/35 汎用チェーンセット プラモデル用パーツ
エッチングだと薄っぺらくてチェーンっぽく見えないのではと思う人もいるでしょうが、細い物ならエッチングでも十分チェーンに見えます。極細のチェーンを使用するとオーバースケール気味になってしまうので、細かい部分はエッチングの方がお勧めです。
使用法は簡単で好みの太さを選んで、必要な分の長さに切断して取り付けるだけです。チェーンが自重で垂れる表現は、エッチングパーツを曲げて表現する必要がありますが、簡単に曲げられるので初心者にもお勧めのディテールアップパーツです。
チェーンを取り付けた状態が写真2になります。
マフラー部分のパテ盛りした部分をヤスリで削って、写真3のように合わせ目を処理します。600番→1000番の順でヤスリがけをしています。
=🐣足周りの製作=
サスペンションパーツの取り付けが終了したら、必ず写真4のように定規を当てて全てのサスペンションが一直線になっているか確認をします。
サスペンションパーツの取り付け部分には多少遊びがあるので1mm程度はぐらついてしまいます。少しズレた状態で転輪を接着してしまうと、キャタピラに密着せずに浮いてしまう場合があるので、接着剤が固まる前にしっかり確認して下さい。
最近のキットは転輪のパーティングラインが中央ではなく端にあるので、非常にパーティングラインの処理が楽になっています。
使い古した車体にしたい場合は、写真5のように転輪と上部転輪のゴム部分にナイフで切れ込みを入れてゴムが痛んだ状態にします。
=🐣キャタピラの組み立て=
コマが合わない場合はいろいろと調節していくので、連結式キャタピラは接着剤が乾く前に製作するのがコツになります。完全固着してしまうと微調整がかなり難しくなるので、作業時間に余裕がある時に作業をして下さい。
キャタピラ上部は付属の治具を使用して写真6のように接着をします。
まずは起動輪に8コマを接着します。キャタピラ同士を取り付ける際に動かす場合があるので、接着は軽めにします。
先に治具を使用して製作した上部キャタピラの弛みを上部転輪に合わせてから、写真8のように起動輪に巻いたキャタピラと接着させます。
接着した上部キャタピラに合わせて写真9のように誘導輪にキャタピラを巻いていきます。
あとは説明書通りの順番で取り付けていきます。キャタピラの取り付けが終了した状態が写真10になります。
キャタピラのピン跡は処理していないので、写真11のように転輪に隠れなかったピン跡が見えてしまう箇所があります。
ピン跡部分に写真12のようにパテを盛って、ピン跡を処理します。この作業は急がないので、他の部分を製作しながらゆっくりと作業して下さい。
パテが十分に乾燥したら、パテ盛りした部分を削っていきます。ヤスリが入り難い場合は、ナイフや平ノミの刃を立てて、カンナがけのようにして削っていきます。
🐦️平ノミはヤスリがけが難しい箇所を平らにする時に便利です。ちょっと使い方にコツが入りますが、慣れてしまうと色々と便利な工具なのでお勧めです。下記に載せておくので参考にして下さい。
ハセガワ(Hasegawa) モデリングチゼル 幅広3mm片刃平
ハセガワ トライツール 播州の刃物シリーズ 平ノミ 4mm プラモデル用工具
カンナがけは力を入れすぎると他の部分がえぐれたり、傷がついてしまうので、軽めの力で何度も刃を動かしながらパテを削っていきます。キャタピラなので表面をしっかりと滑らかにする必要はないです。ある程度平面になっていれば、それで十分です。
ピン跡の処理が終了した状態が写真13になります。
組み立て後にピン跡の処理をすると、転輪で隠れたり車体に隠れて見えなくなる部分はやる必要が無くなるので、パーツ状態の時に処理するよりも数は減ります。ただし、ヤスリが入らないのでパテを削る作業はちょっと面倒になります。どちらも一長一短なので、自分に合った方法でピン跡の処理をしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は装備品の取り付けになります。