前回で製作は終了したので、今回は簡単なまとめになります。
=🐣キットについて=
今回はタミヤから発売されているM10駆逐戦車を製作しました。

10年程前に発売されたキットですが、問題なく形になるので初心者にもお勧めのキットです。あえて注意点を挙げるとしたら、フィギュアは車体の床面に接着するため、フィギュアを接着をすると砲塔の回転が不可能になる事です。箱絵のように砲塔を傾ける場合は、予め砲塔を傾けた状態にしてからフィギュアを取り付ける必要があるので、事前にどのようにするか決めてからフィギュアの取り付けを行って下さい。

つい最近同系車両のM36駆逐戦車が発売されました。形状は似ているのですが、ほぼ新規パーツなので作り比べてみるのも楽しいと思います。
🐦️今回使用したキットを下記に載せておきます。 M36も一緒に載せておくので参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.350 アメリカ陸軍 M10 駆逐戦車 中期型
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.390 アメリカ駆逐戦車 M36
=🐣タミヤテクスチャーペイントについて=
今回は泥汚れの表現をタミヤテクスチャーペイントのダークアースを使用して行いました。テクスチャーペイントは全国の模型店で普通に売っているので手しやすく、扱い方も簡単なので初心者にもお勧めの素材です。

普通に使用すると、ちょっと単調になってしまいおもちゃ感が強くなりますが、塗り方を工夫したり、盛り付け後に表面処理をすると様々な質感を表現できます。

難点は乾燥時間がやや遅い事です。表面がやや硬化した状態で表面処理を行うのですが、 厚く盛った場合は硬化が始まるまで結構時間がかかります。そのため盛り付け作業時は、時間に余裕がある時に作業をして下さい。
テクスチャーペイントは着色されているので、ついつい用途が限られてしまう感じがありますが、質感だけに注目すると様々な用途があります。車両だけでなくジオラマや城郭模型の地面表現にも使用できるので、いろいろと試しながら用途を探してみて下さい。
🐔下記にテクスチャーペイントを使った現用戦車のスベリ止め表現や、海面の波表現の製作方法について説明した記事を載せておきます。興味のある方参考にしてみて下さい。
【初心者向け】現用戦車の簡単ディテールアップ方法(タミヤ 1/35 M1A2エイブラムス TUSKⅡ)~②車体の組み立て編~
【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)~⑰白波の製作編~
🐦️今回使用したテクスチャーペイントを下記に載せておきます。通常よりも2、5倍のお徳用サイズもあるので、参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.109 情景テスクチャーペイント (土 ダークアース)
タミヤ(TAMIYA) メイクアップ材シリーズ No.121 情景テクスチャーペイント (土 ダークアース) 250ml
=🐣泥汚れについて=
泥汚れは基本塗装終了後に行うウェザリング作業の段階で付着させたくなりますが、基本塗装後に立体的な泥を盛り付けるのはかなりの技術が必要になります。

塗装だけなら問題ないですが、奥まった部分に立体的な泥を無理矢理付着させようとすると、意図しない部分に塗料が付着してしまうなど、思ったような泥汚れの表現が難しくなります。

塗装前に立体的な泥汚れを付着させると、色の着色は考えなくて良いので、自分でイメージした泥汚れを表現しやすくなります。また、塗装前なので、泥汚れの付着に失敗した箇所をナイフなどで削って修正する事も可能です。二度手間にはなりますが、立体的な泥汚れの付着作業と塗装作業をハッキリ分ける事ができるので作業はしやすくなります。
塗装前に泥汚れを付着させるのはちょっと抵抗があるかもしれないですが、泥汚れがモールドされているキットだと思えばそれほど塗装時に困惑する事はないです。泥汚れの表現方法で悩んでいる人はちょっと参考にしてみて下さい。

=🐣まとめ=
立体的な泥汚れを表現する素材は色々なメーカーから発売されています。入手しやすく扱いやすいので私はタミヤテクスチャーペイントを使用していますが、扱いやすさは人それぞれなので自分に合った素材を探してみて下さい。

どの素材も塗っただけでリアルな泥汚れが表現できるという物ではないと思うので、塗り方の工夫や表面処理の方法を考える必要があると思いますが、その分質感表現の可能性は無限に拡がります。
テクスチャーペイントは商品名や着色された色によって用途を制限してしまいがちですが、質感だけ意識するようにすれば汚し塗装だけでなく、模型製作全般の幅が拡がると思います。是非色々な素材を試して自分なりの質感表現方法を探してみて下さい。
🐦️下記に今回使用した以外のテクスチャーペイントを載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) メイクアップ材シリーズ No.110 情景テクスチャーペイント (砂 ライトサンド) 100ml 模型用塗料 87110
タミヤ(TAMIYA) メイクアップ材シリーズ No.115 情景テクスチャーペイント (路面 ダークグレイ) 100ml 模型用塗料 87115
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.117 情景テクスチャーペイント (草 カーキ) 100ml 模型用塗料 87117
タミヤ(TAMIYA) メイクアップ材シリーズ No.119 情景テクスチャーペイント (雪 ホワイト) 100ml 模型用塗料 87119
タミヤ(TAMIYA) メイクアップ材シリーズ No.120 情景テクスチャーペイント (粉雪 ホワイト) 100ml 模型用塗料 87120
今回の記事はこれで終了になります。気になる素材があったら使用してみて、色々な表現方法を探してみて下さい。きっと模型製作の幅が拡がると思います。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次として使用して下さい。