前回は細部塗装とデカール貼りについて説明をしました。今回は汚し塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!タミヤテクスチャーペイントを使った泥汚れの製作方法(タミヤ 1/35 M10駆逐戦車)~⑪細部塗装とデカール貼り編~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。 参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.350 アメリカ陸軍 M10 駆逐戦車 中期型
=🐣パステル粉の付着=
コーティング塗装が終了した状態が写真1になります。ここから汚し塗装を行っていきます。

まずは土色のパステル粉やピグメントを付着させます。パステル粉を付着させてからスミ入れや汚し塗装などを行うと、溶剤で流れたパステル粉がいい感じで表面や凹部分に溜まります。パステル粉やピグメントは付着させると粉っぽくなりますが、エナメル溶剤などで湿らせるとやや落ち着いた感じになるので、粉っぽいのが苦手な人は一度溶剤などで湿らせてみて下さい。
土色のパステル粉を写真2~5のように車体に付着させます。スミ入れをする時に流れてしまうので、付着加減は適当で大丈夫です。泥汚れ部分を中心に付着させていきます。

パステル粉やピグメントは溶剤で湿らせると、少し濃い色で定着します。溶剤が乾いても色合いは少し暗くなったままなので、やや明るめの物を使用しても問題ないです。イメージに合った色のパステル粉やピグメントを使用して下さい。

車体上面など汚れを加えたい箇所にもパステル粉を付着させます。


パステル粉は付着と拭き取りを繰り返すほど汚れに深みが出てくるので、こまめに付着と拭き取りを繰り返してみて下さい。
🐦️泥の表現で使用したテクスチャーペイントを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.109 情景テスクチャーペイント (土 ダークアース)
タミヤ(TAMIYA) メイクアップ材シリーズ No.121 情景テクスチャーペイント (土 ダークアース) 250ml
=🐣スミ入れ=
タミヤスミ入れ用塗料ダークブラウンでスミ入れをします。泥汚れ部分も含めて車体全体にスミ入れを行います。スミ入れ用塗料を拭き取る際は、汚れの流れと同じ方向に筆を動かせば拭き残しや流れたパステル粉が汚れが流れたように見えます。
スミ入れを終えた状態が写真6~9になります。

付着させたパステル粉は、スミ入れ用塗料と一緒にエナメル溶剤で流しながら拭き取ります。

泥部分は拭き取りを少なめにして、凹部分に多めに塗料が溜まるようすれば泥部分の色味が変わってくるので、少し塗り分けられたような感じになります。


車体と異なるスミ入れ用塗料を泥汚れ部分に使用すれば、泥部分の色合いが変わるので強調しやすくなります。いろいろと試しながら泥部分のスミ入れをしてみて下さい。
=🐣ライトや荷物の塗装=
ライト部分や荷物の塗装をします。こういった部分は汚し塗装後に塗ると、汚れが加わっていないので少し違和感が発生してしまいます。汚し塗装の前に塗っておくとパステル粉や汚し塗装で使用した塗料が跳ねたりするので、車体との一体感が出るようになります。
写真10は車体前方のライトになります。クリアーパーツのマスキングが面倒だったので基本塗装後にレンズパーツを取り付けるようにしました。
今回はレンズパーツのみだったので後付けしましたが、キットによってはライトの縁部分がモールドされているクリアーパーツもあります。そういったパーツを後付けすると、縁部分が未塗装状態のままになってしまうので、クリアーパーツ後付けする際は縁部分のモールドをしっかり確認してからにして下さい。

ライト部分を写真11のようにシルバーで塗装してから、クリアーパーツを接着します。プラスチック用接着剤を使用すると、塗料が剥がれたり、はみ出した際にクリアーパーツ曇ってしまう場合があるので、 クリアーパーツ用の接着剤か木工用ボンドの使用をお勧めします。
🐦️下記にクリアーパーツ用の接着剤を載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.188 タミヤ 多用途接着剤 クリヤー 20g

後部のライトはクリアーパーツではないので、少しライトっぽく見えるように塗装をします。エナメル塗料のシルバーでレンズ部分を塗装してから、アクリル塗料のクリアーレッドを重ね塗りします。そうすれば、普通にレッドで塗装するよりも質感出ます。
装備品の木製部分は先にXF59デザートイエローで塗装して、コーティング塗装後に多めに薄めたXF64レッドブラウンで重ね塗りをしています。レッドブラウンをわざとムラが出るようにして塗ればムラが木目のように見えるので、木製部分の塗装で悩んでいる方は参考にしてみて下さい。

車体後部のライトや反射板はクリアーパーツでない事が多いので、そういった箇所の塗装時はシルバーとクリアーカラーの重ね塗りで表現してみて下さい。エナメル→アクリルの重ね塗りなので、下地が溶け出す心配をしないで塗装ができます。
砲塔に取り付けた荷物に明暗を加えます。基本色に黒を加えた影色を凹部分に塗って、白を加えた明るい色でドライブラシをします。
荷物の塗装を終えた状態が写真13、14になります。

最初、荷物はカーキ一色だったのですが、ちょっと単調になってしまいそうだったので、一部をXF52フラットアースに変更してみました。

汚し塗装が終了してから荷物を塗装すると、少し浮いた感じになりますが荷物を強調させる事ができます。あえて荷物を強調させたい場合は、汚し塗装を全て終了してから塗ってみて下さい。
今回はここで終了です。次回は汚し塗装の続きになります。