【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑬汚し塗装編その2~

前回は汚し塗装について説明をしました。今回は汚し塗装の続きになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑫汚し塗装編その1~

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣パステル粉の付着=

再び土色のパステル粉やピグメントを写真1~3のように付着させます。湿った感じの泥汚れが一気に乾いた感じになりますが、エナメル溶剤で流せば色合いが変わって少し湿った感じになります。

写真1

この作業は土汚れに深みを出すためのなので、付着加減は気にしないで汚したい箇所に付着させるようにします。

写真2

各工程の合間にパステル粉を付着させれば、その後の作業で勝手に拭き取られたり流れたりするので、とくに意識して拭き取り作業をする必要はないです。

写真3

パステルの付着と拭き取りを繰り返せば繰り返すほど汚れに深みが出るので、少し手間がかかりますが作業自体は簡単で、塗装作業を進めていけば勝手に汚しに深みが出ます。

=🐣オイル汚れやシミの表現=

オイル汚れやシミを加えます。オイル汚れはガイアカラーのオイル汚れ用塗料を使用します。

🐦️今回使用しているオイルカラーを下記に載せておきます。参考にして下さい。

そのままだと光沢が強いので、タミヤスミ入れ用塗料ダークブラウンを混ぜてツヤを調節します。半ツヤ程度にすれば少し色褪せた感じの古いオイル汚れになり、ツヤを強めにすれば新しい感じのオイル汚れになります。ツヤを上手くコントロールして、オイル汚れを表現してみて下さい。

まずはツヤを半光沢に調節した塗料で古いシミやオイル汚れを写真4、5のように加えていきます。形や濃さは後で調節するので、まずはシミやオイル汚れを加えたい箇所に塗っていきます。

写真4
写真5

製作したオイル汚れ用の塗料は、汚れ以外にも使用可能です。写真6、7のように泥汚れに塗料を染み込ませると、濡れた状態の泥を表現できます。光沢の場合はドロドロした感じに、半光沢の場合はやや湿った感じの泥汚れになります。

写真6

泥汚れを付着させていなくても、車体下部やキャタピラに塗装すると湿った感じにする事ができます。色合いが同じでも塗る場所や形によって違うものに見えます。いろいろと試してみて下さい。

写真7

オイル汚れやシミの付着を終えた状態が写真8になります。やや過剰気味ですが、溶剤で拭き取る事ができるので多めに加えています。不要と感じたシミや汚れは拭き取ってしまえば問題ないです。

写真8

エナメル溶剤でオイル汚れやシミの形や濃さを整えます。古いシミや汚れは縁をぼかすと褪せた感じの汚れに見えます。

シミや汚れの光沢が強いと、形を整えた汚れ回りがテカってしまう場合があります。テカリが気になってしまう時は、拭き取りに使用するエナメル溶剤に少量のフラットベースを混ぜれば拭き取り時のテカリが抑えられます。

オイル汚れとシミを整えた状態が写真9~13になります。

写真9

テカリが強い部分は、表面に少量のパステル粉を付着させるとツヤが抑えられます。いろいろと試しながらツヤの調節をしてみて下さい。

写真10
写真11

泥部分に塗った塗料は湿り気を出すためのものなので、はみ出した部分の縁をぼかす程度の拭き取りで問題ないです。

写真12
写真13

ツヤを調節するだけで、いろいろな状態を表現する事ができます。今回のように車体色が濃い車両は、汚れの色調変化が解りにくいので、ツヤを変えて汚れの状態変化を表現してみて下さい。

最初はツヤの調節が難しいかもしれないですが、慣れてくると楽しく汚し塗装ができるようになって、汚し塗装の幅が大きく拡がります。汚し塗装で悩んでいる方はちょっと参考にしてみて下さい。

今回はここで終了です。次回は汚し塗装に続きになります。

コメントを残す