【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑫汚し塗装編その1~

前回はデカール貼りについて説明をしました。今回は汚し塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑪デカール貼り編~

🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣パステル粉の付着=

土色のパステル粉やピグメントで土汚れを付着させます。この後、泥汚れの塗装やスミ入れなどを行うため、付着させたパステル粉はほとんど流れてしまいますが、流れ出したパステル粉が いい感じで汚れとして残ります。回数を重ねれば重ねるほど、汚れに深みが出るのでパステル粉の付着はこまめに行います。

ベトナムといえば赤土のイメージが強いので、少し茶色を多く加えたパステル粉を写真1~5のように足回りを中心に付着させていきます。車体上面など土埃が溜まりそうな箇所にも付着させて下さい。

写真1

パステル粉とピグメントは付着の加減が難しいですが、この後の作業で大部分が流れてしまうので、そのため付着加減は気にしないで汚れを加えたい箇所に付着させるようにします。

写真2
写真3
写真4
写真5

=🐣泥汚れの塗装=

塗装前にテクスチャーペイントで製作した泥汚れに塗装します。

タミヤスミ入れ用塗料のディープブラウンが、イメージした泥汚れの色に近い感じがしたので、泥汚れの塗料として使用してみます。スミ入れ用塗料は通常の塗料よりも薄めなため、そのまま使用すると塗装には向いていないですが、撹拌前に上澄みをスポイトなどで別の容器に移せば濃い目の塗料になります。

🐦️下記に今回使用したスミ入れ用塗料を載せておきます。参考にして下さい。

使用後に移した上澄みを戻せば、通常のスミ入れ塗料に戻ります。スミ入れ用塗料でしっかりと着色させたい場合は、撹拌前に上澄みを移して濃さの調節をしてみて下さい。湿った感じの泥汚れにしたい場合は、エナメル塗料のクリアーを加えてみて下さい。

今回は色合いがぴったりだったのでスミ入れ用塗料を使用していますが、通常の塗料を使用する場合は必ずエナメル塗料を使用して下さい。

塗料を写真6~9のように泥汚れの凹凸部分に塗っていきます。泥汚れの凹凸に合わせて塗装するのは難しそうに見えますが、はみ出した部分はエナメル溶剤で拭き取る事が可能なので、思った以上に簡単です。

写真6

泥汚れのような不規則的な模様は、塗って表現するよりも溶剤で剥がして形を整えた方が上手く表現しやすいです。境目をぼかす事も簡単だし、複雑な形状の泥汚れも簡単に表現可能です。失敗してもエナメル溶剤で全部拭き取ってやり直せば良いので、汚し塗装に慣れていない方でも理想の泥汚れが表現できます。

写真7
写真8
写真9

テクスチャーペイントは着色されているため基本塗装後に付着させると、テクスチャーでの凹凸表現と、泥汚れの形状表現を同時に行う必要があるので、コントロールがかなり大変になります。

塗装前にテクスチャーペイントを盛り付けておけば、汚しの凹凸表現と汚しの形状表現を別で行う事ができるので、どちらの作業も個別に集中する事ができます。塗装後の泥付着は一発勝負的な要素がありますが、塗装前に泥付着を行うと泥付着と泥塗装が別作業になるので、共にやり直しや修正がとても簡単に行えます。泥汚れが上手くいかなくて悩んでいる人はちょっと試してみて下さい。

=🐣スミ入れ=

泥汚れの塗装が終了したらスミ入れをします。今回はタミヤスミ入れ用塗料のダークブラウンを使用しています。

車体は通常のスミ入れと同じように、モールドにスミ入れ用塗料を流し込んで、エナメル溶剤を含ませた筆で拭き取り作業をします。拭き取りの際は汚れが流れる方向に合わせて筆を動かせば、拭き残しが汚れの流れたように見えるので自然な感じになります。

泥汚れの凹凸にもスミ入れをします。泥汚れ部分はエナメル溶剤で拭き取りをすると泥汚れに塗った塗料も流れてしまうので、凹凸にスミ入れ用塗料を流し込むだけにしています。泥の凹凸部分にスミ入れ用塗料を流し込むと、凹凸がハッキリして立体感が強調されます。

スミ入れを終えた状態が写真10~14になります。

写真10
写真11

泥汚れにスミ入れをすると、車体と泥汚れに一体感が出るので少し落ち着いた感じになります。泥汚れが浮いた感じになるのが嫌な人は、泥汚れにも車体と同様にスミ入れを行ってみて下さい。

写真12
写真13
写真14

今回はここで終了です。次回は汚し塗装の続きになります。

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