【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑪デカール貼り編~

前回は基本塗装について説明をしました。今回はデカール貼りになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑩基本塗装編~

🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣デカール貼り=

キットは2種類のマーキングを選べるのですが、どちらもシャークマウスのデカールを貼る必要があります。一見難易度が高そうですが、落ち着いて作業をすれば難しくはないです。今回はこのシャークマウスのデカール貼りについて詳しく説明をします。

キットに付属しているデカールは柔らかくて薄いので、そのままでもモールドに密着しやすいですが、デカール軟化剤は用意した方が良いです。

まずはデカールを貼る部分に軽く軟化剤を塗ってから、写真1のようにデカールを貼ります。デカールが柔らかいので、ピンセットなどでデカールを摘まんで貼るよりも、台紙からスライドさせた方がきれいに貼り付けられます。

貼ったデカールの上から軟化剤を塗って、しばらく放置してから水を含んだ綿棒を上から押し付けて モールドにデカールを密着させます。乾いた綿棒だとデカールが綿棒に付着してしまう場合があるので、軽く塗らした綿棒を使用して下さい。

写真1

🐥位置がズレた場合は水をデカール回りに付着させて、デカールをスライドさせて位置を直して下さい。デカールが柔らかいので、ピンセットなどで剥がして貼り直そうとすると、デカールがクシャクシャになってしまうので注意して下さい。

今回はシャークマウス左右のデカールから貼っていきます。中央部分を貼ってから、左右のデカールを合わせて貼っていきたくなりますが、中央デカールの牙部分が左右デカールの上に重なるようになっているので、先に左右のデカールから貼るようにして下さい。分割されているデカールは重ねて貼る場合も稀にあるので、事前に重なりがあるか確認してから貼る順番を決めて下さい。

左右のデカールを貼り終えた状態が写真2になります。

写真2

中央部分のデカールをはります。左右のデカールに合わせて写真3のように貼ります。隙間が発生しても塗装でカバーするので、正しい位置に貼る事だけに専念して作業をして下さい。キット付属のデカールは寸法がしっかりしていたので、隙間なくぴったり貼る事ができました。

写真3

🐥無理に隙間を詰めようとすると、位置がズレたりデカールが裂けてしまう場合があります。隙間が発生した場合は、無理に直そうとせずに修正塗装を行う事前提で、正しい位置に貼る事を重点にして下さい。

🐔塗装で行うデカールの修正方法について説明した記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】塗装で行うデカールの修復方法~その1~

シャークマウスのデカール貼りが終了したら、写真4のように他のデカールを貼っていきます。

写真4

左右の目が上下にズレると目立ってしまうので、写真5のように正面から見て、位置を確認しながらデカールを貼ります。

写真5

左前面のデカールを貼りに失敗してしまい、車体のニックネームを描いた部分が折れてしまい写真6のように剥がれてしまいました。

原因は位置を調節しようと、ピンセットで剥がした際にデカールが裏返ってのり面同士がくっついてしまったからです。普通は水に浸けると拡がって直るのですが、デカールが柔らかかったため、どうにも直せずに結局くっついた部分を切断する事にしました。

写真6

切断した文字を塗料で書き直して修正する方法も考えたのですが、文字を書くのはちょっと自信がなかったので、傷もしくは文字をタッチアップ塗装で修正した状態にしてみました。

切断した文字部分に濃い目のオリーブドラブを塗って、写真7のようにタッチアップ塗装をしたような感じで誤魔化してみました。あえて色合いの違いを出して、少し乱雑に塗ることでタッチアップ感を出してみました。ちょっと強引ですが、こうやって修正する事も可能なので、修正作業で迷った時は参考にしてみて下さい。

写真7

🐦️タミヤのマークフィットは軟化作用が弱いので、今回のような柔らかいデカールにはお勧めの軟化剤になります。ハードタイプやスーパーハードタイプなど、強さが違うタイプも揃っているので、一通り揃えておくと固いデカールにも対応可能です。軟化剤は水で薄める事もできるので、強いタイプしか手元にない場合は水で薄めて使用してみて下さい。下記にマークフィットのノーマルタイプを載せておくので、参考にして下さい。

=🐣コーティング塗装=

デカール貼りが終了したら、デカールや塗膜の保護、ツヤを整えるために、タミヤアクリル塗料XF86フラットクリアーを吹き付けてコーティング塗装をします。

コーティング塗装が終了したら、写真8~11のようにマスキングテープを剥がします。車内パーツを破損しないように、注意しながらマスキングテープを剥がして下さい。

写真8
写真9
写真10
写真11

=🐣クリアーパーツの接着=

ライトのレンズや運転席窓ガラスなどのクリアーパーツを接着します。ライトはクリアーパーツを取り付ける前に写真12のように内側をシルバーで塗装してからクリアーパーツを接着します。

写真12

フロントガラスのマスキングを剥がしたら、ワイパーを接着します。ワイパーはエッチングパーツを使用しているのですが、フロントガラスと位置が近いので、瞬間接着剤を使用するとクリアーパーツ白濁する危険性があります。こういった箇所はやや接着力が劣りますが、木工用ボンドでの接着をお勧めします。

写真13

今回はここで終了です。次回は汚し塗装になります。

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