【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑨下地塗装編~

前回は組み立ての仕上げ作業について説明をしました。今回は下地塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑧仕上げ作業編~

🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣下地塗装の前に=

下地塗装の前にエッチングパーツなどの金属部分にメタルプライマーを塗ります。細かいパーツは塗らなくても大丈夫ですが、面積の大きい金属部分は、塗装剥がれ防止のためメタルプライマーを使用した方が良いです。

🐥サーフェイサーを吹き付ける場合はメタルプライマーを使用する必要はないです。

エンジングリルなどの目が細かいメッシュパーツは、プライマーを塗るとメッシュの目が埋ってしまう場合があります。そういった場合は、針などで埋った部分を貫通させれば問題ないですが、メッシュの目が細かくて針が通らないパーツもあります。

目が細かいメッシュパーツは縁部分だけプライマーを塗って、メッシュ部分にはプライマーを塗らずにそのまま塗装した方がきれいに仕上がります。そうそう触れる箇所ではないので、プライマー無しでも塗料が剥がれる危険性は少ないです。

=🐣黒の下地塗装=

タミヤアクリル塗料XF1フラットブラックで全体を塗装します。明暗をつけるのと、塗り残しを目立たなくするためなので、足回りやハッチ裏など奥まった部分にもしっかりフラットブラックを吹き付けていきます。

黒塗装が終了した状態が写真1~4になります。

写真1
写真2

全体に黒を吹き付けると、付着させた泥汚れの凹凸がはっきり解るようになります。泥汚れが不十分な箇所があったら、この時点でもう一度泥汚れを付着させてみて下さい。

写真3
写真4

=🐣白の下地塗装=

タミヤアクリル塗料XF2フラットホワイトを、光が当たる部分や強調したい箇所を中心に、白と黒の明暗が付くように吹き付けます。

白塗装が終了した状態が写真5~11になります。

写真5

ハッチ裏や開放したハッチの影になる部分は、白の吹き付けを控えて黒を多めに残すようにします。

写真6
写真7

足回りは転輪部分に白を吹き付けます。キャタピラに多少はみ出しても問題ないので、はみ出しを気にしないで明暗を付ける事だけに重点をおいて白塗装をします。

写真8

奥まった箇所や車体下部などは、ほぼ黒を残した状態にしておきます。

写真9
写真10
写真11

🐥外してある車体左右のドアにも同様に下地塗装をするのを忘れないようにして下さい。別にしているパーツに下地塗装を忘れてしまうと、基本塗装の色合いが変わってしまうので注意して下さい。

=🐣塗装剥がれ表現=

下地塗装の段階で塗装剥がれ表現を加えると、上から基本塗装をするので塗装剥がれが落ち着いた感じになります。しつこい感じの塗料剥がれ表現が苦手という方は試してみて下さい。

オッターの車体はアルミ合金製になっています。そのため、錆び汚れは発生しないので注意して下さい。今回は銀色の下地が出た感じにしてみたかったので、車体部分はシルバーで塗装剥がれ表現を加えてみます。

ちぎった台所用スポンジを使用して塗料剥がれを加えていきます。シルバーを付着させたスポンジを叩くような感じで、塗料が剥がれやすいエッジ部分を中心にして、写真12のようにシルバーを塗っていきます。

🐥タミヤアクリル塗料のシルバーはラメ感が強いので、クレオス水性ホビーカラーのスパーファインシルバーを使用しています。

写真12

機銃回りの装甲板は鉄製だと思われるので、写真13のようにフラットブラックで塗装はがれを加えています。

写真13

使い古した状態にしたい場合は、装甲板などに茶色系の色で塗装はがれを加えれば、錆びた感じにもなります。

塗装剥がれを加える部分の素材や、塗装剥がれの色の状態を考えながら塗装はがれ表現の色を選んでみて下さい。

塗装剥がれ表現を加えた状態が写真14~16になります。

写真14
写真15
写真16

失敗しても基本塗料を強く吹き付ければ消す事ができるので、あまり失敗を気にしないで塗装剥がれを加えてみて下さい。

今回はここで終了です。次回は基本塗装になります。

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