前回は車体の組み立てとマスキングについて説明をしました。今回はエッチングパーツの加工について説明をします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑥車体の組み立てとマスキング編その2~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ゲッコーモデル 1/35 アメリカ M76 オッター 水陸両用貨物輸送車 前期型
=🐣エッチングパーツの加工=
このキットにはエッチングパーツが付属しています。代替えのプラスチックパーツがないので、エッチングパーツの扱いに慣れていないとちょっと厳しい箇所もあります。今回はそういった箇所のエッチングパーツ簡単加工方法を説明します。
写真1は助手席上部に接着するエッチングパーツで、上部ハッチのラックみたいな物だと思います。このパーツはかなり複雑に曲げる必要がありますが、説明書の脇に治具パーツで曲げるように指示があります。ここを見落とすと自力で曲げるはめになるので注意して下さい。

写真2は装備品を固定するためのベルトパーツなのですが、これは2つのパーツを加工して製作します。装備品にパーツを巻き付けてから、部品番号69のバックル部分に部品番号70のパーツを通すという神業のような作業が必要になります。

バックルにエッチングパーツを通すのはちょっと自信がないので、今回は写真3のようにバックル部分を切り離し3つに分割して製作する事にします。

写真4は装備品を取り付ける箇所になります。取手部分合わせてベルトを取り付けるのですが、説明書だと装備品にベルトを取り付けてから車体に接着するよう指示されています。その方法だとエッチングの加工や正しい位置に取り付けるのが難しいので、作業が簡単になるように製作の順番を変えていきます。

まずはバックルを切り離したエッチングパーツを、取り付け位置に合わせて写真5のように接着します。

次に装備品を写真6のように決められた位置に接着します。

先に接着したエッチングパーツを、写真7のように装備品に巻き付けます。ベルトの曲げる位置を調節して、バックルが正面になるようにします。

もう一つのベルトパーツを写真8のように、装備品に巻き付ける感じで接着します。

最後に切り離したバックル部分を写真9のように上から接着します。本来バックルにベルトを通すため、バックル中央の線はベルトの裏側に隠れます。そのため写真9のままだと若干違和感がありますが、加工に失敗してボロボロになるよりはきれいに仕上がったと思います。

どうしてもバックル中央が気になってしまう人は、取り付ける前に中央のライン部分をナイフで切り取って接着すれば問題ないです。ちょっと細かい作業になりますが、バックルにベルトを通すよりは簡単です。
写真10の右側はバックル中央のラインを切り取って接着した状態になります。ちょっと面倒ですが、こうすれば固定用ベルトが問題なく再現できます。自分の技量に合わせて加工作業をしてみて下さい。

装備品回りのエッチングパーツを取り付けた状態が写真11になります。プラスチックパーツの代用パーツが無いのでちょっと大変ですが、加工しにくい箇所は切り離したり、先に車体に取り付けてから加工するなど、工夫しながら作業をしてみて下さい。

🐦️エッチングパーツはメーカーによっては硬い物もあります。柔らかいものだと通常のピンセットで曲げ加工が出来ますが、パーツが硬いとパーツ保持用の精密ピンセットなどを使用した場合、ピンセット先端が曲がってしまう事があります。パーツが硬めの場合は、エッチングパーツ専用の工具を使用して下さい。下記にエッチング用ピンセットを載せておくので、参考にして下さい。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.117 ピンセットベンダー (エッチングパーツ用)
燃料缶の取り付けもちょっと面倒ですが、製作手順を工夫すれば簡単に製作できます。写真12は燃料缶を固定するためのベルトなのですが、説明書だと燃料缶にベルトを取り付けてから車体に接着するように指示されています。

先に燃料缶にエッチングを取り付けてしまうと、車体の取り付け位置を合わせるのがかなり面倒なので、車体にエッチングを取り付けてから燃料缶を取り付けます。
まずは写真13のようにエッチングパーツを取り付け位置に合わせて接着します。

ベルトを固定するプラパーツがあるので、これも取り付け位置に合わせて写真14のように車体に接着します。

エッチングパーツとプラパーツを車体に接着したら、写真15のように燃料缶を車体に接着します。

燃料缶を接着したら、写真16のようにベルトを燃料缶に合わせて曲げて接着します。 こうすれば説明書の手順よりも簡単に指定の取り付け位置に問題なく接着することができます。

エッチングパーツは扱いに慣れていないと、説明書通りの手順で加工や取り付けをするのが当たり前だと思ってしまいますが、あくまでも説明書は組み立ての推奨手順なので、難関な箇所は自分が作業しやすいように工夫してみて下さい。
例えば、エッチングパーツは厚さにもよりますが、切れ込み内側に入っている場合は90度以上曲げるのは難しいです。そういった箇所は、切れ込みで切断して取り付けた方がきれいに仕上がります。
また、先に加工や組み立てをして車体や船体に取り付ける指示があっても、先に基部を車体に接着してから組み立てた方が安定感が出て作業しやすくなるという事もあります。
説明書を読んでみてこれは難しいと思った箇所は、もしかしたらもっと楽に製作できる方法があるかもしれないので、ちょっと別の製作手順や方法を探ってみて下さい。自分の得意、不得意な作業を認識しておけば、難易度が高い行程も自分の得意な作業だけでまとめる事も可能です。ちょっと難しいなという行程に直面した時は、自分に合わせた製作方法を探してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は組み立て作業の仕上げになります。