【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑥車体の組み立てとマスキング編その2~

前回は車両の組み立てとマスキングについて説明をしました。今回は車両組み立てとマスキングの続きになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑤車体の組み立てとマスキング編その1~

🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣窓ガラスの接着とマスキング=

内部の塗装が終了したら窓ガラスのクリアーパーツを接着します。内部塗装の前に取り付けてしまうと内側もマスキングする必要があるので、マスキングが面倒な人は内部塗装後にクリアーパーツを取り付けて下さい。

フロントガラスなどの全面ガラスパーツは、先にマスキングテープを貼ってから車体に取り付けた方が楽なのですが、プラスチック用接着剤がマスキングテープとクリアーパーツの間に流れてしまうと大惨事になるので注意して下さい。乾燥後に簡単に剥がせる木工用ボンドなどなら問題ないですが、プラスチックを溶かすプラスチック用接着剤だとかなり面倒な事になります。使用する接着剤に合わせたマスキング作業を行って下さい。

=🐣小物の配置=

兵員輸送車は内部が再現されていても、兵員用のスペースがあるため全体的にスカスカした感じになりがちです。もちろん兵員を配置すればスカスカ感は無くなるのですが、それはそれでかなり面倒です。そのような時は小物パーツでスペースを埋めて、スカスカ感を減少される事ができます。

今回は付属のおまけパーツや手持ちの余りパーツを車内に配置していきます。

写真1はタミヤから発売されている紙製の食料用カートンです。展開図が紙に印刷されいて、のりやボンドなどを使用して組み立てます。普通に組み立てると写真1のようにちょっと固い感じがします。

写真1

もう少しくたびれた感じにしたい場合は、完成したカートンにアクリル溶剤を染み込ませます。そうすると、全体がしなっとして角が取れてくたびれた感じになります。

ごく少量の塗料やパステル粉をアクリル溶剤に混ぜるとシミや汚れも表現できるし、アクリル溶剤を染み込ませてから、角などを潰せば自然な感じの凹みになるので、いろいろと試してみて下さい。

ほんの少しだけ着色したアクリル溶剤を染み込ませた状態が写真2になります。

写真2

🐔紙製の食料用カートンは、値段や大きさが手頃なのでスペースを埋めるのに適しています。第二次世界大戦時のカートンも発売されているので、製作する車両に合ったカートンを選択して下さい。現用タイプは別売りはされていないので、現用車両装備品セットに付属している物を使用して下さい。下記に載せておくので、参考にして下さい。

食料用カートンの他に弾薬箱や燃料缶を写真3、4のように積み込めます。

写真3

弾薬箱などは車内の汚れに合わせて、軽く土色のパステル粉やピグメントを付着させておくと自然な感じになります。

写真4

年代によっては異なるアクセサリーパーツもあるので、製作している車両の時代に合った物を使用するようにして下さい。

=🐣天井の接着=

まずは天井パーツを写真5のように仮組みをして、開口部からどのように見えるが最終確認をします。天井を接着してしまうとコーティング塗装終了後まで、内部が覗けないのでこの段階で最終確認をします。

写真5

確認が終了したら、写真6のように開口部に裏側からマスキングテープを貼ります。貼り付けたら内部パーツと干渉する部分のマスキングテープを切り取って形を整えます。

写真6

表側からみた状態が写真7になります。粘着部分が気になる人は紙などを上から貼り付けて下さい。

写真7

粘着力が強いとマスキングテープを剥がす際に破損する可能性があるので、複雑な内部パーツに近い部分は、皮膚に貼り付けるなどして少し粘着力を落としたマスキングテープを使用してみて下さい。

マスキングが終了したら、天井パーツを写真8~10のように接着します。

写真8

接着面に隙間が空いてしまった箇所は、パテを詰めて隙間を埋めます。

写真9

座席ドアの開口部は内側からのマスキングが難しかったので、外側からマスキングをする事にします。

写真10

内側からマスキングをするのは簡単で、ハッチ開口部の縁などがきれいに塗装できるのでお勧めです。マスキングテープが内部パーツと干渉したり、接着剤が流れ込む危険性があるので、事前確認や調節は必須になりますが、それでも外側からマスキングをするよりも簡単です。

内側マスキングは簡単ですが、組み立て後だと作業が不可能になるので注意して下さい。しっかり組み立て前に準備するようにして下さい。

今回はここで終了です。次回はエッチングパーツの加工になります。

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