前回で製作は終了したので、今回は簡単なまとめになります。
=🐣キットについて=
今回製作したキットは既存のM54トラックにガントラック用の装甲板と機銃パーツを追加したものになります。

M54トラック自体はかなり前のキットになるので、すり合わせをこまめに行いながら製作する事をお勧めします。注意するポイントは6輪がそれぞれしっかり接地するようにする事と、フレームに車体を上手く接着する事です。仮組みをしっかりしながら組み立ててみて下さい。

取り付けガイドが上手く合わないパーツもあるので、削るなどして調節をして下さい。タミヤ製のキットに慣れてしまうと、取り付けガイドの突起と穴がピッタリ嵌まるのが当たり前に思えてしまいますが、取り付けガイドが合わないキットは決して珍しくないです。穴を拡げたり、ガイドを削るなどして調節するようにして下さい。

フィギュアは付属していないので、今回のようにフィギュアを乗せる場合は別途用意する必要があります。ベトナム戦争時のフィギュアは種類が少なく、製作に合わせて用意しようとすると生産中止や在庫が無いという事もあるので、ベトナム戦争時の車両製作を考えている人は、キットを見つけた時に購入しておく事をお勧めします。
🐦️今回使用した車両キットとフィギュアセットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
AFVクラブ(AFV CLUB) 1/35 ベトナム戦争 アメリカ陸軍 M54A2 5t ガントラック プラモデル
マスターボックス 1/35 アメリカ ベトナム戦兵士3体 車上射撃シーン+解放戦線兵2体
マスターボックス 1/35 アメリカ ベトナム戦兵士4体 ジャングルパトロール プラモデル
=🐣塗装について=
ハードトップの車両なら先に運転席や車体内部の塗装をするのが必須になりますが、オープントップの場合は塗装の順番で悩んでしまいます。

塗り分けが少なかったり組み立て後でも筆が入るようなら、組み立て後に車体と一緒に塗装して問題ないですが、車内と車外と色が違ったりデカール貼りがある場合は先に塗装をした方が楽だと思います。塗装作業をイメージしながら選択して下さい。
トラックは車高が高いですが、完成すると車体下面はほとんど見えないので、横から見える箇所以外は全て黒塗装で問題ないと思います。

=🐣汚し塗装について=
トラックなどの軍用車両は、側面が垂直になっている物が多いです。そのため、側面の形状が複雑な戦車よりも汚し塗装が単調になりやすいです。
下側は汚れを強くして、上になるほど汚れを弱くすれば良いのですが、なかなかコントロールが上手くいかなくて悩んでしまう方も多いと思います。そうのような時は拭き取りと付着でコントロールをしてみて下さい。

汚し塗装を全体に加えて、汚れを薄くしたい箇所だけ拭き取りをして、再び汚し塗装を付着させます。それを繰り返していくと簡単に汚れのグラデーションが表現できます。その際に濃い塗料で汚しをしてしまうと、グラデーションが解り難くなってしまうので、薄い塗料で繰り返し重ねていく事がポイントになります。
1、2回の塗装で 汚し塗装を仕上げるのはそれなりの技術が必要になりますが、付着と拭き取りを繰り返して汚していけば、それほど技術は必要ないです。汚れの形も拭き取りで整えていくので、塗りで表現するよりもやり易いと思います。塗装を何度も重ねるので手間はかかりますが、付着と拭き取りの回数を増やせば増やす程汚れに深みが出てきます。
=🐣まとめ=
荷台のある車両はそのまま仕上げるとちょっと物足りない感じがしますが、荷物やフィギュアを乗せるとそれだけで情景っぽい作品になります。

ジオラマには興味があるけど。地面を作るのが苦手、台座を置くスペースが無いという人は、車両の荷台をジオラマベースとして考えて製作すれば、地面製作や台座のスペースを考える必要はないです。戦車でも可能ですが、平面部分が多い輸送車両などの方が自由度が高くなるので色々な情景を製作する事が可能です。
トラックなどの軍用車両は、一見地味でジオラマなどの脇役というイメージがありますが、小物が盛り沢山のドールハウス的な作品が好きな方にはもってこいのキットだと思います。いきなり、何もない荷台車両から製作するのは戸惑うかもしれないですが、今回使用したキットのように用途が決まっている車両だと製作がしやすいです。

今回の記事はこれで終了になります。アクセサリーパーツの配置などが好きな方は、製作の幅が拡がると思うのでちょっと軍用車両にも目を向けてみて下さい。
🐔今回の製作記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。