前回は運転席とドライバーの製作について説明をしました。今回は助手席のフィギュア製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~②運転席とドライバーの製作編~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
AFVクラブ(AFV CLUB) 1/35 ベトナム戦争 アメリカ陸軍 M54A2 5t ガントラック プラモデル
=🐣助手席フィギュアの製作=
助手席に載せるフィギュアは、写真1の箱絵のようにフロントウィンドウに手をかけて左側を警戒している状態になっています。製作したい状況に雰囲気はぴったりなので、基本的なポーズは変更しないで車両に合わせた改造をしていきます。

🐦️今回使用しているフィギュアキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
マスターボックス 1/35 アメリカ ベトナム戦兵士3体 車上射撃シーン+解放戦線兵2体
トラックは座席の位置が高く、左足の位置が合わないので修正をしていきます。
まずは座席に合わせて、左右の足パーツを接着します。パーツをずらして接着したので、写真2のように上に飛び出してしまいまう箇所がありますが、気にせず座席に合わせて左右の足パーツを接着します。接着が終了したら飛び出している箇所をニッパーやナイフで切断して平らにします。

足をハの字にしたい場合はパーツ上面の接着面、広げた状態にしたいならお尻の接着面を斜めに削ってから接着して下さい。接着面を削る事で、角度の微調整が可能になります。隙間は気にしないで、理想のポーズになるように調節してみて下さい。
ダッシュボードを仮止めして上半身パーツを接着します。左右の手の接着面を削って、フロントウィンドウに合わせて角度の微調節をします。同様に頭部パーツも接着面を削って、理想の方向を向くようにします。胴体を前屈みにしたい時は腹部側の接着面、反った状態にしたいなら背部側の接着面を斜めに削ってみて下さい。
上半身のパーツを接着した状態が写真3、4になります。


ドライバーのフィギュアを乗せて最終確認をします。ドライバーの右肘と左足が干渉してしまったので、膝部分で切断して干渉しないように角度を少し変更しています。
銃を接着したら写真5、6のように、もう一度フィギュアを座席にセットして、関節や視線向きに不自然な箇所が無いか確認をします。


助手席フィギュアのポーズ変更が終了した状態が写真7~9になります。



=🐣パテ盛り作業=
ポーズ変更で発生した隙間にパテを埋めていきます。隙間にエポキシパテを盛って周囲のシワに合わせて、爪楊枝などでシワを付けていきます。シワ付け作業が終了したら、パテが硬化する前にラッカー系溶剤を浸けた筆で、パテ盛りした部分を軽く撫でて表面を滑らかにします。これをやっておくと硬化後のヤスリがけの手間が省けます。
ドライバーフィギュアのパテ盛りを終えた状態が写真10、11になります。

背後は見えないので合わせ目の処理は省略しています。

ポーズ変更のパテ盛りは一見難しそうですが、合いの悪いキットの隙間を埋めてると思って作業をすれば、意外と気楽な感じで作業が出来ます。作業内容自体は変わりませんが、気持ちを切り替えるだけで気軽な作業に思えてきます。フィギュアのポーズ変更は難しいと考えている方はちょっと気持ちを切り替えて挑戦してみて下さい。
助手席フィギュアのように大きな隙間のある場合は、一気に作業をしないで写真12のように先に隙間部分にある程度のパテを盛っておくと作業がしやすいです。
隙間が大きい箇所は隙間にパテがどんどん吸い込まれてしまうので、形が付け難くなくなります。先にパテを隙間に少し盛っておいて、硬化後に作業を行うと形が付けやすくなります。

助手席フィギュアのポーズ変更を終えた状態が写真13、14になります。銃のスリングはプラペーパーで製作しています。


フィギュアの合わせ目や隙間埋めをエポキシパテで行うように習慣をつけておくと、ポーズ変更がさらに気楽に感じられます。合わせ目処理や隙間埋めでエポキシパテを使用する事が決まっているので、ついでだからといった感じで手を付けやすくなるからです。
1/35スケールのフィギュアは、少し関節の角度を変えるだけでもかなり雰囲気が変わってきます。オリジナル感も増すし、より自分好みのポーズに近づける事が可能になるので、製作の幅が一気に拡がります。製作意欲も増すので、フィギュアのポーズ変更に興味のある方は是非挑戦してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は運転席の塗装になります。
🐔以前書いたフィギュアの改造についての記事を下記に載せておきます。今回使用したフィギュアキットと同じものを使用していますが、搭乗している車両が異なるのでちょっと違った雰囲気になります。興味のある方は読んでみて下さい。