前回は機体の製作をしました。今回は機体製作の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
1/35のヘリコプター模型製作方法(キティホークモデル 1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード)~⑤機体の製作編その1~
=🐣ベンチシートの製作=
部品番号A49のパーツにちょっとした問題があります。これは機体左側のベンチシートパーツなのですが、取り付け用のガイド穴が左右逆に付いています。
一見するとベンチシートパーツは前後対称に見えますが、実は非対称で二つのベンチシートパーツを前後逆にして並べると、写真1のように中央にある二つのラインが微妙にズレているのがわかります。
そのため、既存の取り付けガイドで接着すると、写真1のように2本のラインが左右で違う位置になってしまいます。

正直、この程度のズレなら全く気にならないのですが、取り付けガイドの位置が問題になります。
右側ベンチシートパーツの取り付けガイドは写真2の赤い点の裏側にあります。このガイドで接着すると取り付け基部とベンチシートのラインが一直線上になるのですが、なぜが左側のパーツはライン1個分ズレた青点部分の裏側に取り付けガイドがあります。
そのためそのまま接着してしまうと、左側のシートだけ取り付け基部とシートのラインがズレてしまいます。

ここで選択肢は3つあります。
1.そのまま気にしないで接着する。
フィギュアを乗せればベンチ自体が隠れてしまうし、全体が黒塗装なのでモールドはあまり目立たないです。 気にならないなら無理に修正する必要はないと思います。
2.取り付けガイドの位置をズラす。
ナイフやノミを使用して取り付けガイドの凹みをライン1個分拡張させます。こうすればシートのラインと取り付けガイドが一直線になります。ただし、左側のシートがライン1個分前に出るため、ベンチシートの位置が左右で少しだけズレてしまいます。
3.完全な修正をする。
一番正確な方法になります。部品番号A39の取り付けガイドを埋めて、反対側に正確な取り付けガイドを製作します。これなら、左右のズレもなく取り付け基部とラインのズレもないので、完璧な状態になります。ただし、ゼロの状態からガイドを彫っていくので、それなりの技術は必要になります。
修正方法は以上の3つになります。それぞれ長所と短所があるので、どの部分を重視するかを自分で判断してから決めて下さい。ちなみに、2、3の方法だと、部品番号A56を取り付けるガイドも修正する必要があるので注意して下さい。
ちなみに私は、左右のズレはあまり気にならないですが、取り付け基部とシートラインのズレ具合はちょっと気になってしまうタイプなので、今回は2の方法で修正していきます。
ナイフやノミを使用して、取り付けガイドを写真3のようにライン1個分拡張します。

取り付けガイドを拡張したら、機体にベンチシートを接着します。ベンチシートは接着面が小さいので、しばらくするとパーツの重さで下に垂れてしまいます。接着面が安定するまでは、ベンチが水平を保つように、こまめにチェックするようにして下さい。
細かいところですが、気になる人はどうしても気になっちゃう部分だと思うので、何処が気になるのか冷静に判断して自分に合わせた修正をしてみて下さい。
=🐣機体側面の加工=
写真4は部品番号A54になります。円形の穴が開いていて、ここにメッシュ上の円形エッチングパーツを取り付けるのですが、穴が大きく上手くエッチングパーツが嵌まらないので、写真4のように裏側からメッシュパーツを貼ります。
このパーツは選択式でガンタイプを製作する際は別パーツになります。そのため、ガンタイプのパーツで使用する部品番号10のメッシュ状エッチングパーツが余るので、それを利用して下さい。

=🐣組み立て終了=
問題点を簡単に説明していきましたが、それ以外は特に問題なくサクサク製作は進みます。
組み立てが終了した状態が写真5、6になります。


ローターは接着式で取り外しは不可能なタイプです。今回は普通に塗装前に接着しましたが、ローターが邪魔でデカール貼りに苦労したので、ローターは別にしてデカールを貼り終えてから接着するようにした方が楽に作業が進むと思います。デカール貼りが苦手な人は参考にして下さい。
ここから塗装作業になります。
🐦️下記に今回使用しているキットとフィギュア無しの通常版キットを載せておきます。参考にして下さい。
キティホークモデル(Kitty Hawk Model) 1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード w/フィギュア プラモデル KH50004 (ヘリコプター)
キティホークモデル(Kitty Hawk Model) 1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード ナイトストーカーズ プラモデル KH50003 (ヘリコプター)
=🐣おまけ=
ガンタイプを製作する場合、最大の難所が給弾ベルトの製作だと思います。これは写真7のようにエッチング製になっていますが、曲げようとするとペキペキ折れてしまうので曲線状に曲げるだけでも一苦労です。

ここで簡単な解決方法を説明します。まずは細く切断した0、3ミリのプラ板を写真8のようにして給弾ベルトの芯にします。この時点では接着しないようにして下さい。

プラ板を芯にすると、写真9、10のように簡単に曲線や波形状に曲げる事ができます。

鋭く曲げると折れてしまう箇所もありますが、芯があるのでバラバラにはならないです。形が決まったら瞬間接着剤で、折れてしまった箇所やズレやすそうな箇所を接着して固定させます。

簡単な作業で自由に給弾ベルトを曲げられるようになるのでお勧めです。給弾ベルトの取り付けで苦戦している人は参考にしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は塗装作業になります。