【初心者向け】簡単!筆洗い時の溶剤をリサイクルする方法!(タミヤエナメル塗料)

アクリル塗料は水で洗う事が可能ですが、エナメル塗料やラッカー塗料は専用の溶剤を使用して筆洗いをします。理想的な筆洗い方法は、塗料皿などに入れた少量の溶剤で筆洗いをして、使用済みの溶剤はティッシュなどに染み込ませて燃えるゴミに捨てるのが一般的に健全と言われる筆洗い方法です。

瓶に直接筆を入れて洗うのは、一般的には推奨されていませんがついついやっている人も多いと思います。私もついつい瓶の中に筆を入れて洗ってしまうタイプです。瓶底に押し付けて筆を洗うので、筆は少し痛みやすくなりますが、便利で簡単なのでついやってしまいます。

瓶の中で筆洗いをすると、溶剤が濁ってしまい溶剤を捨てるタイミングが分からなくなる人も多いと思います。今回はそのような人のために、溶剤を捨てる事無く半永久的に繰り返し使用できる方法を説明します。ついつい瓶の中で筆洗いをしてしまう人はちょっと参考にしてみて下さい。

=🐣用意する物=

空ビンが複数必要です。塗装をする頻度によって用意する空ビンの数は異なります。例えば、週末だけ塗装作業をする人は2個あれば十分ですが、週3以上塗装作業をする人は3個以上用意した方が便利です。用意する瓶は必ず同じ大きさに統一するようにして下さい。

=🐣溶剤の簡単リサイクル方法=

エナメル溶剤をスポイトなどを使用して空き瓶に写真1のように入れます。溶剤の瓶をそのまま使用している方も、ちゃんと移し変えるようにしてください。

写真1

塗装後に瓶の中で筆を洗うと写真2のように全体が濁ってしまいます。この状態で洗い続けると濁りが増して、筆洗いにも影響が出てきます。濁りが気になってきた時点で、溶剤の入った瓶をそのまま放置します。

写真2

そのまま数日間放置すると写真3のように溶剤全体がクリアーになり下に沈殿物が発生します。メタリック塗料やスミ入れ用塗料など粒子の大きい塗料を使用した際は2~3日、通常の塗料のみだと4~5日程度で写真3のような状態になります。

写真3

上澄み液を写真4のように空ビンに移します。撹拌しないようにして、ゆっくりと空き瓶に移して下さい。左側の瓶が移した溶剤、右側の瓶が移した後の状態で下に沈殿物が残っています。

写真4

上から見ると写真5のようになります。完全なクリアーにはなりませんが、筆を洗うには十分の透明度だと思います。

写真5

瓶に残った沈殿物は、写真6のようにピンセットで摘まんだティッシュを突っ込んで拭き取れば簡単にきれいになります。

写真6

拭き取った状態が写真6になります。乾いてしまう前なら比較的簡単に拭き取ることが可能です。拭き取った瓶は空き瓶として繰り返し使用していきます。

写真7

これを繰り返していけば、沈殿物を拭くだけで筆洗いをした溶剤を再利用できます。溶剤が減った時はただ加えればよいので補充作業も簡単です。溶剤としての効果が気になるところどと思いますが特に問題ないと思います。数年この繰り返し作業で筆洗い用の溶剤をきれいにしていますが、筆洗いの効果が薄れた感じは今まで一切ないです。

5日放置すればかなり上澄みがクリアーになるため、週末だけ塗装作業をする方は平日に沈殿させればよいので、用意する空き瓶は2本で十分だと思います。連日作業をする方は3~4本でローテーションをすると、常にクリアーな状態で筆洗いをする事が可能です。塗装作業をする頻度に合わせて空き瓶を用意して下さい。

私はタミヤエナメル塗料を主に使用しているので、他社のエナメル塗料については検証してないです。他社のエナメル塗料を使用している人は半信半疑で実験してみて下さい。

ラッカー系塗料は使用していないので検証できなかったです。ラッカー系を使用していてこの記事にちょっと興味を持った方は小瓶などで実験してみて下さい。

瓶で筆洗いをして溶剤の処理に困っている方はちょっと参考にしてみて下さい。ただし、メーカー推奨の使用法ではないので、危険性などは少ないですが自己責任という形での作業になる事はご承知おきください。

🐦️下記にエナメル溶剤を載せておきます。参考にして下さい。こまめに補充するので、置場所に困らないようなら特大サイズをお勧めします。

🐦️市販のスペアボトルも下記に載せておきます。参考にして下さい。揮発性の溶剤をいれるので模型塗料用の気密容器をお勧めします。また、沈殿物を拭き取る必要があるので細口タイプのものはお勧めできないです。口が大きいタイプを選んで下さい。

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