前回はディテールアップについて説明をしました。今回は下地塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ポリパテを使用したツィンメリットコーティング方法(タミヤ 1/35 タイガーⅠ型後期生産型)~⑩簡単ディテールアップ編その3~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.146 ドイツ陸軍 重戦車 タイガーI 型 後期生産型
=🐣キャタピラの泥汚れ=
キャタピラに泥汚れを付着させます。泥汚れはタミヤテクスチャーペイントのダークアース(土)とカーキ(草)を混ぜた物を使用します。
🐦️下記に今回使用したテクスチャーペイントを載せておきます。参考にして下さい。カーキには線維状の物質が入っているので、ダークアースと混ぜると芝生が混ざった泥になります。草原を走行すた戦車の汚れを再現したい場合は使ってみて下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.109 情景テスクチャーペイント (土 ダークアース)
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.117 情景テクスチャーペイント (草 カーキ)
接着式のキャタピラは圧力がかかると徐々にズレが生じる場合があります。そのため、取り付け時は問題なかったのに、接着剤が乾いたらキャタピラに隙間やズレが発生していたという事がたまにあります。そうなった時は泥汚れを付着させて誤魔化してみて下さい。

製作した泥汚れを写真2のように、凹部分に詰め込むようにキャタピラに付着させます。

泥を付着させたら綿棒などで接地面の泥を軽く写真3のように除去します。泥汚れは凹部分には詰まっていますが、接地面はよほどの泥道でない限りきれいな状態の車両が多いです。
最後にテクスチャーペイントの表面が乾き始めたら、固めの筆やブラシで泥の表面を適当に荒らせば終了です。
必要なら車体下面などにも、汚す程度に合わせて泥汚れを付着させておきます。

全体的に満遍なく泥汚れを盛り付けるよりも、凹部分に泥を詰め込んで凸部分を拭き取る方が、盛り付け加減を考える必要もないので簡単に作業が進みます。キャタピラの泥汚れで悩んでいる人はちょっと試してみて下さい。
=🐣下地塗装(黒)=
下地塗装で明暗を付けておくと、基本色をそのまま塗装するだけで光と影のグラデーションが表現できます。
まずはタミヤアクリル塗料XF1フラットブラックを全体に吹き付けます。キャタピラの隙間など、奥まった部分にもしっかり黒を吹き付けて塗り残しがないように塗装をします。砲塔は外した状態で塗装をするようにします。
黒の下地塗装が終了した状態が写真4、5になります。


=🐣下地塗装(白)=
黒の下地塗装が終了したら、タミヤアクリル塗料XF2フラットホワイトを吹き付けます。強く光が当たる箇所や強調したい部分は少し強めに吹き付けていきます。逆に影になる部分には弱めに吹き付けるようにします。
砲塔を外して塗装すると、砲塔の影になる部分にも白が塗装されてしまうので、砲塔は取り付けたままで白塗装をして下さい。
白の下地塗装が終了した状態が写真6~11になります。





白塗装を行うとツィンメリットコーティングの状態がハッキリ解るようになります。コーティングの状態が気に入らない部分は、ナイフなどでコーティングを削ってやり直してみて下さい。少量の面積ならやり直しても、それほど時間と手間はかからないので、気になる箇所があったら修正してみて下さい。
=🐣傷や塗装剥がれ表現=
塗装剥がれや傷の表現を付けていきます。上から基本色を吹き付けるので、くすんだ感じになって古い傷や塗装剥がれに見えます。基本塗装後にもう一度塗装剥がれ表現をすれば、新旧の塗装剥がれが表現できます。
ちぎった台所用スポンジにXF1フラットブラックを付着させて、スタンプを押すようにポンポン叩くようにしてブラックを塗っていきます。エッジ部分などの塗料が剥がれやすい箇所を中心に行って下さい。
傷はつま楊枝や針などで表面の白塗装を削って製作します。やり過ぎた箇所は基本色を多めに吹き付ければ消すことができるので、失敗を気にしないで作業をして下さい。
塗装剥がれや傷の表現が終了した状態が写真11~14になります。


コーティング部分は塗装が剥がれても地肌の金属が見えないので塗装剥がれ表現はしてないですが、コーティング自体が剥がれた箇所はブラックを塗装しています。


塗装剥がれ表現を多く加えた場合、一色だと単調になってくどい感じになってしまいます。下地塗装で塗装剥がれを加えておくと2色で表現できるようになるので、塗装剥がれ表現が単調になるのを防止できます。塗装剥がれや傷の表現を多く加えたい人はちょっと参考にしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は基本塗装になります。