前回はキャタピラの接着をしました。今回は簡単なディテールアップ作業について説明をします。
🐔下記に前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ポリパテを使用したツィンメリットコーティング方法(タミヤ 1/35 タイガーⅠ型後期生産型)~⑦キャタピラの取り付け編~
=🐣簡単ディテールアップについて=
タミヤの後期型は発売が古く、最近発売されたキットと比べると物足りないと感じる人もいると思いますが、それなりに手を加える箇所があるので、ちょっとしたディテールアップをしてみたいと思っている人にとってはお勧めのキットになります。
古いキットといっても、省略された部分だけでもディテールアップするだけでかなり完成度が高くなります。余りパーツなどを利用した簡単なディテールアップ方法を説明するので製作の参考にしてみて下さい。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.146 ドイツ陸軍 重戦車 タイガーI 型 後期生産型
=🐣砲塔機銃の追加=
防盾の機銃が省略されているので追加します。まずは写真1の防盾機銃になるMG34を用意します。MG34は不要パーツとして余った物を使用します。必要なのは先端部分だけなので、メーカーやディテールはこだわらなくて大丈夫です。

車体機銃と同じように先端に0、5mmの穴を開けてから、写真2、3のように防盾横の穴に接着します。


これは普通に機銃を接着するだけなのでとても簡単です。簡単な割には効果が高いので、MG34の余りパーツがある方は是非やってみて下さい。
=🐣ライトコードの追加=
前面のライトにコードを追加します。後期型のライトコードは複雑に曲げる必要があるので銅線を使用します。
銅線は柔らかく曲げやすいですが、逆に真鍮線のようにビシッとした直線の表現は難しいので、使用する場所によって使い分けてみて下さい。

取り付け部分に写真5のように穴を開けます。

銅線を写真6のように曲げて取り付けます。真鍮線は先に曲げて形を作る必要がありますが、銅線は取り付けながら形を作る事が可能です。

銅線は海外製のキットにパーツとして付属している事が多いです。ライトコードに使用するならそれほどの長さが必要ではないので、残った銅線があるなら捨てずに保管しておく事をお勧めします。
銅線はホームセンターなどでも売っていますが、それほどの長さを必要としないので、製作で余った銅線があるならそれで十分だと思います。
=🐣クランプの製作=
装備品を取り付けるためのクランプは、エッチングパーツや3Dプリント製のパーツなど様々な別売りパーツが発売されています。そのままパーツを変更しても良いのですが、今回は余ったパーツでクランプの簡単ディテールアップをします。
写真7はエンジン始動用のクランクで車体後部に設置させています。このパーツにはクランクがモールドされていて、ディテールアップパーツに変更する場合はモールドを削る必要があります。

今回は写真8のようなエッチングパーツで余ったクランプの取っ手パーツを使用して、モールドを削る事なく簡単なディテールアップを行います。最近はエッチングパーツ同封キットも多いので、余ったエッチングパーツが手元にある方も多いと思います。メーカーは問わないので、コの字型の取っ手パーツがあるならそれを利用可能して下さい。

まずは写真9のようにクランクパーツを写真9の車体に取り付けます。ポリパテ部分にはプラスチック用接着剤を使用できないので、瞬間接着剤を使用して接着をします。

曲げてコの字にした取っ手のエッチングパーツを、写真10のようにクランプ部分に取り付けます。これなら、難しい加工もせずにクランプに取っ手をつける事ができます。

一見地味で目立たないように見えますが、クランプに取っ手がある明らかに手を加えたというのが解ります。最近は取っ手付きのクランクがモールドされているキット付属パーツもありますが、厚みを考えると取っ手だけエッチングに変えた方が精密に見える事もあります。
写真11がきっとそのままの状態で、写真12が取っ手のエッチングパーツを取り付けた状態です。取っ手の有無だけで随分雰囲気が変わってきます。


こらなら、モールドを削る事なく簡単にクランプのディテールアップができます。簡単な作業の割には効果が高いので、エッチングパーツの取っ手部分が余っている方はちょっと試してみて下さい。
🐔下記に別売りの3Dプリンター製クランプパーツを使用したディテールアップの記事を燃せておきます。こちらも簡単な作業なので興味のある方は参考にして下さい。
【初心者向け】汎用パーツでディテールアップする方法(タミヤ 1/35 ドイツⅣ号戦車G型初期生産車)~④装備品の取り付け編その1~
=🐣排気管カバーのダメージ表現=
写真13は排気管パーツです。このままでも問題ないです、がちょっとダメージ表現を加えてみます。

こういった箇所はエッチングパーツに変えるとダメージ表現を加えやすいですが、それはちょっと大変なので丸ヤスリやナイフで写真14のように排気管がへこんだ状態を表現してみました。
丸ヤスリよりもナイフで角が出るように削った方が、鉄板がへこんだような感じになります。理想のへこみにするのはちょっと難しいですが、お手軽なダメージ表現方法なので試してみて下さい。

車体に取り付けた状態が写真15になります。

簡単なへこみはナイフやヤスリで表現する事も可能です。エッチングパーツと比べると、イメージ通りのへこみを作るというのはちょっと難しいですが、傷やへこみがないと物足りないと感じる人はちょっと試してみて下さい。
今回はこれで終了です。次回はディテールアップ作業の続きになります。