前回はコーティングについての説明をしました。今回はコーティング作業の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ポリパテを使用したツィンメリットコーティング方法(タミヤ 1/35 タイガーⅠ型後期生産型)~④コーティング作業編その2~
=🐣車体側面のコーティング=
車体側面には写真1の丸で囲んだ部分のように、サイドフェンダーやワイヤーロープの取り付け穴があります。コーティングした後で簡単に穴を開ける事ができるように、取り付け穴に合わせたドリル刃で穴を貫通させておきます。
穴を貫通させておけば後で簡単に穴を開け直す事ができるので、コーティングする面の取り付け穴は事前に貫通させておいて下さい。

取り付け穴を貫通させたら、ヘラを使用して写真2のようにパテを盛り付けます。面が広いコーティングに自信がない人は、左右で半分に分けてコーティングをしてみて下さい。

パテを盛ったら素早くコーティングを始めていきます。ブレードを横に動かしてコーティングの波型を付けていきます。波形が理想とする幅になったら、ブレードを数ミリ上または下に動かして再び横にブレードをスライドさせていきます。すると、写真3のような状態になります。
コーティングの幅は感覚で決めたので揃っていませんが、きちんと幅を統一したい場合は、車体上面などに長さを合わせた印を付けて、それに合わせてブレードを動かせば均一な幅になります。
ブレードにかき取ったパテが溜まってくるので、3~4回横に動かしたら、かき取ったパテの拭き取りをして下さい。コーティングの波形が弱くなった時は、ブレードの目にパテが詰まった状態なのでナイフなどを使用して詰まった部分を除去して下さい。

コーティングが終了したら、写真4のように取り付けガイドの穴を開けます。パテで埋もれてしまうため位置が解らなくなると思うかもしれませんが、パテが穴に詰まっている部分は少し周りと色合いが異なるので結構簡単に判別できます。
取り付け穴は事前に貫通させているので、針などを刺すだけで簡単に穴が開きます。裏側から針を刺せば正確な位置で簡単に開口できますが、パテが盛り上がってしまう場合があるので、出来るだけ表面からの作業をお勧めします。万が一、取り付け穴の位置が解らなくなった時は裏側から開口して下さい。

写真5のように開口した縁のパテが盛り上がった場合は、硬化後にブラシで擦って除去します。硬化前だと波形が崩れてしまう場合があるので、すぐに処理しないようにして下さい。

硬化が始まったら、上下にはみ出したパテをナイフで削り取ります。ついでに、剥がしたい部分のコーティングをナイフや模型用のノミで削っていきます。この作業は完全硬化後でも可能ですが、やや硬化が始まった程度の固さが一番削る作業に適していると思うのでこの時間帯で行う事をお勧めします。

流れに乗ってくると、ついつい反対側のコーティングもしたくなりますが、作業中にコーティングした面に触れて波形を崩す危険性が高くなります。広い面にコーティングを行った場合は、そこで一度コーティング作業を中断して完全硬化を待つ方が安全に製作できます。焦らずにゆっくり作業を進めて下さい。
🐦️今回コーティングで使用している工具と材料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.97 タミヤ ポリエステルパテ 40g
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.187 ドイツ陸軍 戦車コーティングブレード
=🐣車体上部前面のコーティング=
車体前面上部のコーティングはハッキリ波形になっている車両をあまり確認できないので、写真7のように軽くラッカーパテを塗って、乾かないうちに表面をブラシで軽く叩いて荒らすだけにしています。

この部分は最初から波形を付けいなかった可能性もありますし、乗員の乗り降りの際に波形が削れてしまった可能性もあります。その辺りの事情を想像しながら製作していくのも楽しみの一つなので、ちょっと余裕のある時はいろいろと考えながらコーティングしてみて下さい。
=🐣面や向きの違うコーティング=
写真8、9のような面や向きの異なるコーティングは、一気に作業を行わずに面や向きごとに作業をするようにして下さい。

面や向きが異なるコーティングは、一気に行うとコーティングがが合わせる部分の形が崩れやすいので難しい作業になりますが、先に隣り合う異なる面や向きのコーティングが完全硬化していると、合わさる部分のコーティングが楽になります。

防盾や車体前面などコーティングが複雑な箇所は、こまめに区切って作業をするようにすれば、それほど難しくはないです。時間はかかりますが、その分確実な作業ができるのでお勧めです。
今回はここで終了です。次回はコーティング作業の続きになります。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.146 ドイツ陸軍 重戦車 タイガーI 型 後期生産型
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。