前回はコーティングブレードについて説明をしました。今回はコーティング作業になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ポリパテを使用したツィンメリットコーティング方法(タミヤ 1/35 タイガーⅠ型後期生産型)~③コーティング作業編その1~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.146 ドイツ陸軍 重戦車 タイガーI 型 後期生産型
=🐣ポリパテの準備=
ポリパテは硬化の開始時間が早いので、素早い盛り付けとコーティング作業が必要になります。それほど難しい事ではないですが、しっかりと準備をしておかないと上手くいかないので注意して下さい。
まずは写真1のように、ポリパテを練るのに必要な道具を用意します。
下に敷くプラ板と練るためのプラ棒、そして盛り付けるためのヘラを用意します。プラ板とプラ棒は適当な大きさに切って使用して、ヘラは調合スティックを使用しています。練る道具は、これじゃなきゃいけないという道具はないので、自分が使いやすい物で用意するようにして下さい。

ポリパテの箱を開けると、パテの主剤とオレンジ色のチューブが入っています。

これを写真3のように、主剤とオレンジ色の固体が同じ長さになるようにチューブから出していきます。最初は小さい箇所をコーティングするので2cm程度の長さで十分です。

これを写真4のように、混ぜ棒を使用して均一になるように混ぜていきます。練りが終了した状態でキャップの色に近いなら問題ないです。明らかに色が異なるようなら、オレンジチューブや主剤を足してキャップの色に近づけて下さい。

🐦️今回使用したポリパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.97 タミヤ ポリエステルパテ 40g
=🐣コーティング作業=
練ったパテを盛り付けます。ヘラなどを利用して写真5のようにコーティングをする部分に盛り付けます。厚めに盛ってもブレードでかきとるので問題ないです。逆に薄すぎるとコーティングの凹凸が上手く出ないので、盛り付けの際は薄く盛ろうと意識しないで作業をして下さい。
最初はピッチを加える必要のない箇所から始める事にします。

ブレードを端からゆっくり動かして、写真6、7のようにコーティングのモールドを付けていきます。防盾部分は細かいコーティングをしている車両が多いので、砲塔用に用意したものではなく0、7mmピッチのブレードを使用しています。

ブレードはクラフトのこやカッターの持ち手に取り付けられるように穴が開いていますが、ブレードを直接手で握って作業をした方が扱いやすいです。大きな面は持ち手に取り付けた方が楽な時もありますが、細かい部分は手で持った方がコントロールしやすいので上手く使い分けて下さい。
写真7のような面の異なる部分やコーティングの向きが異なる部分は、先にコーティングした方が上手くいきます。

かきとったカスが表面に付着してごろごろした感じになる場合がありますが、これは完全硬化後に固めのブラシで擦れば簡単に取れます。硬化前にいじるとコーティングの形が崩れてしまうので触らないようにして下さい。
パテがぼそぼそしてきたら硬化が始まり出した合図です。この状態で盛り付けやコーティング作業をすると上手くいかない事が多いので、新しくパテを練り直すか作業自体を終了させて下さい。
硬化が始まるとパテがナイフなどで剥がしやすくなります。はみ出した箇所や、失敗した箇所、コーティングを剥がしてダメージ表現したい部分などのコーティングを、ナイフや模型用ノミなどで剥がしてみて下さい。
長々と説明しましたが、パテの練りからコーティング終了まで15分程度の時間です。分割して作業をすれば隙間時間での作業も可能です。慣れないうちは、1日で無理に作業を終えようとしないで、慌てずにゆっくりした計画で作業をしてみて下さい。
🐦️今回使用しているコーティングブレードを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.187 ドイツ陸軍 戦車コーティングブレード
=🐣ブレードの手入れ=
ブレードでパテをかき取ると、盛り付けたパテの大部分がブレードにかき取られます。盛り付けたパテの8割り以上はかき取られるので、とても勿体なく感じて再利用したくなりますが 慣れないうちは止めた方が良いです。かき取ったパテは硬化が早く始まるので、手際よく再利用しないとすぐにそぼろ状の固まりになってしまいます。仕上がりにも関わってくるので慣れないうちは、かき取ったパテはそのまま拭き取るようにして下さい。
かき取りをそのまま続けると、ピッチの間にパテが詰まってモールドが弱くなってしまいます。ラッカー溶剤にブレードを浸けるとパテが溶けて詰まりが取れますが、ブレードがベタベタになるし瞬時にパテが溶けるというものでもないです。
慣れないうちはかき取ったパテを拭き取るついでに、ピッチの谷部分に詰まったパテをナイフでかき出した方が確実に詰まりを除去できます。一つ一つやるのでちょっと面倒ですが、詰まりが気になる箇所だけやればいいし、パテが硬化していないので力を入れる必要もなく比較的短時間で終了します。
拭き取りと目詰まりの処理が、ポリパテコーティングの難点です。ここをスムーズにこなせるようになれば、さらに手際よく作業が出来るようになると思うので、便利な方法を色々考えてみながら作業をしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回はコーティング作業の続きになります。