前回は樹木の設置について説明をしました。今回は地面の塗装と草の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】クレオス水性ホビーカラースーパーファインゴールドで金閣寺を塗装する(童友社 1/200 金閣寺)~⑧草木の製作編その1~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
童友社 1/200 日本の伝統美 金閣寺 プラモデル JD-12
=🐣地面の塗装=
道や石畳などの塗装をします。
土色で写真1、2のように道部分を塗装しました。土の道で想定したので土色で塗装しましたが、砂利道やアスファルトをイメージしている場合はグレー系の色で塗装をして下さい。
道や池の配置は実際と異なるので、写真などを見て考えるよりも自分のイメージに合わせた方が色を決めやすいです。
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城郭模型などの情景部分は、正確な縮尺に合わせるとベースがものすごく大きくなってしまうので、多少デフォルメしている箇所があります。なので情景部分は無理に実物と合わせようとせずに、自分で造園するような感じで製作していくと楽しく製作ができます。
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テクスチャーペイントを盛り付けた部分を塗装します。テクスチャーペイントを盛り付けた箇所は全て土色で塗装する予定でしたが、生け垣のように見える箇所もあったので、そういった箇所は写真3のように緑で塗装しています。
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土部分は上から芝を植えるので丁寧に塗る必要はないですが、芝が生えてない部分も意図的に作るので、塗り残しが無いように塗装をします。地面の塗装が終了した状態が写真4~6になります。
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建物周りの石畳は写真7のようにスミ入れをすると立体感が出てきます。道部分にも薄めにスミ入れをすると、テクスチャーペイントのザラザラ感がハッキリして立体感が出ます。
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地面部分の塗装が終了した状態が写真8になります。
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=🐣芝生の製作=
シーナリーパウダーを使用して草や芝生の表現をします。シーナリーパウダーはおが屑を着色した物で、様々な色のものが色々なメーカーから発売されています。シーナリーパウダーは塗装が難しいので、最初から自分のイメージに合った色の物を探して使用するようにして下さい。
キットにもパウダーは付属していますが、ちょっと量が足りないので別売りのシーナリーパウダーを使用します。緑を多めにしたい方は別途シーナリーパウダーを用意しておく事をお勧めします。
🐦️下記に市販のシーナリーパウダーを載せておきます。参考にして下さい。
トミーテック(TOMYTEC) TOMIX カラーパウダー グリーン 8107 ジオラマ用品
takeda ジオラマ 芝生パウダー 25g 10色 四季(春夏秋冬)の芝生を表現したパウダー (イエローグリーン混色)
芝を植えたい箇所に固着用のボンドを写真9のように塗ります。固着用のボンドはスーパーフィックスを水で薄めた物を使用しています。ボンドを塗ったら上からシーナリーパウダーを振りかけていきます。
広範囲なら茶漉しなどを使用した方がきれいに撒けますが、狭い範囲の場合は指で撒いてもとくに問題ないです。指で塩を振りかけるような感覚で撒いてみて下さい。
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使用する固着用のボンドは、水で薄めた木工用ボンドでも問題ないですが、表面張力で上手く地面に浸透しない場合があります。そのような場合は、食器洗い用の中性洗剤を1~2滴垂らすと、界面活性作用によって表面張力が低下するので地面に浸透しやすくなります。
🐦️スーパーフィックスは、界面活性剤が入っているので中性洗剤を入れなくても地面に浸透してくれます。水で薄める事も可能なので、情景製作にとても便利な固着用ボンドです。下記に載せておくので参考にして下さい。
撒いた量が少なかったり、多めに盛り付けたい部分には重ねてパウダーを盛り付けます。写真10のようにスポイトなどで撒きたい部分にボンドを垂らして、もう一度上からパウダーを撒いていきます。
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芝生の製作が終了した状態が写真11~13になります。
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制作中はパウダーが飛び散るので、キットの箱などを利用して周囲に飛び散らない状況で作業をすることをお勧めします。
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全体に芝を撒くのではなく、写真14、15のように土が見える部分も作ると日本庭園っぽくなります。庭師になった気持ちで自分の好きなように情景を作るのも、建築模型ならではの楽しみ方なので、ゆっくり情景を考えながら作業をしてみて下さい。
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今回はここで終了です。次回は建物の製作になります。