ミニアートの肉屋でジオラマを作る(ミニアート 1/35 肉屋)~⑫フィギュアの塗装編~

前回は肉の塗装について説明をしました。今回はフィギュアと車両の設置をします。

🐔前回の記事を描きに載せておきます。参考にして下さい。

ミニアートの肉屋でジオラマを作る(ミニアート 1/35 肉屋)~⑪肉の塗装編~

🐦️下記に今回使用しているキットを載せておきます。参考にして下さい。

=🐣肉屋従業員の塗装=

肉屋の従業員を塗装します。服装の素材についての説明はないので、写真1の箱絵から想像して色やツヤを決めていきます。

写真1

腕を組む従業員のエプロンの素材は分厚い革のように見えるので、少しツヤを出して塗装しています。箱絵だと肉を担いでいる従業員のエプロンは白になっていますが、エプロンは店の支給品という設定にして二人とも同じ色で塗装しています。若干素材が違うようにも見えますが、塗ってみると不自然さは感じなかったので同じ革製のエプロンとして扱う事にしました。

肉を担いでいる従業員が上に羽織っているベストも革製のように見えたので、セミグロスブラックで塗装しています。担いでいる肉は前回説明した方法で塗装しています。

服は二人とも白色で塗装していますが、後で明暗を付けやすくするために、少しだけグレーやダークイエローなどを極少量加えて完全な白にならないようにしています。そうする事で明るい部分のドライブラシを白色で行う事が可能になります。

とりあえず最初は明暗を付けないで、全体を写真2のように塗装してみて色の違和感がないか確認をします。

写真2

基本塗装が終了したら、影部分の塗装と明るい色のドライブラシで明暗を付けていきます。

黒い皮製品は、つや消しの茶色系塗料でドライブラシをすれば、一気に皮製品感が出てきます。ホルスターやベルト、ブーツなどにも応用できるので、気になった人は試してみて下さい。

光を当てて撮影したため、ちょっと明暗が解りにくいのですが、明暗が付け終わった状態が写真3になります。

写真3

光を当てないで撮影した状態が写真4になります。

写真4

今回は食料品を扱う店舗の従業員なので、汚し塗装は控えています。

🐔フィギュアの塗装について詳しく説明した記事を下記に載せておきます。皮膚や服などの塗装についてはこちらを参考にして下さい。

【初心者向け】フィギュア塗装の方法(タミヤ1/35マーダーⅠ)~①準備編~

【初心者向け】フィギュアの塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~①準備編~

【初心者向け】1/35フィギュアの製作と塗装法(ドイツ歩兵)~①準備編~

=🐣白塗装の裏技=

従業員の制服の色は白に設定して塗装をしましたが、白や黄色の筆塗りは下地が出てしまいなかなか上手く塗れないです。白や黄色は車両や機体のラインなどにも使用される事が多く、下地が透けたりムラが出るとちょっと厄介です。重ね塗りをすれば下地が溶け出してしまい、塗れば塗るほどムラが出てしまうという経験をした人も多いと思います。

エアブラシを使用すればきれいに塗装できるのですが、ちょっとした部分などはマスキングが面倒なのでサクっと筆で塗装を済ましたくなります。そんな人のために簡単な白塗装の裏技を説明します。この方法はエナメル、アクリル塗料限定でラッカー系は使用できないので注意して下さい。

まずは普通にエナメル塗料の白を筆で塗ります。もちろん塗料が上手くのらないので下地の色が見えてしまいますが、あまり気にしないで塗装する面全体に白を塗装します。

塗料が乾燥したらアクリル塗料の白を重ね塗りします。アクリル塗料とエナメル塗料は互いの塗膜に影響しないので、どちらを下地にしても重ねて塗ることが可能です。アクリル塗料が乾燥したら再びエナメル塗料の白を重ねて塗ります。

三度ほど重ね塗りをすれば、ムラの少ないキレイな白色面になります。それでも下地が見えたりムラがあるようなら、もう一度重ね塗りを繰り返します。モールドが埋まる危険性があるので、使用する塗料は少し薄めにして下さい。濃い塗料で色を出すのではなく、薄めの塗料を何度も重ねて色を出すイメージで塗装してみて下さい。

最後に重ね塗りをする色が周囲と同じ塗料になれば、後の作業も問題ないので、アクリル系塗料で塗装している人は最後にアクリル塗料の重ね塗りがくるように、エナメル系塗料を使用している人は最後がエナメル塗料になるように順番を調節して下さい。

大きな面積の箇所には不向きですが、ちょっとした箇所なら結構有効で、最後にコーティングをすればエナメル塗料のスミ入れも可能です。黄色や白色のラインにも応用できるので、白色塗料が上手くのらなくて悩んでいる人は是非試してみて下さい。

今回はここで終了です。次回はフィギュアと車両の設置になります。

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