前回は地面のパテ埋め作業をしました。今回はテクスチャーペイントで地面を表現していきます。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】上田城を自由に製作してみる(PLUM 1/200 上田城)~③地面の製作編その2~
=🐣地面の表現=
地面部分はモールドが無くツルツルなので、そのままだと単調になってしまいます。そのため、タミヤテクスチャーペイントの路面ダークグレイを使用して地面のザラザラを表現していきます。路面のテクスチャーペイントは細かい粒子が含まれていて、乾燥するとザラザラして表面になります。
地面ならライトサンドの方が良いのではと考える人もいると思いますが、テクスチャーペイントは1/35用なのでライトサンドでは粒子が大きく感じてしまうため、粒子の細かいダークグレイを使用しています。
🐦️今回使用したテクスチャーペイントを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) メイクアップ材シリーズ No.115 情景テクスチャーペイント (路面 ダークグレイ) 100ml
ダークグレイを塗った状態が写真1~6になります。
テクスチャーペイントを塗るコツは、色に惑わされないように塗る事です。テクスチャーペイントはそれぞれ着色されていますが、粒子と色は別物として考えた方が良いです。
筆で塗った際に全体が灰色に着色されても、ザラザラ粒子は塗布されていない場合があります。それは筆を動かした際に、粒子が筆に持っていかれてしまい、色だけが表面に残ってしまうためです。
筆を動かして塗ると粒子が上手く表面に乗らないので、上からポンポンと叩くような感じで塗ると上手く粒子が表面に乗ります。どうしても色を気にしてしまいますが、色は気にしないで粒子を付着させる事だけに専念して下さい。
階段部分もツルツルでやや物足りないので、テクスチャーペイントを塗って石のザラザラ感を出しています。モールドが埋ってしまいそうなので石垣には塗っていません。
石と地面の表現が同じでも大丈夫と思うかもしれませんが、塗装すれば地面と階段部分は同じ様に見えなくなるので問題ないです。
石垣と地面の間に少し隙間が発生してしまうので、写真5のようにテクスチャーペイントで隙間を埋めていきます。テクスチャーペイントは、少し厚めに盛り付ける事で隙間を埋める事も可能です。
テクスチャーペイントが乾燥したら、面を傾けて眺めたり、指で表面を撫でるなどして粒子が全体的に盛り付けられたかどうかを確認してみて下さい。ツルツルな箇所があったらもう一度テクスチャーペイントを塗布して下さい。
逆にはみ出してしまった部分は、乾燥前なら綿棒などで簡単に拭き取れます。乾燥後はナイフや模型用ノミなどで削り取って下さい。
=🐣堀の製作=
堀の部分は少しモコモコした感じにしたいので、タミヤテクスチャーペイントの土ダークアースを使用します。ダークアースの塗装は少しコツが入りますが、簡単にモコモコした土の表現が可能なのでお勧めです。
戦車や車の泥汚れにも使用できるので、手元にあると便利な素材です。
写真7は空堀なので、全体にテクスチャーペイントを塗布します。プレートの取り付け穴がありますが、そのままテクスチャーペイントで埋める事にします。
テクスチャーペイントを写真8のように盛り付けます。筆で盛り付けるのではなく、ヘラを使用して1~2mmの厚さになるように盛り付けていきます。表面処理は半乾きの状態で行うので、盛り付ける事だけに専念して下さい。
ここも色に惑わされないで、ペースト状のテクスチャーペイントを全体に盛り付けるようにして下さい。色が着いても粒子が付着していない箇所があるので、角度を変えて眺めるなどして盛り付けが甘い箇所を確認をして下さい。
🐦️今回使用したテクスチャーペイントを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.109 情景テスクチャーペイント (土 ダークアース)
写真8の状態でそのまま乾燥してしまうと、土のモコモコ感が物足りないので、半乾きの状態で土の表面処理を行います。
季節にもよりますが、薄く塗った場合は30分、厚い場合は90分程度で表面が固まってきます。
表面が少し固くなった状態で、少し固めの筆やブラシで叩いて表面を写真9のように荒らしていきます。強く叩いてしまうと、テクスチャーペイントがえぐれてしまうので注意して下さい。
石垣と地面の境目は、写真10のようにテクスチャーペイントを盛り付けると目立たなくなります。はみ出した部分は乾燥後でもナイフなどで簡単に削れるので、はみ出しを気にしないで境目を埋めるようにして下さい。
乾燥した状態が写真11になります。盛り付けてから半乾きになるまで待つのがちょっと面倒ですが、半乾きの時の処理をしないと地面のモコモコ感が無くなってしまいます。
そのため、ダークアースのテクスチャーペイントの盛り付け作業は、盛り付け後1~2時間の余裕がある時に行う事をお勧めします。表面処理を失敗したり忘れた場合は、もう一度重ねてテクスチャーペイントを塗ってやり直せば問題ないので、気楽に作業してみて下さい。
写真12は水堀になります。土手の左側にある丸太の階段モールドは気に入ったので残したかったですが、モールドを避けてテクスチャーペイントを盛り付けるのは難しいので、残念ですが階段は埋める事にします。
空堀と同じようにテクスチャーペイントを盛り付けます。土が水堀周りの柵を越えないように注意しながら、写真13のように盛り付けて下さい。
盛り付けたら半乾きの状態で表面処理を行います。乾燥した状態が写真14になります。盛り付けが上手くいっていない箇所があったら、テクスチャーペイントを盛り付けて同じ作業を繰り返します。
通路正面部分のパテ埋め跡は、そのまま残ってしまうので写真15のようにヤスリで処理をしておきます。
今回はここで終了です。次回は建物の製作になります。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。