専用のエッチングパーツを購入したけど、難しそうなのでそのまま箱に入れて眠らせたままになっているキットを抱えている人も多いと思います。製作のタイミングを外すと、きっかけがない限りなかなか手を付けられない物で、私もそういったキットを複数抱えています。。
今回はそういったキットを無理なく楽しく製作できるように、戦車模型のエッチングパーツ使用法について説明をします。
=🐣キットについて=
今回はタミヤから発売されている10式戦車を使用します。当時の自衛隊最新鋭車両をキット化したもので、発売から10年以上経過した今でも模型店で普通に見かける事ができます。
🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.329 陸上自衛隊 10式戦車
ペリスコープや光学機器のレンズ部分は、切り込みの入った透明プラ板を使用するなど、ちょっと古い感じの部分もありますが特に問題のないキットになります。
配備初期段階の車両をモデルにしているので、最新の車両とは細部が異なる箇所もあるので最近の写真を資料として使用する場合は注意して下さい。
🐥現用兵器は戦車に限らず、航空機や艦船でも常にバージョンアップを繰り返しています。そのため、発売当時は最新型のキットでも数年後には旧バージョンになってしまうので、発売後数年経ったキットを製作する際は参考にする資料に注意して下さい。
=🐣使用するエッチングパーツについて=
今回は写真1、2のボイジャーモデルから発売されているエッチングパーツを使用します。細部パーツ以外に、車体下部のゴム製泥よけ、砲塔後部ラックのネットがエッチングで再現されていて、金属製砲身、車載機銃の銃身も金属パーツが用意されています。
結構お得なセットでキットが発売されてしばらくしてから、発売されたような気がします。お得だったのですが、内容量が濃すぎてなかなか手を付けられなかったものです。
エッチングパーツを購入する際のポイントは、ディテールアップしたい箇所が含まれているかで判断をすれば良いと思います。例を上げて説明するので軽く参考にしてみて下さい。
金属砲身パーツは合わせ目の処理が必要ないので、作業を楽にする効果もあります。最近のキットでは砲身が1パーツで合わせ目の処理が不要な物が多くなっているので、必要というパーツでは失くなりつつあります。塗装前の処理や、重さで砲口が下がってしまうなどの欠点もあるので、よく考えてから使用して下さい。
ラック部分のネットはキットだと付属のナイロンメッシュを使用します。これを説明書で示した大きさに切り取って使用するのですが、これもちょっと面倒です。エッチングパーツだと大きさに合わせて切り取る必要がなく作業の短縮につながり、ナイロンメッシュよりも目が細かいのでディテールアップの効果もあります。
エンジングリルや吸気口などに被せるメッシュは、最も効果の高い部分になります。グリルだけのエッチングパーツも数多く発売されている事から解るように、この部分だけでもエッチングに変更する事をお勧めします。最近は、エンジングリルのエッチングが付属しているキットも多いので購入前によく確認をして下さい。
このように、エッチングに交換する効果が、事前に解るような部分が多く含まれているなら購入をお勧めします。逆に、これはどこの部分だろうと悩むようなパーツしかないような物は、初心者の方にはあまりお勧めしません。
=🐣使用する道具=
今回はエッチングパーツを使用するので、通常の組み立て道具に加えて、瞬間接着剤、エッチングを曲げるプライヤー、細かいものを掴めるピンセットが必要になります。また、エッチングパーツを切り離す際に刃が欠けてしまうので、ナイフの替え刃も多めに用意しておく事をお勧めします。
🐦️エッチングパーツの製作であると便利な道具を下記に載せておきます。参考にして下さい。
コニシ ボンド アロンアルフア #05273 EXTRAゼリー状スリム 4g
ハセガワ トライツール エッチングプライヤー プラモデル用工具
クラフトツールシリーズ No.84 エッチングベンダー ミニ
=🐣塗装について=
タミヤアクリル塗料を使用して下地塗装、基本塗装をおこないます。サーフェイサーはモールドが埋まってしまう場合があるので使用しません。スミ入れや細部塗装などはタミヤエナメル塗料を使用します。
金属砲身など金属地の広い部分には、メタルプライマーを使用してから塗装をしていきます。
🐦️下記にメタルプライマーを載せておくので、参考にして下さい。筆塗りが可能ですが、希釈や筆洗いにはラッカー系溶剤が必要になります。
自衛隊の車両は、ボカシのない迷彩やフィギュアの迷彩など、ちょっと難しい部分もあるのでその辺りの塗装法も詳しく説明していく予定です。
今回はここで終了です。次回から製作になります。
🐔今回の製作記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。