前回は汚し塗装の説明をしました。今回は引き続き汚し塗装の説明になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】汎用パーツでディテールアップする方法(タミヤ 1/35 ドイツⅣ号戦車G型初期生産車)~⑭汚し塗装編その1~
=🐣ピグメントの付着=
再びピグメントを付着させます。予備転輪やジェリカンはこの時点で取り付けておきます。
乾いた筆と使用して土色のピグメントを車体全体に付着させます。アクセサリーパーツや、装備品にも付着させて下さい。薄く砂埃の膜ができるような感じにします。スミ入れの拭き取り時にシミになった箇所は、シミの縁をぼかすような感じでピグメントを付着させると自然な感じになります。
粉っぽくなってしまった箇所は、軽くエナメル溶剤でピグメントを流してからやり直してみて下さい。
2度目のピグメント付着が終了した状態が写真1~4になります。
ピグメントが単色でも、スミ入れ塗料や溶剤と混ざる事で、複雑な色合いになっていきます。拭き取りと付着を繰り返していく事で、深みのある汚れの表現になります。
装備品やアクセサリーパーツにも同様の作業をする事で、車体との一体感がでます。装備品や荷物を地味に車両に乗せたい時は、車体に取り付けてから一緒に汚し塗装を行って下さい。逆に荷物やアクセサリーパーツを強調させたい場合は、別々に塗装をして汚し塗装終了後に取り付けてみて下さい。
=🐣平面部分の塗装=
単色塗装のため平面部分が写真5、6のようにやや単調気味になってしまったので、油彩塗料の使用法を真似して平面部分の処理をしてみたいと思います。
模型用の油彩塗料があれば使用してみるのですが、手元に無いので似たような感じのエナメル塗料で試してみます。
タミヤエナメル塗料のXF2フラットホワイト、XF3フラットイエロー、XF7フラットレッド、XF8フラットブルーを写真7、8のように点付けしていきます。日に当たって色褪せた感じを強調したいので、白と黄色を多めに点付けしています。
エナメル溶剤を染み込ませた筆で、点付けしたエナメル塗料を拭き取っていきます。時間が経過すると拭き取りにくくなるので、点付けが終了したら早めに拭き取り作業をして下さい。
拭き取りが終了した状態が写真9~13になります。
大きな変化はないですが、平面部分に少し色の変化が出ました。単色塗装で単調になってしまったと感じる場合はちょっと試してみて下さい。油彩を使用しても良いですし、模型用の油彩塗料が入手しにくい場合はエナメル塗料を使用してみて下さい。複雑な表現は難しいかもしれませんが、基本的な表現ならエナメル塗料で代用可能だと思います。
🐔下記に油彩塗料について詳しく説明した書籍を載せておきます。興味のある方は読んでみて下さい。
油絵具を極める AFVモデル油彩塗装ウェザリングテクニック 2024年 03 月号 [雑誌]: 艦船模型スペシャル 別冊
今回はここで終了です、次回はオイル汚れ塗装になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。