【初心者向け】水性塗料でカーモデルを銀塗装してみる(ICM メルセデスベンツG4)~⑧スミ入れ編~

前回は細部塗装をしました。今回はスミ入れになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】水性塗料でカーモデルを銀塗装してみる(ICM メルセデスベンツG4)~⑦細部塗装編~

=🐣スミ入れ=

ピカピカな感じで仕上げたいので、今回は汚し塗装をしないですが、モールド部分には軽くスミ入れをする事にします。スミ入れを全体にすると色が暗くなってしまうので、強調したいモールド部分にだけ軽く行います。

メッキ調の部分にエナメル塗料を使用しているので、エナメル系のタミヤスミ入れ用塗料は使用できません。メッキ部分にクリアーコーティングをすれば、エナメル系のスミ入れ塗料も使用できるのですが、メッキ調の部分にはコーティングをしていないので、別の塗料を使ってスミ入れをします。

エナメル系でのスミ入れが難しい場合は、クレオスから発売されている水性ウェザリングペイントを使用します。ウェザリングペイントは水性タイプの塗料です。写真1、2を見て解るようにチューブ状の容器に半固形状態の塗料が入っています。

写真1
写真2

ウェザリングペイントをスミ入れに使用する場合には、大事なポイントがあるので注意して下さい。

ウェザリングペイントは水で薄めたり拭き取る事が可能ですが、薄め過ぎると水の表面張力の影響で塗装面に弾かれてしまいます。通常の汚し塗装ならあまり薄めないので、問題ないですが、スミ入れのように多めに薄める場合には水で薄めるのは避けた方がいいです。

多めに薄める時は写真3の専用薄め液を使用して下さい。この薄め液には、界面活性剤が入っているので多めに薄めても塗料が弾かれる事はないです。台所用の中性洗剤にも界面活性剤は入っていますが、塗膜に影響があるかもしれないので、専用薄め液を使用する事をお勧めします。

写真3

🐦️今回使用しているウェザリングペイントを下記に載せておきます。参考にして下さい。

GSIクレオス 水性ウェザリングペイント 6色セット 模型用塗料

GSIクレオス 水性ウェザリングペイント 専用うすめ液 模型用溶剤

薄めた塗料をモールドに軽く流し込み、はみ出した塗料を軽く水で塗らした筆や綿棒で拭き取ります。綿棒だと塗装面に傷が付く可能性があるので、きれいに仕上げたい場合は柔らかい筆で拭き取り作業をした方がいいと思います。

塗料を多めに薄めていると、モールドに塗料が残りにくいので、物足りないと感じた場合は、薄める量や拭き取り加減を調節して下さい。ウェザリングペイントはきれいに拭き取りやすいので、失敗しても簡単にやり直しをする事ができます。塗料の薄め具合や扱い方に慣れるまで、多少時間がかかりますが匂いもなく塗膜への影響が少ないのでお勧めです。

スミ入れが終了した状態が写真4~8になります。トランク留め金やライン部分、ホイール、ボンネットのグリル部分を中心にスミ入れをしています。あまり目立たないですが、多少モールドが強調する事ができました。

写真4
写真5
写真6
写真7
写真8

🐔ウェザリングペイントはフィギュアの汚し塗装にも使用できます。フィギュアの汚しで使用した記事を下記に載せておくので参考にして下さい。

【初心者向け】フィギュアの製作と塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~⑭汚し塗装編その2~

=🐣旗のデカール=

写真9は箱絵なのですが、ヘッドライト後方に旗のような物があります。

写真9

これは写真10のようにデカールで再現されているのですが、そのままではペラペラになってしまいます。このような場合は、少し固いものを挟んでデカールを貼ります。

写真10

🐔デカールが柔らかかったり古い場合は、作業中にデカールが破損する可能性があるので、デカール修復液で補強しておく事をお勧めします。下記にデカール修復液についての記事を載せておくので参考にして下さい。

【初心者向け】劣化してバラバラになるデカールの修復方法(リキッドデカールフィルムの使用法)~その1~

デカールを表裏に分けて切断して、適当な大きさに切ったプラペーパーにデカールを片面だけ写真11のように貼ります。

写真11

🐦️プラベーパーはいろいろ使い道があるので、1枚だけでも手元にあると作業の幅が広がります。下記に載せておくので参考にして下さい。

タミヤ 楽しい工作シリーズ No.208 プラペーパー 0.1mm厚 B4サイズ (3枚)

デカールを密着させたら、デカールの縁に合わせてプラペーパーを切断して、反対側に切り取ったデカールを貼り付けます。切断面や縁にプラペーパーの白い部分ができるので、FX7フラッドレッドで塗装します。塗装後にXF86フラットクリアーを吹き付けてコーティングしています。

旗が完成した状態が写真12になります。これを木工用ボンドで車体のポール部分に取り付けます。

写真12

わずかにプラペーパーを曲げて、旗がなびいているようにする事も可能です。曲げすぎるとデカールが裂けてしまうので、注意して下さい。

今回はここで終了です。次回は仕上げ作業になります。

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