前回は車両の仕上げ塗装をしました。今回は地面の仕上げ塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!草木のあるジオラマ製作法~⑰車両の塗装と仕上げ編その2~
=🐣地面の仕上げ塗装=
地面の塗装が終了した状態が写真1になります。このままでも良いのですが、もう少し乾いた土に見えるように仕上げ塗装を行います。
まずは地面全体に軽くピグメントを付着させます。ピグメントを付着させる事で全体的につや消しになり、粉っぽい地面になります。乾燥した地面にする場合は最後にピグメントをまぶすだけで、砂ぼこりが舞うような感じの乾いた地面になります。乾いた筆にピグメントを付着させて、地面に軽く叩きつけるようにしてまぶしていきます。
ピグメントは少しずつ色調を変えていくと自然な感じになりますが、やり過ぎると石垣や車両との一体感が低下するので注意して下さい。ピグメントを軽くまぶした状態が写真2になります。
単調で物足りない箇所があったら、もう一度塗料を吹き付けます。このときに吹き付ける塗料はかなり薄めにして、エア圧が調節できるなら低めにして吹き付けて下さい。塗料が濃いと重ね塗りした部分がペンキを塗ったようにベッタリした感じになってしまいます。
下の塗料が透けるような薄さの塗料だと、草部分にはみ出しても土埃のように見えます。塗料を薄めにすると失敗が目立たないので、仕上げの段階での塗装は必ず薄めにして下さい。
今回は、車両の影になる部分にやや暗めの土色を塗装して、地面が単調にならないようにランダムに異なる土色を吹き付けてみました。吹き付けが終了した状態が写真3になります。
最後にもう一度土色のピグメントを軽くまぶして、粉っぽい乾いた感じにします。ピグメントの付着と塗装を繰り返すと地面に深みが出るので、地面の表現が物足りないと思った時はこの作業を繰り返してみて下さい。
地面の仕上げ塗装が終了した状態が写真4になります。
仕上げ塗装が終了したら写真5、6のように車両を仮配置して、色合いに違和感がないか確認します。車両が浮いてしまっている場合は、地面にまぶしたピグメントと同じものを車両に付着させて、車両と地面の一体感が出るようにします。
地面の塗装は一回の塗装で済ます事は難しいです。逆に何度も塗装を繰り返すと深みが出てきます。塗料の色合いを変えて何度も塗装するのは面倒と考える人もいると思いますが、一度塗装してカップ内の余った塗料を塗料皿に移し、塗料や溶剤を加えて調合して再塗装すれば、エアブラシ洗浄の手間が省けるのでそれほど面倒ではないです。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.377 ドイツ軍 Sd.Kfz.2 ケッテンクラート中期型
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.196 ドイツ陸軍 歩兵 アタックチームセット
=🐣仕上げ作業=
今回は戦闘中のジオラマなので、地面に薬莢などを配置して緊迫感を出していきます。まずはフィギュアの配置を確認して薬莢をばら蒔く位置を確認します。
薬莢は写真8の市街地ジオラマで真鍮線から製作したものを使用します。
🐔薬莢の製作記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】初めての簡単ジオラマ製作方法(アルンヘム 1944)~⑯小物の製作編~
薬莢を地面に接着します。薬莢をばら蒔いて、上から水で薄めたスーパーフィックスを垂らして固着させてもよいのですが、ピグメントを多めにまぶしているので染みにりやすくなっています。そのため薬莢をピンセットでつまみ、薄めたスーパーフィックスに浸してから1本1本地面に取り付けていきます。
ランダムに少し散らばるような感じで、写真9のように薬莢を接着します。
ボンドがはみ出したり染みになってしまった場合は、土色のピグメントをまぶして目立たなくします。
薬莢の配置が終了した状態が写真10、11になります。
空の弾倉を写真12のように配置します。フィギュアが装備している銃に合わせた弾倉を選択するようにして下さい。弾倉が周囲から浮いてしまうようなら、ピグメントを少しまぶしてツヤを調節してみて下さい。
これで地面部分の塗装は終了したので、情景部分の製作は終了です。
今回はここで終了です。次回は台座の仕上げ作業になります。