前回は古いオイル汚れの説明をしました。今回は新しいオイル汚れについて説明します。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】アメリカ戦車製作方法(タミヤ 1/35 M26パーシング)~⑬オイル汚れ編その1~
=🐣新しいオイル汚れ=
市販のオイル汚れ用の塗料をそのまま使用しても問題ないです。オイルの塗料を自作する場合は、タミヤエナメル塗料のX26クリアーオレンジに少量のX1ブラックを加えたものを使用します。
🐥ツヤが強いと感じたら、スミ入れ用塗料やXF1フラットブラックを少量ずつ混ぜて、ツヤを調節して下さい。
=🐣新しいオイル染みの塗装=
1.新しいオイル染みの付着
作業的なものは、前回説明した古いオイル汚れと同じ感じになります。
サスペンション回りや転輪のボルト部分に、写真1、2のように塗装します。前回塗った古いオイル汚れの一部に重ねるように塗装すると、古いシミと新しいシミの変化が解りやすくなります。
光沢があるので、泥部分に塗ると濡れた泥の表現になります。サイドスカート部分の泥に濡らしたい箇所があるなら、その部分にオイル汚れの塗料を塗ってみて下さい。
砲塔にはあまりオイル汚れは付かないと思うので、新しいオイル染みは車体のみに付着させます。エンジンハッチや、給油口付近は多めに付着させるようにします。エンジン点検ハッチがない車体前部には、オイル汚れは少なめにします。
車体の隅などの湿らせたい部分にも忘れずに塗るようにして下さい。
オイル汚れを付着した状態が写真3、4になります。
車体前後の泥部分にも塗ります。サスペンションの軸回りや、泥汚れの下部に塗って色の変化を付けます。下に向かうにつれて、泥が湿っていく感じが出るようにすると、濡れた泥の感じが上手く表現できます。
塗り終わった状態が写真5、6になります。
車体が濡れている状態なのに、キャタピラが乾いている状態だと違和感があるので、キャタピラの隙間にも塗装するのを忘れないようにして下さい。
2.オイル染みの拭き取り
エナメル溶剤を使用して、付着させたオイル染みの形や濃さを調節します。写真7は溶剤で調節する前の状態です。そのままでもいいのですが、新しいオイル汚れがハッキリしているので、少しだけ回りをぼかしていきます。
軽くエナメル溶剤を含ませた筆で表面を撫でて色を薄くしたり、縁を叩くような感じでオイル染みの境目をぼかしていきます。この辺の作業は個人の好みによってベストな状態が異なるので、自分の好みのオイル汚れになるように調節してみて下さい。
泥汚れの濡れた部分と乾いた部分の境目も、溶剤を含ませた筆でぼかしていきます。失敗しても、何度でもやり直しができるので、自分の好みの状態になるまで挑戦してみて下さい。
拭き取り作業が終了した状態が写真8~になります。
写真を撮る際に光を当てているため、オイル汚れ部分が光っていますが、光を当てないようにするとオイルのテカりは目立たなくなります。
光を当てずに撮影したものが、写真12~14になります。
飾る場所に当たる光の状態に合わせてツヤを調節してもいいのですが、ちょっと面倒なので光の当たり具合が丁度良い場所を探してそこに飾るようにしてみるのもいいと思います。
今回はここで終了です。次回は泥はねの表現になります。
🐦️下記に載せた塗料セットは、オイル汚れやサビ汚れなどが表現できるセットになっています。オイル汚れやサビの塗料が手元にない人は持っておくと便利です。参考にして下さい。