前回は泥汚れの製作について説明しました。今回は泥汚れの続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】アメリカ戦車製作方法(タミヤ 1/35 M26パーシング)~⑤泥汚れの製作編その1~
=🐣キャタピラの泥汚し=
キャタピラに泥を付着させます。全体に付着させてもいいのですが塗装が面倒なので、今回は完成後に見える部分だけに付着させる事にします。
写真などを見るとキャタピラの泥汚れは、溝には泥が詰まっていますが、地面に接する部分は比較的きれいになっている事が多いです。今回は、そのような感じの泥汚れになるように製作してみます。
まずは泥を付着させる部分全体に泥を写真1のように付着させます。付着させた泥が乾く前に綿棒やティッシュなどで、表面を軽く擦っていきます。すると、凸部分の泥だけ拭き取れるので、溝の部分には泥が残るようになります。
=🐣サスペンション付近の泥汚れ=
サスペンション付近は奥まった箇所になるので、写真2のように筆をしっかり奥まで押し込んでサスペンション周り全体に泥が付着するようにします。この部分は泥が詰まったような感じで溜まるので、多めに付着させるようにします。
転輪のゴム部分に泥が付着した場合は、拭き取るか盛った泥をヘラなどで押し潰すようにして下さい。この部分に泥汚れは走行した際に、キャタピラに挟まれるため、剥がれたり押し潰されたりします。そのため、きれいに盛った泥がキャタピラとの接地面にあるとちょっと不自然になります。同様に転輪に接するキャタピラ部分に付着した泥も、押し潰すが拭き取るようにして下さい。
前後のフェンダーや、サイドフェンダーにも泥汚れを付着させます。フェンダーは泥避けのようなものなので、フェンダー自体には先端部分に少し泥を付着させる感じでいいと思います。フェンダーを外した状態にした場合は、その周辺に泥を多めに付着させるといい感じになります。
パーシングはサイドフェンダーが装備されているので見えないので問題ないですが、サイドフェンダーがない車両は、横からフェンダーの裏側が見えてしまうので裏側にもしっかり泥を付着させて下さい。
側面の泥汚れが終了した状態が、写真3、4になります。
=🐣車体下部の汚れ=
車体下部は泥汚れの見せ場の一つになります。写真5、6のように左右の隅に泥が溜まるような感じで付着させます。
デカールを貼る部分に泥を盛ってしまった場合は、デカールを切って貼り境目を塗装で誤魔化すので、デカールの事はあまり気にしないで大丈夫です。
30分ぐらいで硬化が始まりますが、硬化が始まった時に固い筆や歯ブラシで叩いて表面を軽く荒らしておきます。テクスチャーペイントは硬化が始まるぐらいの時に、表面が少し滑らかなります。そのまま放置すると、モサッとした感じの泥汚れになるので注意して下さい。
🐥この作業の注意点はテクスチャーペイントの色に惑わされない事です。テクスチャーペイントは着色されているので、車体に塗りつけると泥が付着したように見えます。しかし、テクスチャーペイントの色だけ付着して、肝心の泥粒子が付着していない場合もあるので、しっかり泥粒子の付着を確認しながら作業をして下さい。
乾燥したら、写真7~11のようになります。
気に入らない箇所があったら、ナイフやノミなどで削って再びテクスチャーペイントを盛り付けます。塗装前なので何度でもやり直しが可能です。
今回はここで終了です。次回は下地塗装になります。
🐦️タミヤテクスチャーペイントは、泥汚れ以外に現用戦車の滑り止めなどのいろいろな表現に使用できます。実際に使用してみると、いろいろな可能性が見えてくると思うので是非一度使用してみて下さい。下記に戦車模型に使用できるものを載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.109 情景テスクチャーペイント (土 ダークアース)
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.110 情景テスクチャーペイント (砂 ライトサンド) 87110