【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~②運転席とドライバーの製作編~

前回は製作についての説明をしました。今回から製作作業になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~①準備編~

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣先にやっておいた方が良い作業について=

オープントップ車両や内部が再現されているキットはどうしても目に見える部分に押し出しピンの跡が発生してしまいます。押し出しピンとは金型からプラスチックを外すために必要なもので、金型にあるピンの部分がピン跡として残ってしまいます。

通常は完成後に見えなくなる裏側に集中しているのですが、表裏どちらも使用するパーツはピン跡が目立ってしまう事が多いです。

ピン跡はその都度処理しても問題ないですが、パテの乾燥時間があるため、製作が一時的に止まってしまう事が多いです。そのため、事前にピン跡部分にパテ盛りだけしておくと、後の作業がスムーズに進行していきます。ヤスリがけは接着直前に行っても問題ないので、とりあえず乾燥時間が必要になるパテ盛りだけ写真1のように行います。

写真1

全てのパーツをチェックするのは面倒ですが、ピン跡処理がひつようなパーツの種類を覚えておくと楽に作業ができます。開閉するハッチ、完成後に裏側が見える装甲板など、裏面が完成後に見えるパーツを中心にチェックしてみて下さい。両面にモールドがあるパーツは要チェックです。

今回は運転席ドアの裏側、装甲板や荷台の裏側などをチェックしてパテ盛りをしています。

=🐣足周りの製作=

タイヤは左右パーツを貼り合わせるタイプなので、中心に合わせ目が発生します。先にタイヤを組み立ておけば、ゆっくりと合わせ目の処理ができるので、スムーズに作業を進めたい人はタイヤの貼り合わせから行ってみて下さい。

足周りは細かいパーツが多いですが、とくに問題なく組み立てができます。タイヤがしっかり地面に接地する事だけ注意して下さい。四輪タイプの車両はそういった心配は少ないですが、六輪や八輪タイプの車両はタイヤが浮いてしまう事が結構あるので、こまめにチェックをしながら製作をして下さい。

タイヤが浮いてしまう場合は、取り付けガイドを削って接着位置をずらすなどして調節してみて下さい。車体下面は多少ズレや隙間があっても気にならないので、全てのタイヤが接地する事を重点にして組み立てを行って下さい。

=🐣運転席とドライバーの製作=

運転席は全体の組み立て終了後でも塗装が可能ですが、筆が届かない箇所やデカール貼りがあるので、先に塗装まで済ませておいた方が後の作業が楽になります。

運転席を組み立てた状態が写真2になります。フィギュアを乗せない場合は、このまま塗装をしていきます。

写真2

🐦️今回使用するフィギュアキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

ドライバーフィギュアのポーズ変更を行います。まずは、写真3のようにフィギュアを乗せて位置の確認をします。腕などは後で外せるように少量の接着剤で点付けで仮止めしておきます。

写真3

このままだとフィギュアがぐらついてしまうので、まずはフィギュアとシートを密着させて固定ガイドを作ります。

写真4のようにシートと密着させる部分にエポキシパテを盛ります。

写真4

ベタつき防止のために先にパテ表面とシートを水で濡らします。水で塗らしたら写真5のように、フィギュアを理想の位置に設置してシートに押し付けます。後で削るのでパテのはみ出しは気にせずしっかり上から押し付けていきます。

写真5

フィギュアの位置決めが終了したら素早くフィギュアを外します。そのままにしておくと、水が乾燥してフィギュアとシートが固着してしまうので注意して下さい。フィギュアを外したら、パテが完全硬化するまで放置します。

取り外すとパテ盛りした部分に、写真6のようなシートの跡が残ります。これがフィギュアの固定ガイドになります。固定ガイドがあればフィギュアがぐらつかないので、ポーズ変更が楽になります。

写真6

パテが硬化したら、フィギュアを固定位置に設置してポーズ変更を行います。両手でハンドルを握っているのも良いのですが、ちょっとポーズ変更が大変なので右手はミッションレバーに手をかけている状態にします。

肘関節で切断して干渉する部分を削りながら、レバーに手をかけて見えるように位置を調節して接着をします。パテで後から埋めるので隙間は気にせず、関節の角度や向きを重視して右手の位置を決めていきます。隙間は問題ないですが、関節周りの出っ張りはパテ盛りの邪魔になるのでナイフで削っておきます。

右手のポーズ変更が終了した状態が写真7になります。

写真7

右手のポーズが決まったら左手のポーズ変更をします。ハンドルはダッシュボードに取り付けているので、ダッシュボードを仮組みした状態で作業をします。

ハンドルに手をかけて見えるようにポーズを変更します。左手がドアと干渉してしまう場合があるので、必ず運転席ドアを仮組みして確認をして下さい。

両手のポーズ変更が終了した状態が写真7~9になります。

写真7

ここで重要なのはハンドルとフィギュアの接着です。フィギュアは塗装などで何度も外すため、ハンドルは無接着で作業を進めたくなりますが、ズレ防止のため左手とハンドルはしっかり接着剤で固定しておきます。

ハンドルは固定後根元で切断して、フィギュアに取り付けた状態で作業を進めていきます。

写真8
写真9

最後に写真10のように頭部を接着します。視線が不自然にならないように注意して下さい。ここも隙間は気にせず、視線や向きを重視して取り付けて下さい。今回は助手席にいるフィギュアに視線を合わせるので、少し右を向いた状態にしています。

ポーズ変更が終了したら接着剤が乾くまでしっかり放置します。固着する前にフィギュアを外すと、ポーズがズレてしまうので注意して下さい。

写真10

固着したら写真11のようにハンドルの根元をニッパーで切断して、ダッシュボードを外します。

写真11

ポーズ変更が終了した状態が写真12になります。ここからパテ盛りを行っていきます。ハンドルはフィギュアを座席に取り付けた時にシャフトと接着します。

写真12

今回はここで終了です。次回は助手席のフィギュア製作になります。

🐔以前書いたフィギュアの改造についての記事を下記に載せておきます。今回使用したフィギュアと同じものを使用していますが、搭乗している車両が異なります。興味のある方は読んでみて下さい。

【初心者向け】簡単!1/35フィギュアの改造と塗装法~①準備編~