前回は車体の塗装について説明をしました。今回は仕上げ作業になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】屋根のある車両の製作方法(ミニアート 1/35 職人用工房車)~⑤車体の組み立てと塗装編~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ミニアート(Miniart) 1/35 職人用工房車 タイプ03-30 修理用機械 工具 兵隊1体付
=🐣デカール貼り=
デカールを貼ります。今回はちょっとシルバリング防止の簡単な方法を思い付いたのでちょっと試してみます。
シルバリングとは、デカールとキットの間に空気が入ったままの状態でデカールが乾燥してしまい、余白などの透明部分が白く見えてしまう事です。つや消し塗料など表面がザラザラした塗膜にデカールを貼った際に起こりやすい現象です。
防止策としては、デカールを貼る面をクリアーでコーティングして表面を滑らかにしたり、デカール軟化剤を使用してデカールを塗膜に密着させるなどがあります。コーティングはちょっと面倒なので、私は普段はデカール軟化剤を使用して密着させているのですが、それでもたまに乾燥後にシルバリングが発生してしまう事があります。
今回はちょっとしたコーティングとデカール軟化剤を併用してデカールを密着させてみたいと思います。
まずはタミヤエナメル塗料X22クリヤーをデカールを貼る箇所に筆塗りします。デカールの大きさにピッタリ合わせる必要はないので、写真1、2のように少しデカールよりも大きめにクリヤーを塗っていきます。

🐥クリヤーを塗った箇所は表面が滑らかになるので、デカールと塗膜の間に空気が入り難くなり、シルバリングが発生しにくい状態になります。

塗ったクリヤーが乾燥したら、写真3のようにデカールを貼ります。軟化剤も使用してピッタリ塗膜に密着させます。

この状態だと大きくはみ出したクリヤーがちょっと気になるので、エナメル溶剤で写真5のようにデカールからはみ出したクリアーを軽く拭き取ります。溶剤がデカールの間に入ってしまうと、デカール下のクリアーが溶け出しす可能性があるので注意して下さい。

最後にタミヤアクリル塗料XF86フラットクリアーでコーティングをした状態が写真5になります。シルバリングもなくデカールや周囲のツヤにも違和感はないと思います。

シルバリングは気になるけど、事前にクリアーでコーティングするのはちょっと面倒と思っている人は試してみて下さい。
=🐣細部塗装とコーティング=
タイヤなどの細部塗装をしたら、タミヤアクリル塗料XF86フラットクリアーでコーティング塗装をします。別で塗装したハッチやドアにも忘れないようにコーティング塗装をします。
コーティングを終えた状態が写真6、7になります。


コーティングが終了したらマスキングを剥がします。ここからスミ入れをするのですが、スミ入れ前に軽く土色のパステル粉やピグメントを写真8、9のように付着させておきます。付着させたパステル粉はスミ入れ用塗料の拭き取り時に流れてしまいますが、少量のパステル粉が表面や凹部に残るので、ちょっとした汚し表現になります。


クリアーパーツにパステル粉が付着した場合は、エナメル溶剤などで流すようにして下さい。乾いた綿棒やティッシュで拭き取ろうとすると、パステル粉の粒子で傷が付いてクリアーパーツが曇ってしまう場合があるので注意して下さい。
🐔クリアーパーツが曇ってしまった時の対処法を下記に載せておきます。こちらも参考にして下さい。
=🐣スミ入れ=
タミヤスミ入れ用塗料ダークブラウンでスミ入れを行います。汚れの流れと同じ方向で筆を動かしてスミ入れ用塗料を拭き取れば、拭き残しが汚れの流れの用に見えるので自然な感じになります。
スミ入れを終えた状態が写真11、12になります。


=🐣クリアーパーツの接着=
ヘッドライトなどのクリアーパーツを写真13のように接着します。先にライトの奥をシルバーで塗装してから、クリアーパーツを接着します。

クリアーパーツの接着は塗膜に影響しない木工用ボンドを使用しています。クリアーパーツ用の接着剤も発売されているので、使いやすいものを使用してみて下さい。
=🐣汚し塗装=
エナメル塗料で製作したオイル汚れ用塗料を写真14、15のように加えていきます。形や濃さはエナメル溶剤の拭き取りで調節するので、形や濃さはあまり気にしないでシミや汚れを加えたい場所に塗料を塗っていきます。


🐔オイル汚れの表現について詳しく説明した記事を下記に載せておきます。オイル汚れについてはこちらを参考にして下さい。
【初心者向け】汎用パーツでディテールアップする方法(タミヤ 1/35 ドイツⅣ号戦車G型初期生産車)~⑯汚し塗装編その3
加えたオイル汚れをエナメル溶剤で拭き取りながら、形や濃さを整えていきます。汚れやシミが自然な形になるように、溶剤で形や濃さを調節します。
オイル汚れの拭き取りを終えた状態が写真16、17になります。

オイル汚れやシミは塗りで形を作るよりも、拭き取りで形を作った方がうまくいきます。縁のぼかしなども塗りで表現するよりも、拭き取りで表現した方がやりやすいです。失敗しても拭き取ってやり直しができるので、慣れていない人にもお勧めです。
オイル汚れはツヤを変えるだけで新旧2種類のオイル汚れが表現できます。汚れが単調に見える場合は、うまくツヤをコントロールして新しい汚れと古い汚れの変化を付けてみて下さい。

オイル汚れを加えたらドアと後部ハッチを写真18~20のように取り付けます。



ドアを取り付けたら雨垂れや泥はねなどの汚しを加えていきます。ドアやハッチを開放させた場合は、泥はねの飛沫が車内に入らないように注意して下さい。
🐔雨垂れ表現と泥はね塗装について説明した記事を下記に載せておくので、こちらを参考にして下さい。
【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑭汚し塗装編その3~
【初心者向け】装甲兵員輸送車両の製作方法(ゲッコーモデル 1/35 M76オッター前期型)~⑮汚し塗装編その4~
汚し塗装を終えた状態が写真21~23になります。



=🐣アクセサリーパーツの取り付け=
写真24のように塗装したアクセサリーパーツを車体上部の荷台に取り付けます。

車体上部に載せる荷物は大型なタイプが多いので、写真25のように仮配置を繰り返して、ベストな配置位置を決めて下さい。余ったアクセサリーパーツは他の製作時に使用すれば良いので、無理に押し込めないようにして下さい。少し余裕のある程度がベストだと思います。

荷物を固着させたら完成になります。
=🐣完成=
内部パーツがてんこ盛りの車両は、製作手順やどのように内部を見せるかでいろいろ悩んでしまい、製作しようと思っていてもなかなか手をつけられないキットだと思います。

屋根を外したりカットモデルにするなどの特別な方法をすれば内部がハッキリ見えますが、普通に組み立てるならドアやハッチを全て全開にするしか方法はないです。そう考えると、内部を見せる手段も限られてくるので、それほど悩む必要はないかと思います。

内装→外装の順番で組み立てと塗装をしていくしか手段はないので、実際は製作手順もかなり限られてしまいます。このタイプの車両は作り方でいろいろと悩んでしまいますが、よく考えるとそれほどの選択肢はないです。
いろいろ深く考えても製作や塗装の手順などは限られているので、このようなキットは作りたいと思った時に一気に製作してみるのも有りだと思います。

製作がちょっと面倒なので手を出しにくいキットですが、作り始めると思った以上に楽しめるキットです。短期間でサクッと完成できるキットではないですが、インテリアの配置を考えるなど通常ではあまり体験できない事もあるので、じっくり製作してみたい人やドールハウスなどに興味のある人にとってはかなり楽しめるキットだと思います。



🐦️下記にインテリアも楽しめそうなキットを載せておきます。参考にして下さい。
ICM 1/35 WW2 イギリス 移動式礼拝堂トラック w/フィギュア
ミニアート 1/35 ドイツ 軍指令バス GAZ-05-193
ミニアート 1/35 アメリカ K-51 無線トラック・K-52 トレーラー インテリアキット
今回はここで終了です。次回は簡単なまとめになります。
