前回は顔の塗装について説明をしました。今回は顔の塗装の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】車体に合わせた戦車兵フィギュアの改造方法(ドラゴン 1/35 ヘッツァー コマンドバージョン)~⑦顔の塗装編その2~
=🐣明るい部分の塗装=
写真1、2は前回行った影色の塗装が終了した状態になります。今回はここから明るい部分の塗装を行います。


まずは明るい色を何段階にするか決めておきます。明るい色を一度の塗装で済ますなら問題ないですが、複数回重ねる場合は最初の色が明る過ぎると、後から加える色が目立たなくなってしまいます。2段階以上重ね塗りをする場合は、最も明るい色の事も考えながら色の調合をします。今回は明るい色と最も明るい色の2段階で塗装する事にします。
基本色に白系の色を加えて明るい部分の色を製作します。後から最も明るい色を重ね塗りするので、違いが解るように明るさを調節しています。
調合した色を光が当たる場所や強調したい箇所に塗ります。おでこ、鼻筋、頬から顎へのライン、エラ部分、耳の凸部分などに塗っていきます。手の指や手の甲などにも塗るのを忘れないようにします。
明るい色を塗り終えた状態が写真3~6になります。




明るい部分の塗装が終了したら、明るい色に白系の色を加えて最も明るい色を調合します。明るい色との違いが解るように調合します。しっかり明暗を付けたい場合は、多めに白系の色を加えて下さい。
最も明るい色は凸モールドを強調させたい部分に塗っていきます。モールドが弱い部分でも、最も明るい色を塗れば凸モールドに見えるので、強調させたい部分に塗っていきます。
全体に塗ってしまうとメリハリが欠けてしまうので、ピンポイントで塗装をします。鼻筋、頬骨周辺、顎やエラ部分、指の付け根の関節などに塗っています。色の境目は気にしないで、明暗がハッキリするように塗装をします。
最も明るい色を塗り終えた状態が写真7~10になります。




🐦️下記に今回使用している皮膚用塗料セットを載せてきます。影色やハイライト色は色合いが極端なので調合は必要ですが、それでも肌色から調合するよりは楽になります。塗料の伸びはタミヤアクリル塗料の方が良い感じですが、乾燥時感は遅いので扱いが難しいという事はないです。 輸入品なので供給が安定していない事が難点ですが、興味のある方は参考にしてみて下さい。
Flesh and Skin Colors (The Original Selection)
=🐣仕上げ作業=
アクリル塗料での塗装を終えた状態が写真11になります。明暗はハッキリしていますが色の境目がハッキリしているので、かなり劇画タッチの顔になっています。ここは好みによって異なりますが、私はもう少し自然な感じが好みなので境目を消していきます。

タミヤスミ入れ用塗料のピンクブラウンを使用して、色の境目を目立たなくします。
🐦️今回使用したスミ入れ用塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 87201 フィギュアアクセントカラー ピンク – ブラウン 40ml
スミ入れ用塗料を皮膚の凸部分に塗っていきます。通常スミ入れ用塗料は凹部分に流し込むのですが、今回は皮膚の赤みを出す事と、色の境目を誤魔化すために行うので普通に色を塗るように凸部分を中心に塗るようにして下さい。
スミ入れ用塗料は蓋に筆が付属していますが、それは使用せずに塗料皿に移して通常の筆を使用して塗るようにして下さい。
スミ入れ用塗料は通常よりも薄めなので、一度塗っただけではうまく着色しないです。2、3度繰り返して塗るようにして下さい。筆に付ける塗料が多いと、白目や凹部分に塗料が流れてしまうので上手く塗料の量を調節しながら皮膚に塗って下さい。
何度かスミ入れ用塗料を重ね塗りすると、写真12~15のようにアクリル塗料で付けた明暗が目立たなくなります。明暗の境目が目立たなくなったら、スミ入れ用塗料の重ね塗りを止めます。




明暗が消えてしまったので、エナメル溶剤で明暗を復活させます。エナメル溶剤を付けた筆で、凸部分や明るい色を塗った部分のスミ入れ用塗料を拭き取っていきます。拭き取っていくと、先に塗ったアクリル塗料の明暗が浮かび上がってきます。
凹部分にスミ入れ塗料が流れてしまうと、凸部分とは逆に影色が薄くなってしまいます。影色が薄くなってしまった箇所は、細筆で凹部分に溜まった塗料をかき出すようにして拭き取って下さい。
色の境目が微妙にボヤけるように拭き取り作業をします。毛先が柔らかい筆を使用すると、ぼかしのコントロールがつけやすいです。ぼかしが上手くいかなかった箇所は、スミ入れ用塗料をもう一度塗ってからやり直してみて下さい。
エナメル溶剤で仕上げ作業をした状態が写真16~17になります。


スミ入れ用塗料のピンクブラウンは赤みがやや強めなので、全体的に赤みがかった仕上がりになります。基本の皮膚色を変えたり、明暗の色をもっと強くするなどすれば、仕上がり具合は変わってきます。色々と試して自分好みの皮膚色を探し当ててみて下さい。


私は赤みのある皮膚が好みなので、仕上げ作業は好みにピッタリ合うピンクブラウンのスミ入れ用塗料を使用していますが、スミ入れ用塗料でなくてもエナメル塗料なら問題ないです。ツヤさえ消していれば問題ないので、自分好みに合った仕上げ用の色を探してみて下さい。
塗装中はどうしても細かい作業なので、目とフィギュアの距離が近くなってしまいます。また、机などのライトが当たるので、明暗が弱く見えてしまいます。

完成後に飾った場合、眺める距離やフィギュアに当たる光は、写真20のような状態よりも写真21の方が近いです。作業中は近距離で没頭せずに、たまに少し離してフィギュアを眺めながら作業を進めてみて下さい・

近くでみると粗が目立っても、ある程度離れれば問題なく見える事も多いです。 この距離で上手く見えればOKという位置を決めておけば、結構気楽に塗装作業をする事ができます。
アクリル塗料はエナメル系塗料に影響されない特徴があります。これを上手く利用して、ぼかしやすいエナメル塗料と組み合わせれば、下地を気にしないでぼかし塗装ができるようになります。基本塗装や仕上げに使う色を変えれば、無限の組み合わせができるので、皮膚の色などで悩んでいる方はちょっと参考にしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は頭髪の塗装になります。
