前回は地面の基本塗装を説明しました。今回は二の丸櫓付近の情景製作を行います。
🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。
【城好き向け】難攻不落!史上最強の山城を作る!(岐阜城 童友社 1/350)~⑪基本塗装編~
=🐣建物の組み立て=
塗装した建物部分を写真1のように組み立てます。
接着剤などで塗料が剥がれた箇所があるなら、接着剤が乾いた後に筆塗りで修正をします。最後にタミヤアクリル塗料のXF86フラットクリアーをエアブラシで吹いてコーティング塗装をします。
=🐣橋の製作=
堀切部分の橋を製作します。今回は写真2の薄い木の板を加工して製作します。木の板を使用しなくても、プラパンや割り箸などを加工しても構いません。イメージに合う橋の状態に加工ができる材料を選んで下さい。
堀が長い部分は写真3のように、爪楊枝の周りを削り細くした物を支柱にして橋の部分に接着するとリアルな感じになります。支柱を作る時は橋が浮かないように、支柱の長さに気をつけます。
橋は脱着できるように、塗装後に裏面に両面テープを貼り、簡単に外せるようにしました。
=🐣石垣のスミ入れ=
石垣部分にスミ入れをして、石垣に立体感をだします。スミ入れとは、石垣のモールド部分に薄めたエナメル塗料を流し込みます。塗料が乾く前にエナメル溶剤を含ませた筆でスミ入れの塗料を拭き取ります。すると、石垣の凹部に塗料が残り立体感がある仕上がりになります。
🐦今回使用したスミ入れ用塗料を下記に載せておきます、参考にして下さい。
TAMIYA スミ入れ塗料 ダークブラウン タミヤメイクアップ材シリーズ No.140
石垣部分にスミ入れ用塗料を写真4のように塗ります。石垣モールドの凹部分に塗料が流れるようにします。
エナメル溶剤を含んだ筆で、写真5のようにスミ入れよう塗料を拭き取ります。上から下に向けて筆を動かして塗料を拭き取ります。そうすると、拭き残した部分が汚れの流れのようになり自然な感じになります。拭き取り過ぎてしまったら、もう一度スミ入れ用塗料を塗るところからやり直します。
=🐣草の表現=
山なので草むら部分も製作します。だだし、城周りは敵を発見しやすいように、草木がない状態にします。城の内部では敵からの盾になりそう箇所に木を植えていく予定です。
草部分には写真6中央にあるKATOのコースターフと、写真左の以前高知城の製作で使用したシーナリーパウダーを使用します。
山肌の草木はコースターフで表現します。コースターフは着色して、細かく切断されているスポンジです。接着には水で薄めた木工用ボンドを使用しますが、表面張力ではじかれてうまく浸透しない場合があるので、必ず界面活性剤の入った台所用の洗剤を少量入れてから使用して下さい。すると、接着剤のボンドが浸透しやすくなります。
🐦コースターフと、それに似ている素材を下記に載せておきます。参考にして下さい。
KATO コース・ターフ 緑色 T64 24-325 ジオラマ用品
TOMIX グラス ライトグリーンミックス 8154 ジオラマ用品
=🐣草の製作=
まずは写真7のように、水で薄めた木工用ボンドを筆で茂みにしたい部分に塗ります。
ボンドを塗った場所に写真8のようにコースターフを貼り付けます。ボンドの上からコースターフを撒いて指で軽く上から押さえつける感じで貼り付けます。
まだコースターフの間から地面が見えているので、もう一度うえからコースターフを貼り付けます。先程貼った部分の上から、水で薄めた木工用ボンドを写真9のように垂らしてコースターフに染み込ませていきます。
🐥貼り付けたコースターフにはじかれて、ボンドがうまく染み込んでいかない場合は、界面活性剤が足りないので、台所用洗剤を足して下さい。
上から再び写真10のようにコースターフを貼り付けて、上からしっかり押してコースターフを固定させます。一気にやらずに少しずつ作業を繰り返していきます。
最後に逆さにしたり、エアブラシの空吹きを当てるなどして、接着しきれなかったコースターフを剥がします。コースターフが散らかるので大きめの箱の上でしたり、新聞紙を敷いて作業をする事をお勧めします。
🐥今回は一色のコースターフを使用しましたが、2色のコースターフを混ぜると色の変化が出て、さらにいい感じになると思います。余裕があったら、緑系の2種類の色を混ぜて使用してみて下さい。
乾燥すると、ボンド部分がテカっている箇所が出てきますが、後で全体にコーティング塗装をしてツヤを整える予定なので、気にせず作業をします。
二の丸櫓付近にもコースターフで写真11、12のように草むらを製作していきます。全体を一気に作業をせずに区画ごとに、完成させていく事をお勧めします。
🐥城の守り手になった気分で、あまりやり過ぎないように注意して作業をします。コースターフは細かくて小さいですが、スケール換算すると、成人男性の腰ぐらいまでの大きさがあります。やり過ぎると隠れる場所を増やす事になるので、その点を考えながら製作していきます。
今回はここで終了です。次回は樹木の製作の説明をします。二の丸櫓の情景の続きは樹木製作の後になります。